タイムマシンの作り方
もし、我々が瞬間的に(光より速く)移動する手段(たとえばいわゆるひとつのどこでもドア)を持っていたとすると、タイムマシンを作ることができます。タイムマシンの例として、ここまで使ってきたマイケルソン・モーレーの実験装置にどこでもドアを組み合わせます。
まずは地球の速度を0にして、□時間旅行者存在の✓をいれてください。
から
へ、のように青い●(これが時間旅行者)が瞬間移動します。瞬間移動するタイミングは、マイケルソン・モーレーの実験の「光が反射するとき」です。
もうちょっと詳しく言うと、
光が実験装置の北の端で反射するときに青い●はドアに入り、光が実験装置の東の端で反射するときに青い●がドアから出てくる。
ということです。
これだけなら、単なるどこでもドアで、タイムマシンではありません。そこで同時の相対性を使います。つまり、地球が動いている立場に変えます(上のスライダーを動かしてみてください)。
青い●が過去から未来へと時間旅行するのがわかったかな?
わかったら、☑過去から未来への時間旅行の✓を外してください。すると「未来から過去への時間旅行」が見れます。
☑過去から未来への時間旅行をやった後で、ここをクリック
あれ、 青い●が2つに増えるんですけど!
そりゃ増えます。これが「明日から今日への時間旅行をするタイムマシン」だとすると、今日、「明日タイムマシンに乗ったあなた」がタイムマシンから出てくるときには、「まだタイムマシンに乗ってないあなた」もそこにいます。だから二人になります。
やばくないですか!?
タイムマシンってそういうもんです。
気が変わってタイムマシンに乗らないことにしたらどうなりますか?
それがタイムパラドックスというやつですね。物理学者は瞬間移動やタイムトラベルは不可能だと考えている人が多いんですが、その理由の一つは「できるとするとパラドックスが生じるから」です。