今日の講義の内容
今週の前半も熱力学の準備として、Legendre変換について。
テキスト(ここを右クリックで保存)の第2章の2.5節の内容を、
を使って説明。
その後第3章に進んで、示量変数、示強変数の違いとEulerの関係式を出すところまでやりました。
Legendre変換にしろEulerの関係式にしろ、自分でいろんな関数を考えて「これの場合で本当にうまくいくかな?」ということを試してみよう(物理や数学は、「自分で手を動かしてやってみる」のが大事。
受講者の感想・コメント
青字は受講者からの声、赤字は前野よりの返答です。
主なもの、代表的なもののみについて記し、回答しています。
ルジャンドル変換の式がどうしてあの形になるのか不思議だったけど、変数を変えても偏微分した値が変換した前と変わらないようになっているのを見て、この形が一番よいことがわかった。
うまく考えて作られています。
ルジャンドル変換を使わないと微分値が合わないのは、すでに一回微分していることが原因なのではないかと思った。
??そうかなぁ??
ルジャンドル変換は、一つの傾むきについて一つのxを対応させていないと正しく変換できないのではないかと思った。
最後の方でいいましたが、凸な関数でないと正しく変換されません。
p44で面積を使って逆変換の対応を見るのは面白かった。
授業では触れられませんでしたが、ああいう対応があります。
式が簡単になる=必要な情報を落としているかも、という話が目からうろこでルジャンドル変換の大切さがわかった。
このあとも、情報を失わないような変換として、重宝します。
$U={Q^2\ell\over 2\epsilon S}$、示量変数の字数を足し合わせると両辺が等しくなる関係はすばらしい。
結構役に立つ関係です。
示強と示量、英語でも似ていてややこしいな。
漢字の方が意味はわかりやすいね。
計算が増えてきて大変になってきた。
すまんが、まだまだ増えます。
理想気体の状態方程式とか、高校化学ぶりに聞きました。
これから出てくるよ。
$f={x^2\over y}$も、$f=\sqrt{xy}$もなった(Eulerの関係式を満たした)。
うん、そうやって試してみるのが大事。