*プランク定数h、=(h/2π)、光速度c、素電荷eなどは解答に使用してよい。
*計算の過程も解答用紙に書くこと(公式覚えてきて書いただけでは点はやれないし、途中が書いてないと部分点もあげられない)。
* 以下の問いのうち、4問を選択して答えよ。5問以上答えた場合は点数のいい方から4問分を集計して得点とする。
[問い1] 以下の各問いに答えよ。
[問い2] 1次元の長さLの領域の中を、質量mの粒子が行ったり来たりしている。壁では弾性衝突し、壁以外では等速運動しているとする。この時、
の4つの方法でこの粒子の取り得るエネルギーの最低値を計算せよ(「推測する」とある項目については、正確な答えが出なくても差し支えない)。それぞれどのように考えて解答を出したか、過程もちゃんと書くこと。
[問い3]
光の量子性によって起こる(古典的電磁波と考えていると起こらない)と思われる物理現象を、あなたの知っている限り挙げ、それぞれの現象について、どの点にもっとも量子性があらわれているかを述べよ。
「いくつ書けばいいんですか?」という質問があったので、「知っている限り」は訂正して、「2〜3個程度でよい」ということにした。
[問い4] -π < x <πという範囲で表される円周上に発生する波(f(-π)=f(π)という周期的境界条件を満たす)は のように三角関数の和で表すこともできるが、
のように指数関数の和で表すこともできる。
[問い5] 電子の換算質量をmとし、電子が水素原子核(静止していると考えてよい)の回りを円運動していると考える。速さをv、電子=陽子間の距離をrとして、クーロンの法則の比例定数をkとして以下の問いに答えよ。
[問い6] 電子を使ってヤングの実験をしたとすると、電子を波と考えた場合の波長λを使って{Lλ / d}で表せる幅の干渉縞ができる。これは光と全く同様の結果であり、一個の電子が両方のスリットを波の形で同時に通過していると考えなくては干渉が説明できない。そこでどちらを通過しているのかを測定してみたいと思ったとしよう。電子の質量をm とし、スリットに入る前は速度vで真横に進んでいたとして、以下の問いに答えよ。
[問い7] かってニュートンの時代にも「光は波なのか粒子なのか」が論争になっていたが、その時は以下が光が波である証拠とされた。
電子波の場合も、真空中から物質中など、位置エネルギーの違う場所に入射した時に屈折を起す。電子の波が上と同じように屈折したとすると、境界面より上の方が速いのか、それとも下の方が遅い速いのか、考察せよ。
上の消した箇所も間違えていた。「上の方が速いのか、それとも下の方が遅いのか」じゃあ、どっちも同じじゃん。
(ヒント1:波の速度は2種類あるので両方について考察してみよう。)
(ヒント2:境界面の上下で、角振動数ωは等しいが、波数kは違う。その違いは、境界面より上では位置エネルギーV、下では位置エネルギー0であることから計算できる。)