今日の授業
今日は第5章の電磁気に入りました。テキストの5.2節まで終わり。
テキストにもあるこの問題
を手を上げて答えてもらったけど「Aのみ」という解答はやはりある程度いた。
間違えた人も間違えなかった人も、「これだけ間違える人がいる問題である」ということは認識して、自分が教えるときの注意点にしよう。
なお、この問題、もし電池に内部抵抗があるとすると(内部抵抗×電池に流れる電流の分の電圧降下が電池に生じるため)、D,Eの方が暗くなる。そのあたり、現実的に考えるときは注意しよう。
途中、電流と電荷の定義の仕方が最近変わった話などもしました。
後は、「電位はエネルギーであり、『架空の高さ』である」ということを理解してもらうために、Androidタブレットのシミュレーションで電位の雰囲気を味わってもらった。使ったアプリは以下の2つ。
アプリで、「プラス電荷がいるところは電位という『架空の高さ』が高くなる」というイメージを持ってほしい。
受講者の感想・コメント
青字は受講者からの声、赤字は前野よりの返答です。
主なもの、代表的なもののみについて記し、回答しています。
電磁気は苦手(この感想多数)。
でも、苦手なままじゃ教えられないからね。
定義って難しい。
でも、そこを押さえないと話が始まらない。
先月、教科書の定義?が変わったのには驚いた。
教科書というより、単位の世界基準(SI)が変わりました。
中学生に教えるためには、しっかりと自分でイメージを持っておかないといけない。
その通りです。イメージをつけていこう。
中学校の範囲でさえ抜けていて、危機感を感じた。
今のうちに、抜けたところを補っておこう。
電圧が電位の差であることを初めて知った。
う〜ん、そこは基本だよ。
水流のモデルで、下の方は流れが速くみえて誤解を生むといってたけど、抵抗のところをプロペラなどに置き換えれば、水流一定になり、うまく説明できそう。
よい説明を考えてみてください。
物理をやっているとイライラするのですが、その理由が自分の経験があまり通用しないからだということがわかりました。
世界の人のこれまでの経験を法則化したものが物理です。つまり先人の経験の集大成。
電位を+(山)ー(谷)で考えるのがわかりやすかった。
そのイメージが大事です。
シミュレーションを使うことで視覚的にイメージできた。現代の技術に感謝します。
中学生や高校生に教えるときも、こういうのを積極的に使っていきたいところです。
アプリ、いつもすごいなー、って思います。自作ですか?
自作です。