今日の授業
今日はエネルギー保存則の続きで、テキスト(こちらを右クリックでダウンロード)の3.3節から3章の終わりの運動量保存則までを説明した。
エネルギー保存則も運動量保存則も、作用反作用の法則と運動方程式という、力学の原理から(ある程度の条件を踏まえて)証明することができる。物理を人に教えるときは、「どの法則は何からどのように導かれたか」を理解したうえでその流れも理解させていくことが重要。
というわけで、今日は「どうやって保存則を導くか」を語りつつ、同時にそのときの条件を考えて「どういう場合にこの法則が適用できるか(適用できないならその理由はなにか)」を考えてもらった。
最後に、以下の問題(テキストの演習問題3-2)を回答してもらった(答えと解説は来週)。
人間がボールを投げる。投げる前と投げた後で、運動量が保存してないように思える。 これはなぜか。
- 運動量は保存してないが、その理由は〜
- 実は運動量は保存している。なぜかといえば〜
の二つの答え方ができるので、両方を答えよ。
問題では「両方を答えよ」としたが、どっちか片方でもよいことにする。
今日は板書中心だったのでパパパコメントはやめたのだが、その点は評判よくなかった。
受講者の感想・コメント
青字は受講者からの声、赤字は前野よりの返答です。
主なもの、代表的なもののみについて記し、回答しています。
運動量保存則、ややこしい(多数)。
でもここは基本中の基本だから、しっかり理解しておこう。
ちゃんと定義することが大事だとわかった。
まず定義をしっかりするところから話が始まる。
二つの物体を考え、一方が変形したときも作用反作用の法則が成立することに抵抗を感じました。こういった問題は中高校生のときにあまり考えてなかったので少し難しく感じます。
どんなときでも例外なく成立するのが作用反作用の法則です。そこは深く考えて理解していこう。
すっきりした!と思うとまた難しい話がでてきて、精神がきたえられています。
脳と精神を鍛えてください。
エネルギー保存則も運動量保存則もお、元は作用反作用の法則から来ていることがわかってびっくりしました。
あと、運動方程式も使ってます。びっくりじゃなく「当然」と思って欲しい。
素朴な中学生が怖い。
うん、素朴な子どもはほんとうに怖い。
考えられても言葉にするのは難しいです。そういう力をつけていきたいと思います。
教える立場に立つためには必要な力です。
パパパコメントしてほしい。ただの座学で5限はいじめだと思う。
いじめてないよ〜〜。パパパについては考えます。