★「ヴィジュアルガイド・自然科学のための数学(仮)」の査読者募集
昨年度から「自然科学のための数学」という「数学専攻じゃない理学部1年生」を主対象とした授業をやっているのですが(昨年度の講義録はこちら、これから始まる今年度の講義録はこちら)、その内容を本にしようかと計画中です。今年の授業では現在の草稿のバージョンを印刷して製本機で本の状態にしたものを学生さんに配って授業することにしました。
「よくわかる」のシリーズは「電磁気→量子力学→初等力学→解析力学」と出して来ましたが、書いていつも思うのは「数学の部分がちゃんとできてないとなかなかこれらの本が読めないんだよなぁ」ということで、そこを補強する本を作りたい、というのがこの本の動機です。タイトルに「ヴィジュアル」とついているのはできるかぎりグラフや図を使った本にしたいということです。また、数式の表現にも(変数は色付きにするなど)式の表現をよりヴィジュアルにすることを考えています(付録部分はモノクロですが、主要部はカラー印刷された本としてできあがります)。
私が新刊を出すというと毎度エラーが頻出するという哀しい状態をなんとかしたい、ということもありまして、PDF状態の原稿を読んで間違いを指摘したり修正すべき点の御意見をいただける方を募集します。
この本は上にも書いた通り数学者向けではなく「数学を使う人」向けなので、厳密な議論よりは「どう使うか」の部分に重点を置きます。今回査読に掛けたいのは「ヴィジュアルガイド・自然科学のための数学」というシリーズ本の第1巻ということになっていて、微積分から微分方程式まで(偏微分方程式は少しだけ紹介)という内容になってます。だいたいの内容については上にも書いた昨年度の講義録を見ていただければわかるかと思います。
査読結果は、
などのいずれかの方法で前野に知らせていただき、それを元に改稿を行い、新バージョンのPDFのURLをまた査読者に向けてお知らせします。今から9月ぐらいまでそのプロセスを繰り返した後に出版に向かう、という手筈になってます。
注意点
以上、ご了解の上で、「よし、前野[いろもの物理学者]昌弘の間違いを見つけてやろうじゃないか」という、私としてはたいへんありがたいお気持ちをお持ちの方は、こちらまでメールしてください。ある程度査読者の人数が揃った時点で草稿PDF(現在査読者にお見せできるのは本の最初から4分の3の部分です、残りの部分は後で追加します)がダウンロードできるURLと、査読結果を書き込むための秘密掲示板のURLをメールにてお知らせします。
★日曜日に琉大のサーバが長期間落ちてた模様&査読者募集は継続中
日曜日に琉球大で停電があり、そのため琉大のネットワーク・システムが長期に渡りダウンしていた模様です。土曜日から募集していた「ヴィジュアルガイド・自然科学のための数学(仮)」の査読者に御希望いただいた皆様のメールもしくは査読者の方に私が出したメールが届かなかった可能性が少しあります(ちゃんと届いた方もいるようではあるのですが)。
メールしたのに私から返事が来ない、という方、申し訳ありませんがもう一度御連絡願います。
査読者はもちろんまだまだ募集中ですので、今からでも御参加よろしくお願いします。
★今期から熱力学の授業もやってます
講義録はこちら。まだ一回目終わったところです。こちらも、html5のシミュレーションなどをつけて授業していく予定。教科書は田崎さんの熱力学ー現代的な視点からを使うことにしました(「よくわかる熱力学」を書く予定は、今のところはありません)。