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キーボードをいびつにする計画

LOOXはちっこい機械です。ちっこい機械の常ですが、キーボードが変です。具体的に変なところを列挙すると、

  1. 右altキーがない。
  2. 右windowsキーがない。
  3. 右端のキー([]とか)が小さすぎる。

って感じですかね。特に最後のが困ったところで、リターンキーを押そうとして、ついつい[を押してしまう(逆もまたしかり)という事故が頻発しました。 そこで思い切ってこんなことをやってしまいました。主に使うのはX Windowですから、Xのモードマップファイルに

keycode 115 = backslash bar
keycode 117 = braceright bracketright
keycode 120 = braceleft bracketleft
keycode 129 = Home
keycode 131 = underscore asciicircum
keycode 49 = asciitilde bar
keycode 35 = Return
keycode 51 = Return

と書いたのです。
 ちなみにコンソールでも変えたい時は、keymapファイルをいじるという作業と、「ひらがな・かたかな」キーにkeycodeを割り振るという作業が必要になります(少なくともVineの場合、標準ではLinuxコンソールは、「ひらがな・かたかな」キーが押されたことを認識してくれません)。

ひらがな・かたかな」キーを認識させるために必要なコマンドは、カーネル2.4では

/usr/sbin/setkeycodes 70 126

でした。70は「ひらがな・かたかな」キーのスキャンコードで、126は割り当てるキーコード(別の番号でもかまわないけど、他のキーと同じにならないようにした方がもちろん幸せ)。カーネル2.5ではスキャンコードが変わってしまったのか、

/usr/sbin/setkeycodes 0x13 126

としないとだめでした。

上から順に何をしているかを説明すると、

keycode 115 = backslash bar 左Windowsキーを¥|のキーに
keycode 117 = braceright bracketright カタカナひらがなキーを{[キーに
keycode 120 = braceleft bracketleft アプリケーションキーを}]キーに
keycode 129 = Home 変換キーをhomeキーに
keycode 131 = underscore asciicircum 無変換キー を_^キーに
keycode 49 = asciitilde bar 半角全角キーを‾| キーに
keycode 35 = Return [{キーをリターンキーに
keycode 51 = Return ]}キーもリターンキーに


ってな感じです。けっこう変態でしょ。こういうことをやった理由は、

  1. キーボードの最下段に並んでいるWindowsキーとか無変換/変換キーとか、カタカナだとかアプリケーションキーだとか、はっきりいって使わないじゃん (特にLinuxでX Windowなんて使ってたら)
  2. Enterキーの左の[{とか]}とか、ついEnter押すときにひっかけて押してしまうじゃん
  3. 』のキーって、シフトして_を出すためだけに必要(シフトしない¥は、 これ使わなくても上にもある)だけど、むちゃくちゃ押しにくいじゃん

というわけで、最下段の使わないキー(その割にスペース取っている)に押しにくい難儀なキーを引っ越してきたらよかんべ、というわけでやってみた。変換キーがhomeなのは、私がemacs上での漢字変換のON/OFFをhomeキーに割り当てているから。無変換キーが_^なのは、この二つがTeXで下付き文字と上付き文字を出すときにひんぱんに使うキーだから。もともと[{(シフトなしで[、シフトありで{)であるキーを移動させると同時にシフトのありなしをひっくり返して{[にしているのも、TeXでは[より{の使用頻度が圧倒的に多いから。

というわけでできあがったキーボードはこんな感じ。

IROMONOKBD.JPG

ほらね、これなら]押そうとしてうっかりリターンキー押したりしないでしょ。ほらね、これなら要りもしないWindowsキーにいらいらしなくていいでしょ。

たぶんこれ読んでいるほとんどの人が信じてくれないだろう。だからこそ私は叫ぶ。

ほんとにほんとにほんっっとに、
慣れたら便利なんだってば!

んだってば〜〜〜〜

だってば〜〜〜〜

ってば〜〜〜〜

ってば〜〜〜〜

ってば〜〜〜〜

ってば〜〜〜〜

ちなみにこの変態キーボードを思いついたきっかけは前に使っていたpalmax のPD-1000+というミニノートのキーボードがここまではいってないけどかなり変態(でもそれなりに使い易い)ものだったからです。

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