下の図の●が「場」を表す「バネ振り子」です(両端の振り子は固定してあるので、色を変えてにしています)。水色の線は●と●をつなぐバネのようなもので、これが隣同士で力を伝え合います。動いていない時には見えてませんが、緑色の線は●を「原点」に引き戻そうとするバネを表しています(ただし、初期設定ではそのバネのバネ定数を0にしてあります)。
 とりあえず下の図の●を指またはマウスでつかんで(上下どっちでもいいので)動かして離してみてください。振動が発生し、左右に伝わっていくはずです。

ごめんなさい、あなたのブラウザはcanvasをサポートしてないようです。
N=20  運動中  


「停止/再開」とあるボタンを押すと運動を止めたりまた動かしたりできるので、●を自由に配置してから運動をさせてみてください(一直線の状態に戻したかったら「初期化」ボタンを押してください)。


 図の下にN=20と書いてありますが、Nは●の数です。両脇のボタンで増やしたり減らしたりできます。
 上の図を動かすプログラムの中でやっていることはとっても単純で●が「原点につながれたバネ(緑の線)」と「両サイドにつながれたバネ(水色の線)」から受ける力でどう動くかを計算しているだけです。それなのに、こんなふうに「1点で起こった現象が左右に伝わっていく」という“物理”がそこに見えてきます。

 ここで一つ注意。

注意:この振動の振動方向は「架空の方向」です。現実の方向とは何の関係もありません!

 空間の各点各点に振動が、というとどうしても「上下方向の振動?」などとイメージしたくなるのですが、ここで起きている「振動」は架空のもので、“なんだかよくわからないけど、値が増えたり減ったりする量がある”という以上の意味はありません。「振動」と書くと「振れたり」「動いたり」するものをイメージしてしまいますが、ここでは「場」という量が時間変化しているのです。