2015年度の琉球大学理学部物質地球科学科物理系の講義「熱力学」の講義録です。1回の講義ごとにその日の内容をまとめて夜に更新します。
このページでは板書のまとめと授業で使用したプログラムを掲載します。
赤字で書かれているのは授業中などに追加したコメントなどです。青字は学生からの質問など。その日の授業の最後には感想や質問を書いてもらいますが、その内容およびそれに対する解答を各日の講義録の最後につけます。
まず、集中して聞いてください。授業中は目と耳と頭を私と私のしゃべっている内容に向けていただくよう、お願いします。時々、「ノートを取るのに忙しくて話を聞いてなかった」という本末転倒なことを言う人がいますが、授業を聞かないのなら教室にいる意味はありません。
なお、他の先生は怒るのかもしれませんが、私は黒板をカメラで撮る人がいても怒りません。字を書くのが遅いので写真を撮りたい、という人はどうぞメモ替りに携帯で(可能ならシャッター音を消して)写真を撮って下さい(ただし、写真撮って安心して、写真見直すこともしないんじゃ、駄目ですよ)。
ただし、授業中に携帯でメールしたりなど他所事をする行為については激怒します。つまりは授業中は私が話していること、つまりは授業内容に集中してください、ということです。集中を邪魔するような行為はしないでください。
時々「トイレに行っていいですか?」とわざわざ聞く人がいますが、どうぞ御勝手に。わざわざ聞かれる方が授業が中断して迷惑です。
わからないところがあったら遠慮なく質問してください。
「こんなことを質問してもいいのだろうか」と悩む必要はありません。学問の世界での偉さの順番は
するどい質問をする人>ばかな質問をする人>>>>>>>質問をしない人
です。質問をしない人は「質問できないということは、話をちゃんと聞いてないのだろう」と判断されます。せめて首をかしげる程度でもいいですからリアクションを返してください。「前に(あるいは他の授業で)聞いたはずだが忘れてしまった」という場合でも遠慮は要りません。この授業の目的はあなたたちが「数学を使いこなせる自然科学者」になることです。
幸いなことに、大学の先生の多く(私も)は、質問されるのが大好きです。
ただし、覚悟しておいてほしいのですが、熱力学は(物理みんなそうですが)難しい学問です。これまでになかった新しい概念、新しい計算テクニックが出てきます。わからないところを残したままにしておくとどんどんわからなくなります(これはどんな学問でも同じことですが)。わからないところは早めにつぶしてください。
学問は、「新しい概念を学ぶ」という形で勉強が進んでいきます。ただ「式を覚えてあてはめればよい」という勉強をしては、絶対ダメです。
学期末試験と授業中に行う小テストを行う。
のうち高い方の得点で判定する。
100 点満点中 60 点以上を合格とする。
毎回授業の最後に、授業の感想・コメントを書いてもらいます。これは出席を兼ねています。なお、ここに質問を書いてもかまいませんが、できる限り授業中に質問するようにしてください。特に「ここがわからないとこの先もわからなくなる」ような点の質問は、最後に書いてもらっても手遅れです(下手すると、次の週に質問の答が返ってきても、質問の内容を自分で忘れている人もいます)。重要な質問はすぐにしましょう。
書いてもらった内容および質問に関しては、次の授業でコメントして返します。一部は授業の最初で触れることもあります。また、この感想、質問などは以下で記すWebページあるいは将来出すかもしれない本等の媒体で公表されることがあります(書いた人の名前は載せません)。世界じゅうから見ることができるページに載る可能性があるわけですから、その点は御注意&御了承願います。
講義の内容およびその時出た主要な質問などに対する解答および書いてもらった感想・コメントシートへの回答は、この頁にまとめます(授業の日の深夜までに更新されます)。
主な感想・コメントへの回答は次の時間の最初でも行いますが、全部に対して答える時間はないかもしれません。早く答えが知りたいという人はこのページを見てください。
また、授業で使ったプログラムを家でも実行してみたいという人は、このページの中で実行できるようにしておくので、心ゆくまでやってみてください。
勉強していてわからないところがあったら、理307号室まで来るか、
までメールで質問してください。携帯のメールではないのですぐに返事はかえってこないかもしれませんが、必ず返信します。また、携帯のメールと違って夜中でも着信音は鳴らないので「今メールしていいだろうか」と心配する必要はありません。
この授業で勉強する事項をまとめたチャートを作りました。このPDFです。ダウンロードして自習に役立ててください(授業でも配布します)。
成績は理313教室の前に貼り出してありますので見て下さい。そこで評価「F」となっているものは、このままでは単位がありません。夏休み明けに追試を行なう予定です。追試は教科書・自筆ノート持込可とし、追試の点数のみで成績判定します。60点以上で合格。追試で満点を取っても評価はDです。
受けたいが都合が悪いという者は必ず追試より前に理307号室まで申し出にくるか、maeno@sci.u-ryukyu.ac.jpまでメールにて連絡すること。
成績は理313教室の前に貼り出してあるので見てください。まだ合格できなかった者については、追々試と、それに先立つ補講を行ないます。
10月14日(水)1限:補講
10月22日(木)1限:追々試その1
10月23日(金)1限:追々試その2
補講では、追試の内容のうちできてなかったところを重点的に講義する。補講受講は単位の必須条件ではないが、できる限り受けて追々試に臨んで欲しい。
追試の答案は、補講のときにまとめて返すので合格者以外はその時に受け取ってください。
全員が追々試を受けられる日程が見つからなかったので、追々試は2回行います。このうちどちらかのみを受けてください(2回受けるのはやめてください)。
成績は理313教室の前に貼り出してあるので見てください。合格できなかった者は以下の発表課題を行なうか、あきらめて来年また受講するかを選択すること。来年は来年で忙しいのだからあきらめずに食らいつくことを勧める(ただし、甘くはしない)。11月終わりまでに一度も発表課題をしに来なかったものはあきらめたものとみなし、その時点で不可とする。
追々試の問題(できた問題もできてない問題も)について理307号室に来て黒板で説明すること。その際、内容について質問するのでちゃんと答えること(「答だけ覚えてきました」のような説明はダメ)。その他にも発表を聞いていて理解が足りないと思われる部分には説明を要求するので、よく内容を理解しておくこと。
説明を聞いて、まだまだ理解できてないと思われる部分については更に課題を出すので後日その課題についてまた説明に来ること。十分に理解が進んだと認められるまでは単位は出さない。