CONTACT JAPAN 6 レポート

2004.11.12〜14

★CONTACT JAPAN6  2日日

 今回は3日間のイベントだったのだが、残念ながら仕事もあって初日は参加できず。二日目からの参加となる。

★今回の企画
 参加者が6グループに分かれて6種類の異星人を作る。3日目のその6種類の中の組合せで2通りのファーストコンタクトをシミュレートする。異星人を作る時には、フリーに作れるのではなく、スタッフが用意したくじにより、惑星環境や生物の特質についていくつかの制約がつけられる。

★われらが惑星
 わがグループの制約は、まず惑星が『高重力の地球型惑星』。地球の60倍近い質量を持ち、だいたい表面重力が3.4Gとなる。そこでまず考えたのは「表面重力、1Gにまかりませんか?」ということ。そのためには惑星を高速で自転させればよい。ざっと計算すると、赤道半径が地球の4倍として、1.7時間で一自転すればなんとかなることがわかった。ちなみにその計算をJavascriptにしてみたので、今度からはこれを使えば簡単に計算できる(って、こんなのは先に作っておけば楽だったんだよなぁ)。

惑星の質量は地球の倍です。

惑星の赤道半径は地球の倍です。

(←上の数値を入れ終わったらここをPush!!)

表面重力が9.8m/s^2になる時の角速度は倍です。周期は秒で、時間で、日です。

 こんなに高速で自転していると、惑星は南北につぶれることになる。とりあえず惑星を球だと仮定して、両極を通る面で切った断面上で遠心力と万有引力の合力のポテンシャルがどのような形になるか、だいたいの様子を書いたのが左の図。おそらく惑星の表面は等ポテンシャルになるはずなので、これに近い形の惑星になるに違いない。実際にはこのようにつぶれることでまたポテンシャルの形が変わり、その変化したポテンシャルの等ポテンシャル面の形に惑星がつぶれ、そうするとまたポテンシャルが変わって、、、ということをちゃんと考慮にいれないといけないのだが、時間の関係もあってそこまでまじめに計算してない。

 遠心力と重力の合力のポテンシャルを書いたのが右の図。赤丸でしめした点のは下で計算する静止軌道の位置。極部分は傾きが大きい(遠心力はなくなるし、つぶれているから近い距離になって万有引力強くなるし)ので、表面重力が強い。極方向への半径が赤道と同じぐらいなら4Gぐらいだから、半分近くに近付けば16Gぐらいか、でも偏平になるだろうから弱くなるだろうし、というどんぶり勘定で「まぁ12Gぐらいじゃない?」ということになった。

 ちなみにまぬけな話であるが、CJ6当日は地球の赤道半径を6700キロとして計算していた。実際は6382キロなので、上の計算スクリプトで出すとCJ6で使った数字とは微妙にずれるかもしれない。まぁしかし、たぶんそのずれより、ほんとは南北方向につぶれているはずの惑星を球だと考えて計算していることによるずれの方がずっと大きいはずである。さらに、この惑星の静止軌道の高さや脱出速度の計算のJavascriptも張り付けておく。これも計算した時に地球の半径が間違っていたので、CJ6当日の計算とはちょっとずれるが、幸いたいした差ではない。

惑星の質量は地球の倍です。

惑星の自転周期は日です。

惑星の赤道半径は地球の倍です。

(←上の数値を入れ終わったらここをPush!!)

赤道部分の自転速度はm/sです。

赤道での第1宇宙速度はm/sです。

赤道からの第2宇宙速度(脱出速度)はm/sです。

静止軌道の中心からの距離は地球半径の倍です。つまりキロです。

地表面からの高さは地球半径の倍です。つまりキロです。

 我々の設定では、質量が地球の60倍、赤道半径が地球の4倍、自転周期が0.070777日ということになるので、自転速度が26.2キロ/秒、一方その高さの第1宇宙速度は30.6キロ/秒で、3.4キロ/秒の速度差で周回軌道に乗れることになる。第2宇宙速度(脱出速度)との差は大きいのだが、とりあえず宇宙へ出て軌道上に人工衛星をあげることが簡単にできる。また、軌道エレベータを作るにしても地表からの高さは3000キロ以下でよい。とりあえず「宇宙に出る!」ということに関してはめぐまれている。惑星間の移動も、軌道エレベータができた後なら初速をかせげることになって楽だろう。

★生物設定への制約
 生物設定については「いくつかのユニットが接合した形」「寿命が長い」「多色感覚を持つ」「少数の卵を産む」「この星には自分より劣る準知的生命体がいる」などの属性がくじで決められていた。私が参加していなかった1日目で生物についてはだいぶできあがっていた。

 上位の知的生命が「クララ」という名前でキャタピラ型でごろごろと動く全長5メートルの生物。このキャタピラの部品一つ一つが生物の1ユニットであって、神経はつながっていて全体で一つの意識を持つ。睡眠は半分ほどのユニットが交替で寝るので、個体全体が眠ることはない。寿命は1000年と非常に長い。卵は生涯一個しか産まないのだが、それ以外に生涯に3回ぐらい分裂をする。卵を産むのは3分裂後なので、1個体が8つに分かれてから8個の卵を産むことになる。文明が進むと産児制限することになる。
 分裂後、双方に記憶が残る。このためこいつらは「おれの遺伝子と記憶にはスペアが7つあるさ〜〜〜」ということで、けっこう危ないところでも平気で行ってしまう。1000年という長い寿命とあわせて、いかにも恒星間航行にぴったりの種族ではないか。

★リル
 準知的生命体は「リル」。1メートルぐらいのカブトガニ型。小学校5年生ぐらいの知能があって、クララはリルを便利な使役動物として使っている。こいつの寿命は50〜100年で、クララによる品種改良でどんどんかしこくなっている。
 このリルが知能を持っているため、クララは「自分以外にもいろんなレベルの知的生命がいる」ということを感覚としてわかっており、それゆえ新しい動物(異星人含む)に出会うと知能がどれくらいかまず推し量ろうと、「知能テスト」を行う。
 とまぁ、この設定ゆえ、当然翌日のコンタクトにおいては、「まず相手の知能テストから始めるのが筋というもんだよな」ということでクララ一同意見が一致したのであった・・・。

 

CONTACT JAPAN5 3日め

★コンタクト篇
 後日追加します。

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