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2007.2.22

★しばらく書いていない間に
 いろんなことがあった。
 量子力学の試験だの、さらにその追試だの、卒研発表会(今年は夜の2時半まで練習してた)だの、いろいろあった上にさらに実はここには書けない重苦しいこともあった(で、久しぶりに飲んだくれたりした)んだけど、まぁそれはここには書けない。
 ちなみに普段酒飲まない私の「飲んだくれた」は缶ビール2本ですが。

★訃報
 先月から入院されていた琉大物理の與那城勝邦先生が昨日亡くなられた。豪快な先生で、よく怒られたものであった。つい先月も怒鳴られたばっかりだというのに。ここを読んでいる人の中には琉大卒業生も多いはずなので、書いておくことにする。明日が告別式(情報は琉大物理Wikiのトップに書いておいたが終わったら消します)。

2007.2.23

★ご飯を食べていると、
 「なあなぁ、ちょっと聞いてえや。あたしな、○○っていう本読んでんけどな。

本読んでこんな疲れたこと、これまでない!

っちゅーくらい疲れたわ。なんせ3行ぐらいですぐ改行するし、内容スカスカやし、その上ストーリーは矛盾しとるし。こんな本を、あたしに『私読んで感動したからあんたも読み!』とか言うて勧める人がおんねん。何が感動やねん。

『こんなんで感動できるって、あんた本読んでないやろ。これやったら数学の教科書の方がよっぽど感動するわい!』

って言いたい。ああ言いたい。ほんま、こんなんどない思う??」


 特に、うちの嫁はんをよく知る人は、上の言葉はうちの嫁はんの言葉だと思うでしょう。でもこれ、うちの中学2年生の娘の言葉です(^_^;)。
 もう「この親にしてこの子あり」としか言えませんなぁ(わしの性格の悪さもだいぶ入ってそうだ)。
 ちなみに問題の本というのは携帯小説を書籍化したものだとか。「とーちゃんも読んで。私の疲れを理解して」と言われたが、丁重にお断り申し上げた。

2007.2.27

★どっちが速く落ちるの話
 またしばらく忙しかった。いろいろ返事しなきゃいけないメールもたまってたりして。

 そういうメールのうちの一つ。広田さんより、重い物体も軽い物体も同時に落ちるって本当?の件について。前に「状況によっては同時に落ちるじゃん」という話になったわけですが、

でも、そこまでリアルな状況で考えるなら、あの計算式は「各質量が球対称の質量分布であることを前提としている」ことも問題にしなければいけません。すると、始めに地球が真球であったとしても、持ち上げた物体をどこから持ってきたかによって球対称からのズレ方が違うことになります。てなわけで、重い物体を地球の反対側から持ってきたら速く落ち、近所から持ってきたら遅く落ちるんではないですか?(地球の中心から持ってきたならズレないけど)

 うわー、ここまでは考えてなかった(←この件に関してこう言うの、何度目?)。

 で、状況を考えると、地球の半径をR、質量全部(後で出てくる物体も含めて)Mとして、その上にある物体の質量をmとする。で、まずそのmの方を地面から高さh持ち上げて、落とすとする。これまではここで地球(今は質量M-mとなっている)と物体に働く万有引力を

G(M-m)m/(R+h)^2

と考えていたわけだけど、それは地球(M-m)が球対称だと考えた場合のこと。

 そこで正しい計算をちょっと考え直してみよう。もし物体に働く万有引力をどう考えたらいいかというと、もし物体mを持ち上げた後でもまだ物体mがそこにもう一個あるとしたら、働く重力は

GMm/(R+h)^2

そのもう一個の物体mと持ち上げた物体mの間に働く重力は

Gm^2/h^2

だから、これだけを引いて、

GMm/(R+h)^2   ー  Gm^2/h^2

が、球対称性が破れていることを考慮した万有引力ということになる。

 むむっ、こうなるとhとRの比とMとmの比の兼ね合いが問題になってきそうだぞ・・・・・というところで、後はまた今度考えよう。


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