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映画・TVの短い感想のページ

 


あ行

アイスエイジ 2002.9.1 映画館にて
 氷河時代の話で動物たちがはぐれた人間の子供を人間の群れに返しにいくという話。ある意味お約束な話を、「ちょっとぶっきらぼうだが根はやさしい硬骨漢」「しゃべりすぎで人に嫌われるが根はやさしいギャグメーカー」「実はいいところもある悪役」と、お約束満開で作ってます。いや「お約束満開」なんて書くとけなしているみたいですが、お約束満開でもちゃんと作ってあればいい映画なんであります(つーか、いい映画を作るためにお約束があるのでございます)。いい映画でした。

アルマゲドン 2003.2.25 地上波を録画して
 今さら見ました。世間で言われている通りの間抜けな映画でした。考証が変だって話もあるけど、めちゃくちゃばっかりやっているんなら『そういう話なんだな』と納得して(小惑星だろうが重力があって空気があるんだな、と映画的に納得して(;^^))みりゃいいだけの話なんだけど、いったん「小惑星の上では重力が小さいから」とか説明しておいて、画面の描写が全然そーゆーふうに見えないのはいかんよな。だったら最初から説明するなよ。でもそんなことはこの映画の間抜けさの中では小さなことで(;^^)。何が間抜けっちゅーって、さんざん盛り上げて出撃しておいて、衛星軌道上で燃料補給で変なロシア人宇宙飛行士が出てきて無意味な事故起こしたりする、話作りのまずさ。他にも突然錯乱して銃を撃ちまくるやつとか、全く本筋と関係ないところで危機的状況作り出されてもな。
 危機的状況といえば、『爆弾の起爆装置を外す時、赤と青のコードのどっち切ればいい?』というあの状況がこの映画でも出てくるが、あれもうええ加減見飽きたから法律で禁止したらどないだ。
あとどうでもいいことだが、松田聖子の出番しょぼすぎ。あんなんなら出ん方がまし、ってこれはほんまにどうでもいいことだな。

A.I. 2002.8.5 DVDにて
 中古で2000円で買ったもの。映画館では見てなかったので夫婦してみたが、評価はまっぷたつ(^^;)。私は話の展開が強引だと思ってちょっと引いたが、嫁さんにはいい映画だったようだ。ラストの「おおい、そんな落ちつけるんかい」なところも気になったが主人公の「初めて愛を知ったロボット」のデビッド(オスメント君)に比べ、他のロボットもけっこう人間くさくて主人公が特に進化したA.I.だって感じがしないんだよな。特に主人公より旧式の「おもちゃ」であるところのテディー、おまえの方がデビッドより人間くさいじゃんか。あと、ロボット山に捨てにいって野良ロボットにしちゃいかんだろ、なんて思ったら実はそこらじゅうに野良ロボットがいるという話になってたり(先にその辺の描写入れておけば唐突感も少しましだったろうに)とか。
 まぁとにかく私は「もうちょいていねいに作れば?」みたいな感想だった。SF映画としてみようとしすぎたかなぁ。まぁ、あんまり理屈くさく見てはいかん映画なのは確かでしょう。そういう意味ではもっともっとお伽噺調の演出にすればよかったのにな。

か行

回路 2003.12.11 WOWOWにて
 ああ怖かった。音楽と雰囲気で気持悪さを盛り上げられるせいもあるけど、この映画の前半はほんまにぞくぞくと怖い。しかも夜中、家族が寝静まった後一人きりで、しかもヘッドホンで音聞きながら見ちゃったんだよな。おかげで「助けて」とささやく声がほんとに耳元でささやかれているようで(;_;)。でも一番怖かったのは「何が起こっているのかわからんが嫌〜なことが始まっている」という感覚なので、後半、起こるべきことが起こっちゃってからはちょっとだれる。あと気になったのは、「人間なんて孤独に生きてるの」的に寂しく生きている小雪演じるキャラの「変な人」加減が唐突でとっつきにくいところか。

★仮面ライダー剣 2004.1〜2005.1 琉球朝日放送にて 
  いやぁ、一応全部見たんですが。最後まで乗れませんでしたね。いや、前半に比べると後半はがんばっていたとは思うんですが。

 「大昔、52の動物(昆虫とかも含む)の代表であるアンデッドたちが戦いました。勝ったのは人間アンデッドで、人間が地球の支配者になりました。ところが、負けたアンデッドたちがまた解放されてしまいました。仮面ライダーはアンデッドを封印するため戦う」

というのが基本設定だったんだけど。「52のアンデッドはトランプの1枚1枚に対応していて、倒すたびに仮面ライダーの手持ちカードが増えていく。そのカードをライダーが使うと何かの技(稲妻ライダーキックとか)が出せます」というあたりからもう如何にも「玩具売るための設定です。これなら1年間どんぱち続けるネタには事欠きませんしね」と製作者側がにやにや笑っているみたいな感じがして気にいらない。トランプだから当然スペードハートクラブダイヤと4種に分かれている。ライダー4人がちゃんと13枚ずつトランプ集めていくのもまぁなんと玩具に合わせた設定だろうかと冷めてしまうし。ジャックやキングのカード手に入れると「ジャックフォーム」とか「キングフォーム」とか言う新しい変身ができるとか、「ああそうですか」って感じ。

去年の555は、やたらと新しいアイテムや新しい変身フォームは出るけど、全然話の進行とは関係ないので、「せっかく新アイテム出したんならちゃんと話の取り回しに使えよ!」と言いたくなったけど。

 「剣」は玩具的設定とのつながりはあったけど、その分、うそ臭さ満開になっちゃってた。いやうそ臭さ万点の玩具風設定でも、見せ方とか説明のしかたとかがちゃんとしてれば、それはそれでおもろいはずだと思うんだけど、なんか作っている側も「そーゆー設定なんだから納得してみなはれ」とばかりに説明拒否しているような感じすら受ける。別にわしが物理学者だからと言って物理的説明を要求したりはせんが、たとえばこの戦いのシステムをしきっている「神様」に関しても、番組内ではぼやーっとした話しか出てこない(今回のバトルには関与してないようだが)。もちろん、なんでトランプなんだよ、ってあたりもわからんまま。というか、そういう基本的な部分適当にしたまま話始めちゃっているんだろうな。そーいえばなんで前回の戦いで人間アンデッドは勝てたんだ。今回は番組始まる前に封印されているし、ただのにーちゃんの格好で特殊能力もなさそうだったが。

 それでもちゃんと役者が芝居してればよかったんだろうけど主役の俳優、最後まで台詞おかしいままだったなぁ。それにストーリーの進め具合も、なんか変。「先週までの話どこ行ったの?」みたいに感じたことが何度かあった。設定いつのまにか忘れ去られ、ってのはここんとこの仮面ライダーでは多いけど。
 地球の覇権をかけたアンデッドの戦い、って設定作ったところで「これでどんぱちしてれば1年なんとかなる」と気楽に考えてたら話の落としどころがわからなくなって迷走しちゃったんじゃないの?と邪推したくもなるような出来でした。うちの子供も途中からまるで見なくなったし。

「クレヨンしんちゃん  嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」  2002.4.22 劇場にて
 某SF作家ファンクラブのMLで「合戦シーンの考証が行き届いている」という話を聞き、かつ堺三保さんとこのチャットで子供抜きで行くことを勧められたりしたので、夫婦二人で見に行った(ちなみに22日は『夫婦の日』で、夫婦で行くと割引で、二人で2200円なんざんす)。なるほど、確かに子供向きじゃないわ、これ。それに、合戦シーンでは、これまでの映画でも見たことないほど、具体的な戦いの描写がされている。嫁はんは「この映画見て、城の落とし方がよくわかった」とか言ってた。城攻めで白兵戦でえらい難儀した後、櫓を組んで城の上から爆弾投げるというシーンがあって、この辺がまた緊迫感あっていいんだわ。

 お話し自体もよくできているんだけど、わし自身の感想は、絶賛とまではいかない。なんでかというと、わし、こういうタイムスリップもので、現代人が昔の人の道徳感覚をあっさりと変えてしまうシーンがあると、つい考え込んでしまうのだ。

「戦場で敵の大将が倒れてて首をとらん武士はおらん」
「だめーーーっ」

で、「だめーーーっ」が勝つと、そら変やで、世の中(戦国時代の世の中はもっと)そんな甘いもんやおまへんで、と言いたくなってしまうのだ。そんなに簡単に人間の意識って変わるもんか、と悩んでしまうのだ。もちろんこれはクレヨンしんちゃんの映画なのであって、だからしんちゃんが「だめーーーっ」と言っているのに大将の首がぶちっと切られたら、それはクレしん映画として成立せんのだろうけども。でもなんか心がもやもやしてしまうんだな。これが本読んでてこういうシーンがあったのなら、間違いなくあたりをぐるぐる回ってダイエットコーク一杯飲んでから帰ってこないと次へ進めない(映画館の中でそんなことできんからやらんけど)。この映画にはちゃんと、世の中そんな甘いもんやおまへんで、と思わせるシーンがその後に用意されているんだけどもね。

 そういうわけで満点は出ませんが、それはわしがこういう難儀なこと考えながら映画観る奴だからってこともあるし、入場料払う価値はじゅうぶんある映画です。

さ行

ザ・リング 2002.11.30 映画館にて
小説版とも日本映画版ともちょっとずつ違っているのだが、目についた違いはビデオの後「7日後に死ぬ。死にたくなければ○○しろ」(○○の部分だけ消えていたりするんだよな)の「死にたくなければ」の部分がない。だから主人公たちが「死なない方法って何なのよー!」と探し回るという引きになってないんだよな。英語版スタッフが、この方が夢も希望もないって感じで怖い、という判断をしたってことなんかな。私の判定としては、日本語版映画よりは怖い。でも原作小説の「いかにして呪いを解くか」という謎解き主体の展開の方が、話としては好きかな。

G-SAVIOUR 2002.7.23 DVDにて
「G-SAVIOUR」って何かつーと、アメリカ製実写版ガンダムですな(ただし、モビルスーツはCG)。実は数年前に沖縄で上映会があって見る機会があったのに、当日行ってみたらオタクな連中がわらわらいて切符が売り切れていて観れなかったという残念な経験をした作品であります。で、今回amazon.comの方でリージョン1のDVDを買って観てみたわけですが(ちなみに現在amazon.comで買えるリージョン1のは$26.98、amazon.co.jpで買えるリージョン2のは¥6000となってます。このへんなんとかせーよ日本のDVD業界)。で買うだけ買ってたんですが長い間ほってありました(^^;)。
 で、観た感想なんですが、あまりガンダムである必然性を感じない、普通のアメリカ特撮映画です。ここで「普通の」ってことはつまり「さらっと流して後には何にも残んない」とか「ヒーローは悩まず、悪役も悩まず、お約束ごーごー」とかいうアメリカ映画の要素も含めて「普通」ね。「おー、CGと実写のガンダムかぁ」などと期待してみると肩すかしを食うことは請け合い(まぁ、アニメの実写化に肩すかしくらった経験は皆さんおありだろうから、今更期待しない人の方が多いでしょうけど)。アニメのガンダムのどれかを実写化したってんでなく、全然新しい設定でやっている(スペースコロニーが出てきたり、モビルスーツで格闘戦したりしているところがガンダムっぽいだけ)んで、ますます「これで何やりたかったんだろ?」みたいな感じがしました。まぁ映画史に何かを付け加えるようなものをすべての映画に期待しているわけではないんですが。

スクービー・ドゥー 2002.9.1 映画館にて
 もう完全なバカ映画(^^;)。アニメの実写版ですが、オリジナルのアニメを好きな人が「ぎゃはは。わざわざ俳優使ってアニメと同じことやっているよ。ばっかでー」と楽しめばいい映画ですな。元のアニメを見慣れた人でなかったら、たぶんつまらんでしょう。万人には勧められない映画です。アメリカでヒットしたのはアメリカではえんえん再放送しているからでしょうね。うちの子供たちは衛星放送の「カートゥーン・ネットワーク」でいつも見ているので、そこそこ面白かった様子。出演者が「ラストサマー」や「スクリーム」などホラー系とかぶってますな。主要キャラでは犬だけCGです。
 映画の日なので人が多かったんでしょうが、こういう映画が満員だったのはちょっと心配。みんな大丈夫だったかな?

スパイダーマン 2002.6.16 劇場にて
 一家4人で観に行ったんですが、演出がホラー系だから(っていっても大きな音で怖がらせる程度なんですが)、娘はちょっと怖がってわしの腕にしがみついてた(恐がりなのである)。息子は意外と騒がずに観ていた。
 映画終わった後の、夫婦の会話。

嫁はん「もちっとちゃんとエンターテイメントせーよ!」
わし「スパイダーマンって、原作アメコミもけっこうこんな感じだから…」
嫁はん「それにしてもヒロイン美人じゃなかったなぁ
わし「うんうん、おばさん顔だし
嫁さん「でもまぁあれって、アメコミ顔かもな
わし「あー、言われてみれば実になんというかアメコミ的造作の顔でんな

 ちなみに娘の感想は「迫力あったね」でした。ところで執拗に蜘蛛の中には保護色を使うやつもいる、と会話に出てたんですが、スパイダーマンは保護色使うシーンはありませなんだ。あれってもしかして貿易センタービル倒壊のせいで取り直した時に消えたシーンにでも入ってたとか?

た行

ダーク・シティ 2003.1.25 地上波にて
 なんか不思議な感覚のする街で、記憶に混乱をきたして、「この現実、どっかおかしいんじゃないか」と思いながら暮らしてる人、、、という、ディック的な描写で始まる映画だが、謎が解けてみると黒幕の連中は超能力でビルをぽんぽんと建てるような奴なのに、記憶を改変した人の服は手で着替えさせてあげてたりして、妙に勤勉に働いていて笑える。街の時代設定がよくわからん、と思いながら見てたらちゃんとそれにも理由がついてたのはよかった。どことなく「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を思い出しちゃうね。

デッドリー・フレンド 2002.5.2 スカパー!にて
 監督ウェス・クレイブン(「スクリーム」や「エルム街」の人)にひかれて見てしまったが、まぁひどい出来でした。マッド・サイエンティスト青年が事故死し たガールフレンドの脳にチップ埋めこんで生き返らせて、って話なんですが、恐がるには恐さが足りず、悲恋として泣くような話でもなく、盛り上がりもないままに終わりました。 ゾンビ化した少女よりも、その少女が生きていた時に父親が彼女をいぢめるシーン(実は夢なんだけど)の方が迫力あって恐いあたりはいかにもクレイブンでしたが(^^;)。こんなん見るために俺は4時まで起きてたのか(^^;)。

な行

★ネズラ 2003.10.8 スカパー!にて
 低予算モンスターパニック映画で、小さな町の研究所での軍事研究の結果、突然変異巨大モルモット(ネズラ)と変異ペスト菌ができる。菌が町にもれてたいへんなことになるがネズラは死んでない。ということはネズラの体に抗体があるんだろうから、それを米軍特殊部隊+自衛隊員一人がネズラ退治&サンプル採取に行く・・・と話きいていると面白そうなのだが。
 出てくる俳優がみんな大袈裟な演技ばっかりするもんだから見にくい。それをのけておいても、細かいところで状況の設定が雑すぎるよなぁ。まずはいきなり米軍はサンプル採取なんてする気なく、研究所を爆破して終わりにするつもりだった、ということがわかって、だから特殊部隊はろくな武器も持ってない、というんだがそれならそもそもそんな部隊送らなきゃいいだろうに。それから研究員だった女性(当然軍人じゃない。演じるは勝村美香)がいったん逃げるが武器持って戻ってくる(途中群集にたこ殴りにされるシーンもあったりするが意味あるのか、これ)。てっきり他の軍人さん連れてくるのかと思ったら一人で。自衛隊員に武器借りたんか? 貸してくれたのは、逃げるときに自衛隊員から渡されたメモを見せたからなのだろうが、頼りなさそうな怪我している民間人女に武器を貸すぐらいなら一緒にきてやれよ>メモを見て武器を「はいどうぞ」って渡した自衛隊員(ちなみに画面上はそんなシーンはないのだが)。他にも不可解というか場違いな行動をとる登場人物多数。
 後半、隆大介演じる自衛隊員が名台詞らしきものをはいてなんとか話を感動路線に持っていこうとするものの、さすがにここまで変な演技と理解しがたい設定の脚本ではどないもならんかった。低予算でがんばろうってんならせめて脚本を練ってくれ。

は行

パニック・ルーム 2003.10.5 WOWOWにて
 犯人間抜け過ぎ。こういう密室に閉じ込められて犯人と駆け引きしあうタイプの話を盛り上げるには、犯人が頭よくてなかなか逃げられないか、馬鹿なら馬鹿で笑えるほど馬鹿か、どっちかであって欲しいな(つまりちゅーとはんぱなのだ)。さらに腹立たしいのは(以下ネタばれなので背景色で)助けにきた父親が警察には連絡したと言いつつ一人でのこのこやってきて「君たち何してんの?」とのんきに犯人に声かけるところ。さらにラストちかくでも(以下ネタバレ)主人公のジョディ・フォスターが犯人が中にいるのにやってきた警官に「何もないわよ」という芝居をする場面があったが、警官が察して小声で「言えないのならウィンクするとかしてください」とか言っているのに何もしない。てっきり「ははぁ、ジョディは犯人が狙っている金をネコババする気だな」と思ったらそういう話でもなかった。話つくりに大いに不満が残る。この舞台設定ならもっと面白い映画にできるはずだと思う。

フィフスエレメント 2002.4.14 地上波にて
 なんつーか馬鹿映画で内容はどっかで見たような話ばっかだけど、笑えたし楽しめたからいいや。劇場で見たら特撮とか奇麗で、もっと圧倒されたでしょうな。「うわー、金かけてこんな奇麗な画面作って、それでも馬鹿やってるよ」みたいな。もちろんこれは誉め言葉で、「金かけて映画作るんだから何かこれまでになかったような<??>を」とか「高尚なテーマを」みたいに考えると、たぶん映画はろくなもんにはならん。最後で「愛は地球を救う」になるけど、あれだけ馬鹿映画だともうその部分もパロディしているとしか思えませんな。

 ところで気になったのは最初の辺で「マイナス5000度」という台詞が出てきたこと。これって

  1. 単に脚本家が絶対零度を知らなかった。
  2. 「マイナス273度」じゃ雰囲気でねーよ、と思った。
  3. 実は反転分布になっていて絶対温度でもマイナスだという設定だ(註:物理的には、むりやり作れば絶対温度マイナスの温度は作れます)。

のうちどれだろう。たぶん2なんだろうけど、案外3で、アホな理科好きツッコミ屋がつっこんできたら「残念でしたー」と言うために設定書のすみっこに小さい字で書いてあったりするのかも。

ほしのこえ DVD BOOK 2002.11.21 DVDにて
 一人で作ったCGアニメということで、あんだけできるとは良い時代になったもんですな。24分と短い時間なので、全体の印象はスケッチ画で、きちっと起承転結のある物語を期待して肩すかしくらっちゃいましたが、スケッチ画としてのできは非常にいいと思います。なんで2047年で宇宙艦隊と地球の間で携帯メールなんだよ、とか、どうして宇宙戦闘しつつ着ている服は中学の制服なんだよ、とか文句つければつけられるんですが、これはまぁ観る現代人にとってわかりやすい記号を使っているんだなと思っておきましょう。短い時間とはいえ、できのいい(ちゃんと観て楽しめる)スケッチ画を描くってのはある意味起承転結ちゃんとつけた物語作るより難しいんで、そこはよくできているなぁ、と思いましたね。

ぼのぼの・クモモの木のこと 2003.6.20 劇場にて
 近所の映画館が少し前にロードショーした子供向け映画を500円で、という企画してて、その一つでやってたので見に行った。娘も「ぼのぼの」の漫画は好きなので楽しんだようである。CGで書かれたキャラにはちょっと違和感あったようだが(特に「シマリスくんってピンク?」と(^^;))。
 中心となるのはポポくんという「ぼのぼの」の友達。嫌なことを忘れさせてくれるという「クモモの木」の下にいつも立っているポポ。お父さんから「いつかおまえを迎えに来る人がいるからね」と言われて待っている。いろいろな騒動の後、ポポを迎えに来る人と、クモモの木のもう一つの力がわかる・・・という話。
 ポポを迎えに来た人については、ちょっと強引でない?という気も少ししたが、全体として「ええ話やねぇ」というストーリーでした。
 アライグマくんとアライグマくんのお父さんの話に関しては、ちょっと息子とのつきあいかたを反省しました。
 CGの動物たちはふかふかした感じでいいんだけど、木の枝とかは端っこにノイズ出てましたな。ぼのぼののアップもひげにドットが見えた。その辺は改善の余地あり。

や行

屋根裏の散歩者 2002.5.2 スカパー!にて
 画面がきれいだが変な演出だなぁ、と思ったらやっぱり実相寺だった(^^;)。でも実相寺だとわかってからそう思って見ると、今度は普通に見えてくるから不思議。主演は、TVでは いっちゃったような演技で印象的な三上博史だったが、「三上博史の映画」ではなく「実相寺の映画」になっているところはさすがだねぇ。誰が言ったのか忘れたが「TVは俳優で見ろ、映画は監督で見ろ」ってのは正しい。

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