今日の講義の内容
まずCarnotサイクルのアニメーション
を動かして復習した後、第7章を終わって、第8章のエントロピーの定義に入り、8.1.2の「エントロピーを定義する」のはじめまで行きました。この後、断熱準静的操作でエントロピーが変化しないようにFの温度依存性を決める、という話に入ります。
受講者の感想・コメント
青字は受講者からの声、赤字は前野よりの返答です。
主なもの、代表的なもののみについて記し、回答しています。
van der Waals状態方程式でも吸熱比を計算してみようと思った。
ぜひ、やってみて。
化学で使っているエントロピと、今回習ったエントロピーは同じものですか。
同じものですよ。
温度や圧力などは、日常でよく現れるのでイメージしやすいが、エントロピーはどうイメージすればいいのだろう?
エネルギーも実は直接現れないが、イメージすることはできる。エントロピーもエネルギーと同じ、「人間が作った変数」です。だから「どうしてこんなものを定義した?」というところから入って、理解していこう。
エントロピーの価値が少しわかった気がする。
こっから先で、もっと価値がわかるはず。
熱力学と統計力学という二つの分野は密接につながりますか?
もちろん! 熱力学でやっているエントロピーやHelmholtz自由エネルギーなどは、統計力学でも出てきます。
化学概論で理解できなかったエントロピーを攻略できるようにしたい。
化学概論よりは、時間かけて説明しているはずなので、がんばって攻略してください。
${Q_{\rm out}\over Q_{\rm in}={T_L\over T_H}$がどんな物質でも成り立つと言っていたが、まだ少し疑っています。(L,Hは実際は低高)
じっくり考えたり、いろんな状態方程式の場合で確認してみてください。
勉強がおいついてないと感じたため、しっかりしていきたい。
じっくり復習しよう。
エントロピーはなぜEでなくてSなんでしょう?
私もよくわからないんですが、カルノーさんの名前(Sadi Carnot)のSから来ているという節があります。