前野[いろもの物理学者]昌弘のあ〜あ、あ〜あ阪神タイガース2002年3月

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2002年3月のあ〜ああ〜(;_;)阪神タイガース

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2002年シーズン開幕に向けて(2002/03/24)

 というわけで、阪神タイガースのページなのである。

 それにしてもここ数年の阪神は異常です。もし三年と半分前。吉田監督で負けに負けていたあの夏にタイムスリップしたとしましょう。そのことを誰も信じてくれない。で、「未来の人間なら未来のこと知っているだろう」とか誰かが言い出す。

「お前が来たという2002年までに、阪神優勝したか?」

まぁこの辺はいい。「ずっと最下位だよ」と言っても、みんな信じてくれるだろう。でもいやしかし。

「おまえ、ほんとに未来から来たんなら、2002年の阪神の監督は誰か、言うてみい」

と言われたら言葉に詰まりますよ、私。「星野仙一」って言ったって、誰も信じちゃくれません。

「その前の阪神の監督は誰だ」

と言われてもかなり言葉に詰まる。「野村克也」なんて言ったら、「やっぱりこいつうそつきや」って言われそうでしょ(1998年夏の自分を想い出してね)。

「今新庄はどうしている?」

って聞かれたら、もうあやまります。ごめんなさい、私嘘つきました。タイムトラベルなんてしてません、と弁解して逃げます。

 野村が監督になった時でも、たいがい「わしはもしかしてどこかのトラキチのインナースペースにはまり込んでしまったんではないか」とこの世界の実在を疑ったもんですが、今の星野監督に田淵コーチなんて、もう漫画の世界から出てきたとしか思えんじゃないですか。ほんとに実在の世界がこんなんでええんですか。

 というわけで、3月30日から始まる2002年のペナントレースは、どっかのトラキチのインナースペースのように「阪神優勝」という展開があるんでしょうか。

 でもオープン戦調子良かったしな。こういう年はだめに決まっているんだよな。たとえトラキチインナースペースでも。いやだからこそ。


たかがライバル、されどライバル(2002/03/28)

 日本プロ野球選手会のHPで、 2002年シーズンライバル宣言というのをやっていて、対決編(投手対打者という意味のライバル)と競争編(同業同士でのライバル)の二つの意味でのライバルをいろんな選手に聞いている。なかなかいい企画ですな。
  さて、わが阪神タイガースの選手は何を言っておるか、と思ってみてきた。
 井川が「ペタジーニ選手には絶対打たれたくない!(昨年13打数0安打)」とライバル宣言だか自慢だかわからないこと言ってたり、桧山がポジションと背番号つながりで高橋由伸をライバル視してたとは知りませんでしたな、とかいろいろ面白かったんだけど、どうせなら「おいおい」と思っちゃった内容についてコメントを。

 岡本浩二ダイエーの川崎にはヒットを打たせない」。対戦せえへんやん、と思ったけどもしかしてウェスタンで対戦してるんでっか。それは少し志が低すぎませんか。
 川俣ヒロアキヤクルト・寺村より暴投の数が少なくなるようにしたい!」。なんか戦い方を間違えているぞ、君。
 藤川球児阪神の福原投手よりも早く肩をケガしない」。いや、その心がけはいいけど、やっぱり君も戦い方を間違えていると思うよ。っていうか、そんなに福原は肩壊しそうなんかい。
 吉野誠防御率に関しては、阪神の井川選手には負けたくない」。え?と思って調べてみたら、去年、吉野は19と2/3イニングで防御率4.12。井川は192イニングで2.67…。なあ吉野。今年はせめて比較対象になれる程度の数字残してくれよ。
 伊藤敦規。対決編「ヤクルト・古田選手には、ヒットを打たれたくない」というのはまぁいいとして、競争編「試合数に関して、中日・岩瀬投手に絶対負けたくない」・・・。よりによってあの岩瀬に。来る日も来る日も投げるあの岩瀬に。
 身体には気つけてや、敦ちゃん。実は同い年なんだよねぇ。よくあの年で毎日毎日投げまくっていることだなぁ、と感心してたけど、岩瀬に負けたくないんですかそうですか。もう自分をいじめぬく境地に達しているみたいですなぁ。
 と思ったら、遠山まで「試合数で中日の岩瀬選手に負けたくない」って言っているよ。もう酷使される状況を楽しんでいるとしか思えませんな、このおっさん連中。さらにそのちょっと下では山岡洋之投手が「阪神の伊藤敦さんより多く登板する」って言ってますな。若い奴まで感化されてます。君がそんだけがんばってくれれば、伊藤敦ちゃんの選手寿命も少しは延びるかもしれぬ。
 さて、そんなことを言われている当の岩瀬は誰をライバルに、何に関して戦っているのかな、と中日の方を見に行きましたらば、対決編は「福留選手に、紅白戦で打たれたくない!」(福留中日の選手です)。競争編は「川上選手にで負けたくない」(川上中日の選手です)。君はいったいどこの球団と、何を戦っておるのだ>岩瀬

 ついでに他の球団もぱらぱら見たけど、つっこみがいがあるのは広島ですなぁ。
 新井貴浩東出にエラーの数で負けたくない!!」。ほんまに多いもんなぁ、君ら二人とも。なんか「東出よりたくさんするぞ!」と宣言しているようにすら聞こえるが、これは空耳だろうか。しかしこいつも戦い方を間違えているような。
 木村拓也東出君。身長では絶対負けない」。ほらほらここにも戦い方を間違えている奴が。
 金本阪神には乱闘で負けたくない。星野さんになって選手が大船に乗ったつもりでいきがってきそうだから(笑)」。阪神ファンとして一言言わしてもらいますが、絶対そういう奴います(断言)。

 何考えてんだわからん人もいましたが、まぁみんなガンバレ(ムリヤリなまとめ)。


対巨人1回戦(2002/03/30)

結果:3対1で勝ち。勝ち投手井川、負け投手上原。

 不幸にしてか幸運にしてかしらんが、沖縄には日本テレビがない。前はCS日テレがあったのだが、日本テレビは自分んとこでCS会社立ち上げたものだから、スカイパーフェクTVから出ていってしまった。つーわけでケーブルTV以外では映像で巨人主催試合を見る方法がないのである。そういうわけで今日と明日はラジオ観戦。解説はミスターパーフェクトと、アナウンサーが言うのだ)の槙原さん。阪神ファンから見たら、ミスターバックスクリーン3連発。あるいはミスター敬遠球サヨナラ打たれ。どっちにしろ縁起の良い解説者と言えよう。

 いきなり三者三振で始まる1回表。いや〜んな雰囲気。お返しにと1番二岡、2番仁志と三振に取る井川。しかしこっちもお返しに三者三振じゃああ、などという阪神ファン特有の甘い考えが通用するはずもなく、高橋は2塁打。でも松井が倒れてほっ。

 2回表。一昨日書いた「2002年シーズンライバル宣言」で上原をライバル指名してた桧山が一発。これで1対0。2回裏。相手ピッチャーのリズムを崩すためには相手の攻撃時間を長くするに限るという高等作戦により、江藤にファーボール、阿部にヒットを許す井川。その後元木を打ち取り、ついでにピッチャー上原をプレッシャーのかかる2アウト1、2塁という場面で打席に立たせるという、さらなる高等戦術を駆使して無失点。私はまったく心配してなかった(ああ恐かった)。ほんとだぞ。この「味方が点取ってくれるかな、と思っていたら自分に打順が回ってきて点が取れなかった」というダメージはすごく効くのだ。薮とか川尻とかには特に。巨人のピッチャーの場合、桑田や斎藤だとあっさりタイムリー打ちますが(だめじゃん)。

 3回表、せっかくの1アウト3塁で赤★が三振、ランナー藤本が飛び出して牽制アウトという、「あ、いつもの阪神が」と思わせる場面がちょっとあったが、まぁそれはそれとして。だんだん(藤本に2塁打打たれるようじゃ)「上原調子悪いんじゃないの?」ということがラジオを通じてもわかりはじめてきた(ミスター3連発も上原をほめずに阿部のリードをほめはじめるし)。逆に井川はどんどんよくなっている感じ。

 4回表、今岡ヒットの後アリアス2ランで3対0。さっきの高等戦術が効きました。上原も薮レベルのピッチャーだということですな(いや冗談抜きで、上原は1年め「尊敬するピッチャーは薮さんです」と言ってたんですよ)。とかなんとか言っている間に坪井矢野のヒットに藤本敬遠で2アウト満塁。ここで井川。むう。上原もお返しとばかりに高等戦略を使ってきてますね。ここではまるな井川、ってみごとに三振(;_;)
 さて井川は高等作戦にはまるのか、気になる4回裏。清原にソロホームラン食らいました。この高等戦術からは誰も逃れられないのか。まぁ1点で済んだからよしとしよう。

 5、6、7回はたんたんと終わり、8回先頭は、いつも「1試合に2回塁に出ることにしている」と不敵なことを抜かしている赤★がヒット。ミスター敬遠球打たれが「この回危ないと思ってたんですよ」と言う。その心はと問うと「前の回、上原君に打順が回って来そうだったでしょ(註:7番阿部がゲッツーで終わった)。代打送られて変わるのかなと思って待ってたらそうならなかった。そういう時は気持ちが中途半端になるんです」と。すばらしい。こんな高等戦術もあったんですねぇ(違う違う)。しかし、今岡送ったのち、片岡アリアスと凡退。この高等戦術が効くのはミスターバックスクリーンだけみたいです。

 さて回は進んで9回裏まで来てしまいました。先頭松井を取ればバルデス投入の可能性も含めて楽勝、と思ってたが、松井はセンター前ヒット。清原のサードゴロと思ったら、なぜか2塁封殺できず。ノーアウト1、2塁でなんと江藤。井川はなんであんなに江藤に弱い?(今日はファーボールばかり出してた)
 しかしここは浅いセンターフライ。1アウト1、2塁で阿部なんで、「またゲッツーくれよ」と思ったら、ほんとにくれました。

 試合終了〜〜〜。

 12年ぶりの、12年ぶりの12年ぶりの(くどいくどい)開幕戦勝利。阿部くんありがとー。

 井川よくやった。桧山もアリアスもよくやった。明日も頑張ろうね。あと阿部、明日も頼む。

★以下、2002/03/30の朝、追記
 さて、一夜あけて、読み返してみると、はしゃぎすぎているなぁ、私↑。実はこれ、ラジオ聞きながらイニングの合間合間にさっさかと書いていったもんなんだよね。おかげでまぁごちゃごちゃとまとまらない文章。まぁこんなにくどく書くのも最初のうちだけでしょうけど。
 ところで最後の併殺、実は「ショート抜けるかと思われた打球を藤本がグラブにあて、ショートライナーかと思われたが落球したのでショートゴロとなり、結果としてゲッツー」というものだったようだ(ラジオで聞いているといまいち状況がわからなかった)。
 で、例の日本プロ野球選手会のHPで『プレイヤーズボイス』という企画をやってて、桧山や藤本やその他が宿舎から電話で今日の試合のコメントを出しているんだけど、藤本が言うには、「(あの落球は)わざとです。僕が頭がいいことがわかったでしょ」。しかしその後すかさず桧山が「嘘だと思います」(^^;)。
 ちなみにあの吉田義男さんは、ほんとにわざとそういうことができたそうですが。まさか吉田さんには「後ろに立つ桧山」にあたる人物がいなかっただけなんてことは(ないない)。

 あと片岡のコメント。「今日は全身力が入りまくりまして、なかなか肝心のバットに力が乗り移りませんでした。えー、僕らしいスタートだと思います
 「入りまくり」と「えー」に片岡の人柄が表れております。まぁでも自分で「僕らしい」と言っているあたり、落ち着けば打てるってことなんで、今日無安打でもきっと大丈夫でしょう。

 はしゃぎすぎと言えば、もう道頓堀に飛び込んだ奴がいるらしい。ちょっとなんぼなんでもそれはどうかと思います。


対巨人2回戦(2002/03/31)

結果:2対1で勝ち。勝ち投手ムーア。バルデスにセーブ。

★今日の先発
 大方の予想通り、ムーアと工藤。ムーアはオープン戦で見る限り、「こいつぁ使える!」、一方の工藤は、多分巨人ファンも不安なんじゃないかと思うんですがどうでしょうか。後はまったく動いてません。両軍とも、野手は昨日のままのスタメン。

★本日の展望(一回終了後、2回表を聴きながら書いてます)
 工藤は年寄りだから球数が投げられない。さらにランナーがちょろちょろ動くと気にするタイプ。というわけで、とにかく塁に出て、工藤によく見えるようにちょこちょこ動くこと。これが1番。
 ムーアは実力が出せれば、(なぜかここだけは阪神と共通する性質である)初物ピッチャーに弱い巨人だから大丈夫。と書いているうちに坪井が出塁。盗塁しろとは言わんから、ちょろちょろ動け、坪井。

 (間)

 結局藤本三振で終わりましたが、けっこう粘って球数投げさせたからよしとしよう、うん。

★3回の攻防
 片岡の四球と江藤の死球のみで2回まで終わった後で、初ヒットは誰かいな、と思ってたら3回表、ムーアが打ちました(^^;)。ここで「ピッチャーを塁上にずっと置いておいて疲労させる高等戦術」を使おうとした巨人であったが、そこは心得たとばかりに赤★がゲッツー、今岡セカンドゴロでさくさく終わりました(だめじゃん)。
 続く3回裏、元木ヒットの後、工藤のバントに片岡必至のチャージで2塁封殺。これで工藤を1塁に残し、「ピッチャーを塁上にずっと置いておいて疲労させる高等戦術」にはめようとする阪神・・・え、このパターンはもう飽きたからいいですかそうですか。いや冗談抜きで、塁上にずっといるというのは、工藤にとってはかなりのダメージではないでしょか。きっと星野さんの作戦ですよ(後ろの桧山嘘だと思います)。

★清原にソロホームラン食らう
 これは、清原がホームランを打つと負けるというジンクスを作ろうという星野さんの作戦ですよ(後ろの桧山嘘だと思います)。

★6回、追いつく
 今岡2塁打の後、工藤暴投で1アウト3塁という絶好の状況で今季まだノーヒットの片岡がタイムリーヒット。できればその後続いて欲しかったが。片岡もこれで初打点。ほっとしたことでありましょう。ここまでで、ムーアは左バッターにはほぼ完璧。右に打たれているといっても、結局清原に一発くらっただけ。十分合格。一方工藤はそろそろ球数いっぱいいっぱい。巨人が継投をしくじればこっちのものです。

★7回、追い抜く
 巨人の謎な作戦、レフト二岡のぼろがついに出て、矢野の普通のレフトフライが二塁打に。藤本への代打ホワイトは倒れて二死二塁。ムーアへの代打八木は敬遠されて二死二塁。赤★、めでたくタイムリーヒットで勝ち越し。ピッチャー條辺に交代。阪神の攻撃はここまで。

★明日なき継投(次の試合は明後日だし)
 7回裏、伊藤敦っちゃん登場。これで登板試合数は岩瀬に並ぶ。伊藤→元木、弓長→後藤(すぐに代打川相)、伊達→二岡と仁志と一人一殺に近い継投。8回裏は遠山を高橋松井にあてるが松井にはヒットを打たれ、さあ清原というところでバルデス。目まぐるしい継投であります。バルデスは清原江藤連続切りで終わる。
 昨日はとことん井川で押したと思ったら今日はノムさん以上のこまねずみ継投。堀内に「弱いチームとやるとすぐにピッチャー変わるから嫌なんですよ」と言われてもしらんぞ(言わせておけばいいだけなんだけど)。

 ここで、「なんでリアルタイムに書いてftpしてんですか」というメールが届く。悪かったな。そっとしておいてくれよう(;_;)。

★あとはあっさりと
 バルデスで終わりました。今日は片岡にも待望のヒットが出たし、取られた点も清原のホームラン1本。実にうまく行ってますが、なんせ相手は原ジャイアンツですし(^^;)。レフト二岡という、「歩くラッキーゾーン」をおまけにつけてくれるチームです。まだまだ安心するわけにはいきませんね。この後は森横浜。あとしばらく夢見させて。


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