自然科学のための数学2015年度第24講

パラボラアンテナ

最初に、放物面鏡を使ったおもちゃである3Dマジックミラーを見てもらった。

ちなみにこのおもちゃはある曲面でできた鏡を2枚向きあわせて張り合わせた形をしていて、下においてある物体が上の部分にあるかのごとく浮き上がって見える。上の写真は斜めから見たところ。てんとう虫が上にいるように見えるが…

上からのぞき込むと、てんとう虫は底の部分にいることがわかる。

ある曲面(どんなものなのか、これから計算する!)を張り合わせたことにより、図の赤丸から出た光はいったん青丸の部分を通ってから外にでる。そのため、下にある物体が上にあるように見える。

 このおもちゃと同じ原理が衛星放送などの受信アンテナに使われている。アンテナは遠方からやってきたほぼ平行な電波を反射させ、一点(焦点)に集める。${x}$軸正方向からきた平行光線を原点に集めるようにするためには、鏡をどのような形に並べればよいか?---これを求めようとすると、微分方程式の手助けが必要になってくる。

 電波もしくは光が入射してきて、曲面の鏡に反射した後O点に集まる、という状況を考えよう。点Bで反射した光がOに向かうためには、鏡の反射の性質(入射光と反射光の鏡面に対する角度が等しい)から、図の$\angle$BAOと$\angle$ABOが等しくならなくてはいけない。よって図の三角形ABOは二等辺三角形であり、AO=BO=$\sqrt{{x}^2+{y}^2}$と書くことができる。以上から図に描き込んだように各部の長さを求めていく。点Bにおける鏡の傾き$\left({\mathrm dy\over \mathrm dx}\right)$は$\angle$BACの傾きであり、直角三角形BACの底辺ACは${x}+\sqrt{{x}^2+{y}^2}$であり、高さBCは${y}$なので、 \begin{equation} {\mathrm dy\over \mathrm dx}={{y}\over {x}+\sqrt{{x}^2+{y}^2}} \end{equation} が成り立つ。この式は分母の方が煩雑なので、 \begin{equation} {\mathrm dx\over \mathrm dy}={{x}+\sqrt{{x}^2+{y}^2}\over {y}} \end{equation} と逆数を取って${x}$を従属変数とした方が楽そうだ。さらに、この式は同次方程式だから \begin{equation} {\mathrm dx\over \mathrm dy}={{x}\over {y}}+\sqrt{\left({{x}\over {y}}\right)^2+1} \end{equation} と直し、${u}={{x}\over {y}}を変数とした方がよい。

 ${x}={u}{y}$としてから微分することで$\mathrm dx = \mathrm du{y}+{u}\mathrm dy$という関係式が出るので、 \begin{equation} \begin{array}{rl} {y} {\mathrm du\over \mathrm dy}+{{u}}=&{{u}}+\sqrt{{u}^2+1}\\ \end{array} \end{equation} となって後はこれを変数分離した${\mathrm du\over \sqrt{{u}^2+1}}={\mathrm dy \over {y}}$を積分すればよい。

ここで$\sqrt{u^2+1}$が出てきたが、こういうときは「$u=$何と置いたら$\sqrt{1+u^2}$が簡単になるだろうか?」という方向から考えてみる。そこで$\sinh^2 x+1=\cosh^2 x$を思い出せば、以下の変形を思いつく。

 $\sqrt{{u}^2+1}$が出てきた時の定番の一つとして、${u}=\sinh {t}$と置く。

 前にも注意したことだが、こういうとき「こんなの思いつかない」と嘆く人が結構いるが、こういうものは、
  • 試行錯誤(トライ&エラー)の繰り返しで見つけるもの
  • ある程度「場数」を踏むと「あ、またこれか」という気分になるもの
であり、天才のひらめきでスパっと見つかるようなものではない。美しく解こうなどとせず、泥臭くいろいろ試してみればよい。

 こうして$\sqrt{{u}^2+1}=\sqrt{1+\sinh^2 {t}}=\cosh {t}$$\mathrm d u=\cosh {t} \mathrm dt$と置き換えられて、 \begin{equation} \begin{array}{rl} \int \mathrm dt =& \int {\mathrm dy\over {y}}\\[3mm] {t}=& \log {y}+C\\ \end{array} \end{equation} と積分ができる。${u}=\sinh {t}$だったから、これに上の${t}$を代入する。$\sinh {t}={\mathrm e^{{t}}-\mathrm e^{-{t}}\over 2}$で、$\mathrm e^{{t}}=\mathrm e^C {y}$であるから、 \begin{equation} \begin{array}{rll} {u}=& {\mathrm e^C {y}-{1\over \mathrm e^C{y}}\over 2}&{両辺に{y}を掛けて}\\ \underbrace{{u}{y}}_{{x}}=& {\mathrm e^C{y}^2-{1\over \mathrm e^C}\over 2}\\ \end{array} \end{equation} と答えを出す。未定のパラメータである$\mathrm e^C$を$\mathrm e^C=2k$と書きなおして \begin{equation} {x}=k{{y}}^2 - {1\over 4k} \end{equation} というのが答である。途中の積分が面倒な割には、答は単純な横倒しの放物線である。ちなみに「パラボラアンテナ」の「パラボラ」とは放物線のことである実際に衛星放送のアンテナなどに使われている曲面は放物線を回転させた面の一部であり、図に描き込んであるようにアンテナの中心と放物線の軸はずらしてある。

懸垂線

懸垂線

 紐を2点を固定してつりさげた時の形を考えてみる。

 たとえば吊橋を掛けたり電柱で電線を張ったりするときなど「どんな線になるか」を知っておかないと用意するべきケーブルや電線の長さが決まらない。この懸垂線の形を知ることは工学的にも大事なのである。

 一番下の部分を原点として、右の図のように座標系を張る。紐にかかる張力は上の方ほど大きくなるはずだから、図のように微小部分を考えた時、下端には${T}$、上端には${t}+\mathrm dT$の力が働く。紐は直線状ではないからこの張力の向きも(微小に)違う。働く力はこの他に重力がある。微小部分の紐の長さは$\sqrt{\mathrm dx^2+\mathrm dy^2}$だから、これに単位長さあたりの質量$\rho$と重力加速度$g$を掛けた分の重力が下向きに働く。

 下の図を参考に、${T}$を鉛直成分と水平成分に分ける(その比は$\mathrm dy:\mathrm dx$)。

 この微小部分に働く張力の水平成分は等しいはずである。よって、 \begin{equation} \overbrace{{T}{\mathrm dx\over \sqrt{\mathrm dx^2+\mathrm dy^2}}}^{Tの水平成分}=T_0~~~(T_0は定数) \end{equation} が成り立つ。ここで$T_0$は、$\mathrm dy=0$の時の張力だと思えばよい(図を見ると、それは最下点すなわち原点である)。

 次に鉛直成分を考えると、${T}$の鉛直成分の増加がちょうど重力によって打ち消されればつりあいが保たれるから、「${T}$の鉛直成分の微小変化」が、その微小部分にかかる重力に等しくなる。式で表現すれば、 \begin{equation} \mathrm d \left( {T}{\mathrm dy\over \sqrt{\mathrm dx^2+\mathrm dy^2}} \right)=\rho g \sqrt{\mathrm dx^2+\mathrm dy^2} \end{equation} が成り立つということである。

 ${T}=T_0{\sqrt{\mathrm dx^2+\mathrm dy^2}\over \mathrm dx}$となるからこれを代入すれば \begin{equation} \mathrm d \left( T_0{\mathrm dy\over \mathrm dx} \right)=\rho g \sqrt{\mathrm dx^2+\mathrm dy^2} \end{equation} となる。$T_0$は定数だから微分の外に出して、右辺は$\mathrm dx$をルートの外に出し、 \begin{equation} T_0\mathrm d \left({\mathrm dy\over \mathrm dx}\right)=\rho g\sqrt{1+\left({\mathrm dy\over \mathrm dx}\right)^2}\mathrm dx \end{equation} とした上で、${\mathrm dy\over \mathrm dx}={V}$と考えれば \begin{equation} \mathrm dV= {\rho g\over T_0}\sqrt{1+{V}^2}\mathrm dx \end{equation} という変数分離可能な微分方程式になる。(ついさっきも登場した)$\sqrt{1+{V}^2}$という形が出てきたので、同じ手を使う。

 考え方はパラボラのときの積分と同様で、「$\sqrt{1+V^2}$という鬱陶しい式をいかに簡単にするか」を考えて後は試行錯誤を行なう。

 ${V}=\sinh {t}$という置換積分(これで$\sqrt{1+\sinh^2 t}=\cosh t$になるし、$\mathrm dV=\cosh {t} \mathrm dt$となる)を使って計算して、 \begin{equation} \begin{array}{rll} {\mathrm dV\over \sqrt{1+{V}^2}}=&{\rho g\over T_0}\mathrm dx &({{V}=\sinh {t}}として) \\ {\cosh {t} \mathrm dt\over \cosh {t}}=&{\rho g\over T_0}\mathrm dx &(積分して) \\ {t}=&{\rho g\over T_0}{x}+C~~~&(Cは積分定数) \end{array} \end{equation} であるから、 \begin{equation} {V}={\mathrm dy\over \mathrm dx}= \sinh \left({\rho g\over T_0}{x}+C\right) \end{equation} となる。これをさらに積分して、 \begin{equation} {y}= {T_0\over \rho g}\cosh \left({\rho g\over T_0}{x}+C\right)+D~~~(Dは積分定数) \end{equation} が解となる。最初に図で設定したように${x}=0$で${y}=0,{\mathrm dy\over \mathrm dx}=0$とすれば、$C=0,D={-{T_0\over \rho g}}$となり、最終的な答えは \begin{equation} {y}= {T_0\over \rho g}\left( \cosh \left({\rho g\over T_0}{x}\right)-1\right) \end{equation} となる。

 このような曲線($\cosh$で表される)を「懸垂線」と呼ぶ。「放物線?」と思った人がいるかもしれないが、計算結果は$\cosh$である。しかし \begin{equation} \cosh x =1+{1\over 2}x^2 + {1\over 24}x^4+\cdots \end{equation} という展開式があることを考えると、${x}$が小さい範囲では$y=a{x}^2$とほぼ同じである。次のグラフに示したように、${1\over 2}{x}^2$と$\cosh {x}-1$は${x}$が小さい範囲ではほぼ等しい。

 実際に鎖を垂らした状態と、プロジェクタで写した$y=\cosh x$のグラフを重ねてみたのが、

で、実に見事に一致している(実は自分でやってみてびっくりした)。
 授業では$y=x^2$の場合はうまく重ならない(上の方を重ねると下がずれ、下の方を重ねると上がずれる)ことを見せたのだが、そっちは写真を撮っておかなかったのが残念である。

 なお、ついでに逆向き懸垂線ができる例である「ニュートンビーズ」も見せた(写真は今回の授業のものではない)。

パラボラアンテナ 肉食動物と草食動物の連立微分方程式

肉食動物と草食動物の連立微分方程式

 ある森の中で草食動物(兎)の数${X}$肉食動物(狐)の数${Y}$がどう増減するかを考える。狐は兎を食べるので、兎は狐と出会うと死ぬと考えよう。森の中に${X}$匹の兎と${Y}$匹の狐がそれぞれ動きまわっている状況を考えると、両者が出会う確率は${X}$と${Y}$の積に比例するだろう。そして出会った後でやはりある確率で「狐が兎を食べる」というイベントが発生し、兎が減る。このように考えると、兎の減少量は${X}{Y}$という積に比例するだろう。兎は草食で、草はなくならないとすれば、狐に出会わなければ今いる量${X}$に比例して増える。よって、 \begin{equation} {\mathrm d{X}\over \mathrm dt}= A{X} -B{X}{Y} \end{equation} という式で増減するとする($A,B$は比例定数)。

【授業後にあった質問】兎が寿命が来て死ぬのは計算に入れなくていいんですか?
それを入れたとすると、上の式の右辺に$-aX$を加えて、右辺が$AX-aX-BY$に変わる。けどそれは$A\to A-a$と置き換えたのと同じことだから、それを「新しいA」にすれば上の式に戻る。

 一方狐は、兎を食べないと生きていけないのだから、その増加はどれだけ兎を食べられるかによって決まり、それは${X}{Y}$に比例するのだったから、狐は${X}{Y}$に比例して増える。兎がいなかったら寿命が来て死ぬだけなので、それを$-C{Y}$という形で式に入れて \begin{equation} {\mathrm d{Y}\over \mathrm dt}= -C {Y} + D {X}{Y}\label{lwtwo} \end{equation} という微分方程式に従う($C,D$は$A,B$とは別の比例定数である)。この方程式はこの式を出した二人の数学者の名前を取って「ロトカ・ヴォルテラの方程式」と呼ばれる。

 時間変化を考えるには、${\mathrm d {X}\over \mathrm dt},{\mathrm d{Y}\over \mathrm dt}$に関する二つの微分方程式を連立させて解けばよい。いきなり解けと言われるとどうしていいのか悩んでしまうところだが、ここでまず、「${\mathrm d {X}\over \mathrm dt}={\mathrm d{Y}\over \mathrm dt}=0$となるのはどんなときか?」から考えるのがよい。${\mathrm d {X}\over \mathrm dt}={\mathrm d{Y}\over \mathrm dt}=0$となる点を「固定点」と呼ぶ。

 固定点を求める方程式は上の微分方程式の右辺が$0$になる、という式で、因数分解すれば \begin{eqnarray} {X}(A-B{Y})&=&0\\ {Y}(-C+D{X})&=&0 \end{eqnarray} である。${X}={Y}=0$もこの方程式の解だが、「兎も狐もいない」という「つまらない解」最初から兎も狐もいないのだから、未来永劫いないままである。なので無視する。

 ${X}={C\over D},{Y}={A\over B}$が意味のある固定点である。

 固定点からずれた時の${\mathrm d{X}\over\mathrm dt},{\mathrm d {Y}\over\mathrm dt}$の様子をグラフに表示すると

のようになる。これから${X}$-${Y}$平面内で反時計周りにぐるぐる回るような時間発展を行うということが予想される。

 固定点からのずれを${x},{y}$とする。つまり、 \begin{equation} {X}= {C\over D}+{x},~~{Y}={A\over B}+{y} \end{equation} とする。こうして${x},{y}$の微分方程式を作ると、 \begin{equation} {\mathrm dx\over \mathrm dt}= -B \left({C\over D}+{x}\right) {y},~~~ {\mathrm dy \over \mathrm dt}= D\left({A\over B}+{y}\right){x} \end{equation} となる。ここで${x},{y}$は${C\over D},{A\over B}$に比べて小さいと考えて、括弧内の${x},{y}$は無視して、 \begin{equation} {\mathrm dx\over \mathrm dt}= -{BC\over D} {y},~~~ {\mathrm dy \over \mathrm dt}= {AD\over B} {x} \end{equation} と近似する。第一式を微分して \begin{equation} {\mathrm d^2 x\over \mathrm dt^2}= -{BC\over D} {\mathrm dy\over \mathrm dt} \end{equation} にしてから第二式を代入すると \begin{equation} {\mathrm d^2 x\over \mathrm dt^2}= -{BC\over D}\times{AD\over B}{x}=-{AC}{x} \end{equation} という、係数は違うが単振動と同じ式が}出てくる。

狐も兎も「増えたり減ったり」を繰り返すことが方程式からわかる。

 ここで求めたのは近似解なので、${X}$-${Y}$平面に描かれる図形は単純な楕円であるが、実際に微分方程式を解いてみると少々複雑な図形を描く。

 授業では見せる暇がなかったが、下のアニメーションで動きを見よう。
ここではコンピュータで数値的に計算させた。下に$A=B=C=D=1$にして、$X,Y$の初期値を変えてグラフを描くプログラムをつけた。X,Yを変更してから「初期値変更」ボタンを押せばその値を初期値としてグラフを描いてくれる。どのように時間変化していくかをじっくり見よう。

X=

Y=

懸垂線 受講者の感想・コメント

受講者の感想・コメント

 青字は受講者からの声、赤字は前野よりの返答です。

自分でグラフを書いて方程式を導くのは難しかったけど、方程式を解くのはさらに難しかった。今回は文字がたくさん出てきたので一つずつ再確認しながら解かないといけないなと思いました。
じっくり解き直してみてください。

こんなことまで数学で表せるんだと思ったらめっちゃすごいなと思いました! 私も説明できるようになりたいです。
なってください。数学を使うと世界が広がります。

天気がとても悪い。
どんどん悪くなりそうですね。

復習をせねばやばい…。
今日で常微分方程式は終わりです。

応用に入ると少し難しく感じる。
まぁ、難しくなっていかないと張り合いないですしね。

微分方程式の応用を学ぶと、この世の全てが分かりそうな気がしてくる。
さすがに「全て」は無理です。微分方程式も複雑になると解けなくなりますし。

自然界のことを数学で考えるのは少しびっくりしました。
いやいやいや、この授業は「自然科学のための数学」って名前だし。自然を学ぶために数学があるんですよ。

微分、積分の応用法を身につけるようがんばる。
いろんな問題を考えて応用力をつけてください。

きれいに式が解けないからといってあきらめるのではなく、何度も挑戦して微分方程式を解けるようにしたい。懸垂線のグラフの形に紐が飛び出していく様子が印象に残った。
あきらめずにいろいろチャレンジしてください。

coshはこんなに使えるんだ…。橋がこんなふうにかかっているんだな。くさりのやつすごかった。
coshにかぎらず、いろんな関数がありますがそれぞれに「使える」奴なんですよ。

試行錯誤をしていくなかで教科書のようなきれいな解答を見つけるのだと知り、改めてがんばって問題とにらめっこしようと思います。
にらめっこして、とにかくたくさん手を動かしてください。

今日は3種類の微分方程式について解きました。ハイパボリックサインでの置換えを復習したいです。
練習しておいてください。

微分方程式は身の回りに使われていると改めて感じた。
自然現象があるところには微分方程式がいます。

色々な微分方程式が見れて楽しかった。coshという関数がけっこう身近なところにあるんだなと驚いた。
あまり出てこない関数ですが、使いどころはあるのです。

今日解説した三つの事例はすごく理解しやすかった。面白い。
面白がってもらえてよかったです。微分方程式はこんなふうに役立ちます。

パラボラアンテナの形や懸垂線を微分方程式によって書き表すことができることが分かった。
微分方程式は便利です。

パラボラや懸垂線がとてもおもしろかったです。sinh t を使えるように練習してみます。
練習して、「おなじみ」になってください。

パラボラアンテナの曲線、懸垂線、肉食動物草食動物の関係も微分方程式を用いて解くことができることを学んだ! 懸垂線のグラフを実際にプロジェクタを使ってみれたので勉強になった。
計算どおりに現象が見えるというのは楽しいですね。

パラボラを使った像に感動した。
うまくできてますね。

パラボラアンテナと懸垂線の問題は難しかったので自分で整理して理解しておきたい。実験がおもしろかった。
自力で計算をやり直してみてください。

パラボラアンテナも微分方程式から設計されているのは知りませんでした。ボールチェーンの落下は面白かったです。
いろんなことを考えるのに、微分方程式がいるのです。

懸垂線とcoshの関数の形が一致したのにはおどろきました。
計算どおりに行きましたね。私も「おおっ」と思いました。

$z=\sinh t$とおくと、${\mathrm dz\over \sqrt{z^2+1}}$の計算(置き換え)が簡単になった! 懸垂線の式に$\cosh t$が出てきた! 放物線じゃないことを初めて知りました。
ぱっと見は放物線に見えるので、そう思っている人も多いです。

$1+\sinh^2 t=\cosh^2 t$を忘れていた。日常でよく見かける懸垂線も微分方程式によって求められるので面白い。常に自分たちの生活している中で微分方程式と共に暮らしていると考えると不思議な感じがする。
自然法則が微分方程式で書けているので、あらゆるところに微分方程式があります。

最後の懸垂線がすごかった。$f(x)=cosh x$の曲線ができていてすごかった。
coshという関数で、ちゃんと表現できるのがすごいですね。

電線の式は難しいと中学のとき塾で聞きましたが、大学で出会えました。すごい。
難しいですが、大学生になったらこれくらいやらないとね。

懸垂線の他にも、鉄球の縄が自動的に落ちていくのも、計算すると面白そう。
面白いですよ(ちょっと難しいけど)。少し計算すると上下逆で、同じ微分方程式になっていることがわかります。

生物現象に微分方程式が使える!! しかも本当に言語のように数式が雄弁に語る!! 時間で微分したり時間で積分したりすると空間が表現できるがなぜ?
「空間が表現できる」は言いすぎですが、どんな時間による変化も「少しの時間でどう変わるか」の積み重ねなので、微分方程式が使えます。

最後のやつが難しかったけど、おもしろかった。
おもしろがっていただければ幸い。

肉食・草食動物の関係も微分方程式でとけるのは、すごいし、おもしろいと思いました。
いろんな現象が微分方程式で表現できます。

うさぎと狐の増えたり減ったりのイメージはわかるけど、微分方程式の立て方がまだイメージがつかない。
基本的には「これだけ増える」「これだけ減る」を羅列していきます。

最後の狐と兎の連立微分方程式の話がおもしろかったです。こういった自然現象が解けるようになればさらに楽しくなるなと思います。
いろんな現象について考えてみてください。

兎と狐の微分方程式はとても面白いと思った。
面白いでしょ。他にもいろんな現象が微分方程式になります。

狐と兎のやつはとてもおもしろかった。
それはよかった。いろいろ考えてみてください。

肉食動物・草食動物の増減関係が微分方程式で解けるとは思いませんでした。おどろきました。
微小変化の積み重ねで起こる現象なら、なんでも微分方程式になります。

草食動物と肉食動物の話はわかりやすかったし、おもしろかった。今までは「物理」って感じだったが、今回は生物ちっくで、興味があった。
自然科学のどこにでも微分方程式は出てきます。

「弱肉強食の方程式」は解いていて面白かった。グラフも初めて見る形をしていて、考えた人はすごいなと思った。$\sinh x,\cosh x$を忘れていたのでしっかり復習しておく。
面白い形はしてますが、微分方程式の立て方は、とても素直な考察です。

生物に関する微分方程式が出てきて嬉しかったが、難しく理解できなかったことがくやしい。ニュアンスはわかった。式のABCD(比例定数)を変えることでより早く自然を回復させることができるのかな?と思った。
比例定数を変えるにはどうすればいいか?を考えていくと、そっちも面白いですね。

生き物の増減も微分方程式で表せて応用が多用だと感じました。狐と兎のグラフで軸に接したときそこで絶滅するのだろうと思いました。
その通りなんですが、実は軸に接しなくても、狐や兎の数が2(ひとつがい)よりすくなくなったらそこで絶滅ですね。

兎と狐の減少率のグラフが初めて見たものでおもしろかった。あのグラフが振動している状態だとは予想できなかったが、現象的にも考えてみると振動しているとわかった。
現象を思い浮かべながら、式やグラフを鑑賞してみてください。

肉食動物と草食動物の連立微分方程式