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2015.4.28

★名古屋に行ってきました

おまえは御土産の饅頭か。

 もちろん遊びに行ったのではなく、量子と古典の物理と幾何学なる研究会に出てきたのです。

 主催者の一人の深川さんにはtwitterで話をしたりしてて、その縁で誘っていただいた。話しませんか、と言われて、解析力学関係の話も多いようなので、「弦の場の正準形式の話なら」ということで話してきた。弦の場の話をメインにしたら絶対浮くと思ったので中心課題は「量子力学で運動量が$-\mathrm i \hbar{\partial\over \partial x}$になるのは何故なの?」というところを切り口にして、ハミルトン・ヤコビ方程式と量子力学の関係に戻って考える(ことで、弦の場の量子化に関する手がかりを得る)という構成に。もっとも、中身のほとんどは5年前に京都で話したことの再構成だったけど。

5年の間に研究をもっと進めておけよ、と後悔の念しきり。

 弦(string)なんてやってないって人の方が多かったのに、皆さんちゃんと的確なるツッコミを入れながら聞いていただけて、話してても楽しかった。プレゼンファイルをここ(PDF:サイズ大きいよ注意)に置いておこう。

 私の前に話した中村匡さんの電磁気の解析力学のお話(他にも相対論的熱力学だの磁場の光子だのいろいろ)も面白かったし、その後の名古屋大の谷村さんのハミルトン形式と量子力学の関係の話も勉強になった。最後には圏論という(この研究会に行かなかったら私は知らないままだったろう)数学の話も聞けて、なかなかに頭が心地良く疲れる研究会でした。

 それにしてもこの研究会は金曜土曜の2日間だったのに、金曜日は必修の授業を二つ持っているので休講にした場合の補講のやりくりを考えると参加できなかった。これは大いに残念。

 ちなみに次の日曜は飛行機乗る前に名古屋市科学館に行ってプラネタリムみたり展示をじっくり見て回ったけど、展示物も豊富だしなかなか「やるな」な展示もあって、いいところでした。これも満足。


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