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2007.12.17

★今日の更新
 波動論の授業、第10回。ますます出席率が下がっているような気がする今日このごろ。このあたりの話をちゃんとやっておいて、3年生の時の量子力学に備えて欲しいのだがな。

2007.12.28

★人生なんてlog scale
 今日、ぜんざい会(仕事納めに先生・学生が集まってぜんざいを食う)があった。そこで学生が「この1年短かくてあっという間だった」などとこしゃくなことを言うので、以下のような理論をでっちあげて話した。

 えー、私も今年はあっという間でした。しかし若い人はそんなことを言っちゃいかんのであります。なぜなら、人間というのは「これまでの人生に比べて、今年1年の比重はこれだけ」という感じで「1年の長さ」を感じるのであります。私は44歳なのでこの1年は人生にとって44分の1の重みしかありません。それに比べてあなたたち若い人にとっては、この1年には人生の約20分の1という重みがあるのです。だから若い人は「1年あっという間」なんていっちゃだめ。
 ちなみに、1年ごとに1/xの重みが加わるということは、これを積分すればlog xなのです。つまり人生はlog scaleで感覚年数が増えていくのです。
 さて、人生が81年だとしましょう。すると感覚年数は全部でlog (81)です。この半分、すなわちlog(81)÷2はlog(9)です。つまり感覚年数で測ると、9歳で人生の半分は終わっているのであります。つまり、若いと思っているあなた方も人生折り返し点はとっくに通り過ぎてます。
 そう思って1年をしっかり生きましょう。

 とっさに思いついた割には筋が通って無くもないお話である(^_^;)。

2007.12.21

★今日の更新
 電磁気学の講義録、第10回。ああ10回やって、やっと静磁場終わったよ。それにしても今日も出席率低かったなぁ。とても寂しい。

2007.12.29

★続・人生なんてlog scale
 小林泰三さんよりメールで質問を頂いた。

誕生からx歳までの感覚年数は

log(x)-log(0)=∞

で発散してしまうのではないでしょうか?

1歳以降の感覚年数は

log(x)-log(1)=log(x)

なので、「1歳から9歳までの感覚年数」と「9歳から81歳までの感覚年数」が等しいということになると思います。

 実にごもっともな御指摘である。
 しかし、x=0で発散するというこの問題は、物理的に考えるとちょっと変である。これは新生児が「俺のこれまでの人生は0年だが、それに比べてこれからの一年は1÷0=∞の重みを持つ」と考えると設定して式を立てていることになる。
 しかぁ〜し、新生児からしばらくの間、物事を記憶したり経験を蓄積したりする能力はないのである。そう考えると、積分すべきは1/xではなく、1/x× f(x)のように、「記憶や経験を蓄積できる能力を表す関数f(x)」を乗じたものになるはずだ。
 関数f(x)は大人になると1だが、幼児の時は小さく、特にx=0でxよりも速く0に収束するはずだ。
 f(x)をどう設定するかで「感覚年数の半分」がどこにくるかは変わってくるだろう。
 そこをどう考えればいいかを真面目に考察してもいいんだが、そこまでやると野暮な気もする。


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