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「なるたる」感想


 ネタバレを含むので未見の方は御注意を。

 キッズステーションで2003年夏にやっていた全13話のシリーズ。

 番組が始まる前の宣伝見て、公式ホームページの扉にあるような雰囲気のCMだったから「小学生の娘と一緒に見ようかな」なんて思っていたが、娘と一緒に見なくてよかった(・_・;)。てっきりほのぼのアニメかと思ってしまったよ(原作が「アフタヌーン」連載というところで気づくべきだったよな)。
 こういうほのぼのした雰囲気で宣伝した番組の最後2話が

 無理やり生きたミミズ入り水を飲まされたり、試験管を性器につっこまれたりしていじめられていた女の子がついに爆発。実はこの子は「竜の子」と呼ばれる謎の生物と精神的にリンクしていて、彼女の竜の子がいじめっ子たちを襲う。いじめっ子たちは腹は裂かれるわ足はちぎられるわ、校舎の高い階の窓から落とされるわで惨殺され、止めにいった主人公が自分の竜の子(実は主人公とはリンクしてない)で友達であるその子を絞め殺して、はいおしまい。

ってのはひどいなぁ。いやまじそういう話だったんです。キッズステーションでは深夜にしか放送しなかったんだけど、衛星放送の深夜枠としてもよくやったな、これっていうぐらいえぐい場面の連続でした。
 で、もっとひどいのは、上に書いた「はいおしまい」っての、ほんとに「はいおしまい」なんですな。つまりこれが最終回。しかもこれ以外にも、別の女の子が父親を刺し殺しちゃうエピソードがあるんですが、その前後何もなし。
 終わった時は心底「ぽか〜ん」しましたね。いや実はアニメが始まった後原作漫画もぱらぱら見たので、「13話では絶対終わらんな」というのはわかっていたんだけど、それにしてももうちょっと終わりらしくまとめるかと思ったのに。ジャンプの打ち切り漫画でも、とりあえず当面の敵倒して、「これからも●●の戦いは続くのだ!」ぐらいのまとめは入るのに。
 もともとコミックスで11巻(で、しかも未完)の漫画を13話のアニメにするのは無理があるうえ原作漫画だってわかりやすい方じゃないのはわかるが、それにしても番組だけ見ていて人には「なんじゃいこらあぁぁ」としか言いようがないような終わり方でした。なんせ意味ありげに出てきたのにその後登場しないキャラクターも一人や二人ではないのである。
 それにしてもいいかげんというか無責任な番組多いよなぁ。


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