#author("2022-03-17T16:34:00+09:00","","")
#mathjax
*「よくわかる初等力学」(東京図書)サポート掲示板 [#o9f720f9]

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#article
**P47 力は自由ベクトル?束縛ベクトル?スライディングベクトル? [#d42637d0]
>[[YY]] (2022-03-16 (水) 22:57:05)~
~
こちらの本にあったか忘れましたが、よく2質点系の2つの運動方程式を足して重心の運動方程式を導出する際、右辺は2つの質点にはたらく外力のベクトルの和になってますよね。この場合は、外力のベクトル起点を2質点間を自由に動かしてしまってると思うのですが、許されるのでしょうか?2つのベクトルの合ベクトルの作用線上に必ずしも重心が乗るとは限らないですよね。~

//
- 力の作用点を動かすことで影響を受けるのは「力のモーメント」と「角運動量」に関する式で「力」および「重心の並進運動量」に対する式は影響を受けません。ですから問題ありません。作用線重心を通らないことの影響は、「重心周りの角運動量」に影響を与えますから、そちらを計算したいときには作用点を作用線方向以外に動かしてはいけませんが。 -- [[前野]] &new{2022-03-17 (木) 06:28:48};
- つまり右辺がr×Fのような作用点を作用線方向以外にうごかくすと変わってくるような物理量でないからOKということですね。ようやく「質点系の重心は、あたかも質点系の全質量に、あたかも質点系にはたらく力の合力が作用したかのようにふるまう」の意味が分かりました。ありがとうございます。しかしとすると、重心の運動方程式ともとの2質点の運動方程式は意味が違いますよね。重心の運動方程式は実際にそこに何かあるわけでもないし、何か作用しているわけでもなく、重心という位置ベクトルの動きを説明するための運動方程式(フィクション)ってことですね。 -- [[YY]] &new{2022-03-17 (木) 15:46:34};
- さらに言えば、重心にはたらく力には反作用はありませんよね。慣性力と似てますね。 -- [[YY]] &new{2022-03-17 (木) 16:03:21};
- 「重心にはたらく力には反作用はない」なんてことはありません。重心に働く力は「なにかの出した力」の和で、それぞれの力の反作用はその「なにか」に掛かってますから。 -- [[前野]] &new{2022-03-17 (木) 16:31:48};
- 重心の運動方程式がフィクションだというのも同意できません。「各質点の運動方程式」の和として、ちゃんと意味のある方程式です。すくなくとも「フィクション」などという「現実味がない」を意味する言葉で語るもんではないでしょう。 -- [[前野]] &new{2022-03-17 (木) 16:34:00};

#comment

**p215の変形の図について [#vfafe464]
>[[大学生]] (2022-02-20 (日) 03:52:17)~
~
$\Delta x$を作用点の移動距離とすると,$\Delta x'$と$\Delta x$は同じになるような気がします.~
私はここの説明は,「手が物体にした仕事と,物体が手からされた仕事は同じ$F\Delta x$だが,運動方程式から$\Delta \(\frac{1}{2}mv_G^2\)=F \Delta x_G$であるので,重心運動エネルギー変化に寄与するのは$F \Delta x_G$であって,変形によって重心位置は左に寄るため$\Delta x_G <\Delta x$であるから,この差分の仕事が内部エネルギー(熱やポテンシャルなど)に変化する」というのが正しい気がするのですがどうでしょうか.~

//
- ああ、たしかに。これを書いたときの私はちょっと勘違いをしていたようです。どちらも作用点の移動だとすると、$\Delta x=\Delta x'$ですね。おっしゃるとおり「物体がされた仕事」の方は重心移動の方で計算すべきです。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 07:28:39};
- 図に書いてある説明が間違っているので、図の方を訂正しておきたいと思います。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 07:29:07};
#ref(sigoto3.png,,50%);
- これは私が定義をよくわかっていないのだと思うのですが,「$N$粒子系が外力のよりされた仕事」とは「各粒子がされた仕事の総和」なのでしょうか -- [[大学生]] &new{2022-02-20 (日) 16:15:15};
- それとも「重心にその外力が作用したと仮定した時の仕事」なのでしょうか.今回の場合前者だと物体がされた仕事は$F\Delta x$で,後者だと$F\Delta x'$となるため,この定義の差異が問題になると思います. -- [[大学生]] &new{2022-02-20 (日) 16:18:03};
- 個人的には物体の重心運動エネルギーの増分は$F\Delta x_G$ですが,物体自体の持つエネルギー増分は$F \Delta x$である(例えば熱や光や音はこのエネルギー増分から取り出される)ので,物体がされた仕事は「各粒子がされた仕事の総和」とした方が良い定義のように思えます. -- [[大学生]] &new{2022-02-20 (日) 16:23:36};
- 外からされた仕事は「外と接している部分がされた仕事」になります。この場合では$F\Delta x$ですね。これの他に「N粒子内部で働いた力(内力)」が仕事をしていて、その仕事も足したものが「全体のされた仕事」ということになります。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:22:24};
- 似たような(しかしちょっと違う)状況は少し先の「8.6.3の車輪の加速」のところにあります。加速する車輪には「車輪を回そうとする力fが二つ」と「地面と車輪の間に働く力F」が働いてます。Fは仕事をせず、二つのfは仕事をします。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:25:24};
- Fは(車輪は接地点の速度0なので)仕事をしません。車輪のエネルギー増加はfのする仕事によります。車輪と車輪を回そうとする物体をひとまとめに「N粒子の系」と考えれば「内力が仕事した」とみることもできるわけです。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:27:54};
- 「外力のした仕事」と「内力のした仕事」を足してあげると「外力×(重心の移動距離)で計算される仕事(←これは擬似仕事と呼ぶ場合もあり)」になります(これは本には載せてませんが、証明可能です)。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:31:21};
- ああそうか。確かにそうすると、図で$F\Delta x'$を「□のされた仕事」と書いてあるのは説明が足りないですね(ここだけ擬似仕事を計算することになっている)。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:32:36};
- 補足しておくと、車輪の場合は外からの仕事0で、内力の仕事が車輪のエネルギー増加になります。一方この図の場合は、外部からの仕事が$F\Delta x$だが内力が負の仕事をする(そのとき熱だの変形だのでエネルギーが消費される)ので物体全体の力学的エネルギーの増加は$F\Delta x'$になっている(減ってる)ということになります。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:35:09};
- このあたりの話は214で『する仕事とされる仕事の絶対値がずれる場合がある』例として入れてますが、その例としては動摩擦力とかが適切で、この話は「変形により仕事が失われる例」として出すべでした。ちょっと説明文にも手を入れます。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:39:52};
- 図は改めて以下のように。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:47:57};
#ref(sigoto3_kai.png,,50%);
- 要は「仕事」を「作用点の移動」で計算する方法と「重心の移動」で計算する方法があって、この二つを厳密に区別しようという立場では後者は「擬似仕事」と呼ばれてます。本ではそのあたりの説明をはっきりと書いてません(そこは説明不足な点です、申し訳ない)。 -- [[前野]] &new{2022-02-20 (日) 19:54:01};

#comment

**p128注釈19の誤植第9刷 [#me2e4a1d]
>[[のらねこ]] (2022-02-17 (木) 02:18:56)~
~
ラグランジュの記法がニュートンの記法として紹介されています。~
既出かもしれませんが念のため、、~

//
- これ、物理では$\dot y$とか$y'$という書き方をひっくるめて「ニュートンの記法」と呼ぶことが多いのでこうしているのです。「ラグランジュの」という呼び方はあまりしない(ラグランジュさんごめん)。というわけで、$y'$を$\dot y$にしておくことにします。 -- [[前野]] &new{2022-02-17 (木) 08:09:49};

#comment

**ᴘ170 糸の張力をmrω²より少しだけ大きくしてみる→md²r/dt²が負になる [#e24f30e8]
>[[YN]] (2022-02-10 (木) 18:05:23)~
~
張力を大きくすると、mr(dθ/dt)²ーmd²r/dt²の「md²r/dt²」が負になる(rが小さくなる)の説明をもう少しお願いします。~

//
- えっと、どの段階がわからないのでしょう? 張力Tが大きくなるということは(5.17)の$\vec {\mathbf e}_r$の係数が(Tにはマイナス符号がついているので)小さくなる、というのは大丈夫でしょうか。 -- [[前野]] &new{2022-02-11 (金) 14:51:04};
- ということは、$m{d^2\over dt^2}-mr\left({d\theta\over dt}\right)^2$が小さくなります。第1項と第2項が変化する可能性がありますが、張力という力が半径方向に働くことを考えると、運動の変化もr方向に起こるはずと考えれば(このあたりの説明が足りなかったのかな?)第1項が小さくなるだろうと考えれられます。 -- [[前野]] &new{2022-02-11 (金) 14:53:57};
- ${d^2r\over dt^2}$は(5.18)の段階で0なので、その状態から小さくなる方向に変化したということは「負になった」ということで、ということはもともと変化してなかったrが減少し始めるということになります。 -- [[前野]] &new{2022-02-11 (金) 14:55:22};
- ありがとうございます。ヒモにおもりをつけて振り回している手の力を緩めると、ヒモがスルスルとr方向に伸びていくのは、これと逆な理屈でしょうか? -- [[YN]] &new{2022-02-11 (金) 21:26:25};
- それはもちろんそうですね。 -- [[前野]] &new{2022-02-11 (金) 21:53:46};
- それはもちろんそうですね。 -- [[前野]] &new{2022-02-11 (金) 22:25:10};
- そうすると、今度は張力を一定のまま、回転速度dθ/dtをあげると、d²r/ -- [[YN]] &new{2022-02-11 (金) 23:04:22};
- 張力一定のままdθ/dtを大きくすると、d²r/dt²も大きくなる、、 -- [[YN]] &new{2022-02-11 (金) 23:07:01};
- dθ/dtを小さくすると、d²r/dt²も小さくなるってことですね。 -- [[YN]] &new{2022-02-11 (金) 23:13:51};
- dθ/dtを小さくすると、d²r/dt²も小さくなるってことですね。 -- [[YN]] &new{2022-02-13 (日) 12:15:46};
- どういう状況でその変化を起こすかにもよるので、必ずそうなるとも限らないですね。張力Tの方が変化する可能性も大いにあるので。 -- [[前野]] &new{2022-02-13 (日) 12:48:34};

#comment

**よくわかる初等力学 [#de0bbbb6]
>[[堀田良憲]] (2022-01-22 (土) 17:29:14)~
~
・あまりにも訂正が多すぎて、書籍の中に書き込む作業が新たに発生し~
大変です。第1番ずりを購入しましたが、訂正本を頂きたいです。~
・また、よくわかるシリーズの熱力学や電磁気学も同様に誤記だらけでしょうか。購入しようと思っていますがいかがでしようか。それによっては検討しなおししようと思います。あまりにもひどすぎる。~

//
- ミスが多くてすみません。訂正本が欲しいというのでしたら出版社の方に要求してください(要求が通るかどうかは、著者である私にはわかりかねます)。よくわかる初等力学にせよ他の本にせよ、間違いが発見されたときは修正してますので、新しい版になるほど減っていて、「誤記だらけ」ということはありません。「よくわかる初等力学」も第1刷からするとかなりミス部分はつぶせているはずです。 -- [[前野]] &new{2022-01-22 (土) 18:32:35};

#comment

**P171 振り子の運動  [#s6cfb96a]
>[[TK]] (2022-01-08 (土) 10:33:29)~
~
スミマセン、式 (5.24) 左辺をどのように計算すると右辺になるのでしょうか? 右辺から左辺の計算は理解できます。よろしくお願いします。~

//
- すいません、うっかり見落としていて返事遅れました。右辺から左辺がわかるのでしたら、左辺から右辺は逆をやるだけのことです(積分というのはそもそも「微分したらこれになるものは何かなぁ?」と探して見つけるものです)。とっかかりとしては、${d\theta\over dt}=\omega$とおけば${d\omega\over dt}\omega$になって見つけやすいかもしれません。 -- [[前野]] &new{2022-01-13 (木) 00:15:25};
- ご説明ありがとうございます。dω -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 10:49:53};
- 計算はdω/dt∫ωd -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 10:51:36};
- 計算はdω -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 10:52:13};
- すみません、途中で送信されてしまいました。 計算はdω/dt∫ωdωdt/dω =∫ωdωでよろしいでしょうか? =1/2ω^2 -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 10:57:13};
- 計算式がちょっと変ですが、$\int \omega{d\omega\over dt}dt = \int \omega d\omega$ということなら、それでいいと思います。 -- [[前野]] &new{2022-01-14 (金) 11:18:35};
- 積分変数をdt=dωdt/dωのように置換して計算したのですが、これは間違いでしょうか?意味のない置換のように思いますが。 -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 16:01:50};
- 置換するのは間違いじゃないですが、上で「dω/dt∫ωdωdt/dω =∫ωdωでよろしいでしょうか?」と書いている、最初のdω/dtが積分の外に出ているのはおかしいです。 -- [[前野]] &new{2022-01-14 (金) 16:06:33};
- (dω/dt)ωの積分方法が解らなかったので、苦し紛れにdω/dtはどうせ何かの値だと考え積分の外へ出したら、置換した積分変数の一部と消去できたので、これでいいのかな?と思いました。数学的?におかしいでしょうか? -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 18:47:00};
- そんな苦し紛れはだめでしょう。積分の中にある量は積分をしている間に変化していくものなのですから、積分の外に出してしまったら違うものを計算していることになります。積分の中から勝手に外に出してしまうのは、「1年間の総利益を求めよ」と言われて1月1日の利益を365倍してOKとするようなものです。 -- [[前野]] &new{2022-01-14 (金) 18:56:19};
- よくわかりました。お手数かけました。丁寧な御説明ありがとうございました。 -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 19:02:46};
- しつこくてすみません。積分の外へ出さず、積分内で置換した積分変数の一部と消去するのはOKですね。 -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 19:37:11};
- 積分の内側でやるなら間違ってません -- [[前野]] &new{2022-01-14 (金) 19:48:40};
- ありがとうございました。 -- [[TK]] &new{2022-01-14 (金) 19:59:46};

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