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2010.6.16

★中間テスト
 今期から電磁気は中間テストをすることにした。
 できがあまりよくなかったので、30点満点で15点未満だったものは、部屋に来て黒板で問題の説明をすれば15点にしてあげる、という制度を導入した。さてこれで少しは勉強してくれるか??

 うーん、しかし結果見ていると15点〜20点ぐらいの連中にももっと勉強して欲しくはなるなぁ。

2010.6.17

★教育実習の研究授業
 今年も言ってきた。面白い実験をやっていた。
 水の入ったペットボトルに穴を開ける。当然穴から(ほぼ)放物線を描いて水が出るわけだが、このペットボトルを落下させると、落下中の水はどうなるか??


(1)やはり放物線。
(2)直線になる。
(3)むしろ上向きに曲がる。
(4)その他。

という問題だったのだが、私はうっかり「(2)かなぁ、(3)かなぁ」などと考えてしまった。答は(4)である。どうしてというのは以下に背景色と同じ色で書くので、マウスでなぞって読んでください。
 擬似的に無重力になるので、水圧もなくなってしまい、そもそも水は出てこないのです。

2010.6.20

★息子の中学校で
 心理カウンセラーなる人の講演会というのがあったらしいが、またしても「ありがとうという言葉をかけると水がきれいになります」というお話があったそうな。息子達は皆「そんなアホな」という反応だったそうなのが救いだが。
 しかし、普通に「人の心がきれいになります」と言えばいいのに、何故「水がきれいになります」などというお話にしたがるのか、それがまるでわからん。

2010.6.24

★自分が大学生の時から疑問である
 教養課程(今ではそういう名前ではないが「共通教育」という名で同じようなものが残っている)の意義。いや文系教科の単位を取らせることの意義の方ではなく、「専門教科を2年次からに遅らせることの意義」の方。うちのカリキュラムも1年次に物理学I、IIを取った後、2年で力学、電磁気を始める、ということになっているが、「高校物理」→「共通教育の物理」→「専門の物理」が、「また同じ事を勉強している」という感じで受け取られている場合がある。しかし実際のところ「2年になると急に勉強が難しくなる」という感じが出てしまっている。1年生の間に「大学の勉強って簡単だな」と思ってなめてしまうようなのである。世間の他の大学のカリキュラム見ていると、1年次の間に専門をせっせと入れているところもあって、こういうふうに直したいとは思うのだが、なかなか諸事情あってうまくいかない。
 とりあえず1年生が「大学来ても新しい勉強してない」という気持ちにならないように、大学ならではの物理を教えるような授業を入れたらどうか、と考えていたのだが、そういうことをやっている他所の話を聞くと、「ついつい難しい話になってしまって、1年生には不評」ということもあるらしい(1年生は「わからない講義」に対する拒否反応が大きいということもあるようだ)。難しいねぇ。

2010.6.25

★微妙っす
 学生の落書き

微分=微妙に分からない


 昔は「微分=微かに分かる」だったのだが、今は「微妙」という言葉が若者的には受けるのかもしれない。
 ところで「微妙にわかる」と「微妙にわからない」はどっちがより理解できている状態なのであろう。twitterでアンケートとってみると、「微妙にわかる」>「微妙にわからない」が10票に対して「微妙にわからない」>「微妙にわかる」が8票、という感じであった。
 「微妙にわからない」を中立状態よりも少し「わからない成分」が混じった状態と捉えるか、「わかる」状態に「微妙に」「わからない成分」が混じっている状態(もう少しでわかるのに、という状態)と捉えるか、で変わってくるのかな。
 娘と話していると「微妙」という言葉は否定語の意味を持っているような気もする。そういう意味では「微妙にわかる」は「not わかる」なのかもしれない。

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