★びっくり一つ前の日記が9/3じゃん
なにしてたんだわし。
なんて書くと「Twitterでしょ?」という答えが帰ってきそうな気がするが、そうじゃないのだ。それ以外のことに忙しかったのである(ほんと。誓ってほんと)。
まず、「よくわかる電磁気学」の次として、量子力学の教科書を書いた。順調にいけば来春出版できるはず。講義録の内容をかなり練り直したし、図も書き直した。それでも時間が足りねぇ(;_;)と感じるほど、労力をつぎ込んだ。実は量子力学の教科書はもう一冊予定表に登っていたりもする。乞御期待、などとえらそうなことは言うまい。その気のある人だけ待ってて頂戴。
次に、10月は久米島と石垣島に出前授業に行った。合計で高校3校、中学3校を回って、液体窒素や超伝導の実験を見せ、授業をしてきた。石垣島は台風で帰れなくなるのではという心配の中なんとか実施終了した。
もう一つ、この10月めちゃくちゃ忙しかった理由は、京都であった「String Field Theory and Related Topics」という研究会に出たこと。久々に国際会議でトークをしたので、準備もたいへんだし緊張もしたしでたいへんだった。
話の中身は、だいぶ前からやっているString Field Theoryをローレンツ共変に正準量子化するには?というお話。ド・ブロイにまで戻って「量子力学の運動量とは何か」を考え直し、朝永までもどって「String Field版の超多時間形式を作る」という気持ちだけは大きくもって話を作った(実際のところ、D論のころからアタックし続けているものだから、かれこれこの問題との付き合いも20年以上になる)。
トークの最初で「この問題をやる人はすごく少ないので、私は最後のひとりではないかと危惧してます」と始めたが、誰も強く否定してくれなかった(^_^;)。まぁマイナーだが大事な問題なのだ(わし的には)。
後で聴衆のお一人に感想を聞くと「元気だけはあった」ということだった(^_^;)。実は(前日も準備で寝る時間が少なかったので)へろへろな感じで喋ってたのだが。
「だけ」がちょっと気にかかりまする。
こういう忙しい一ヶ月になってしまったのはどう考えても自分の計画見通しの甘さが災いしている。なんとか切り抜けたものの、冷や汗ものであった。
まぁしかしそれでも幸いだな、と思うのは、この10月の忙しさ、全部物理に関連することだったということだ。物理学者なのだから、物理で忙しいのはいいことなのだ。
物理じゃないことで忙しい時には、きっと日記が増えると思うんだ(^_^;)。