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★今日の更新
電磁気学IIの講義録、4回目。授業中「この状態は不安定でしょ」と説明しながら黒板消しの両サイドを押していたら、言葉通り不安定なので落ちた。たまたまそこにあったノートパソコンの液晶のど真ん中に。
というわけで、今ど真ん中に蜘蛛の巣状のひび割れが入った、クラッシュモデル仕様のノートパソコンでこれを打ってます。
まぁそれはそれとして、昨日作ったJavaアプレットの「ビオ・サバールの法則養成ギプス」(実際のところ外積養成ギプスかもしれん)はうまく動いてよかった。
★磁場を教える順番
磁場の説明で電場との類似を強調した後で、違うところとして「磁場のsourceは電流というベクトルだ」ということを言って、電場におけるガウスの法則に対応するのがアンペールの法則、そして電荷分布から電場を求める式に対応するのがビオ・サバールの法則、と説明した後(←今ここ)、電流と電流の間に働く力はこんなのになる、という順番にしたのだが、これは間違っていたかもしれない。
電場のsourceは電荷、磁場のsourceは電流、ということを強調して話をしたかったのなら、まず電流素辺と電流素辺の間の力が電荷と電荷の間の力に似ている、という話から行くべきだったかもしれない。
というのは、ビオ・サバールの法則などで出てくる外積の計算が面倒で、計算の面倒さにとらわれてなかなか物理の話ができないのである。その辺なんとかしようとビオ・サバールの法則養成ギプスを作ってみたわけだったりするが。
これが「電流素辺と電流素辺の間の力」だと、みたいな感じで書ける。これは「電荷密度と電荷密度の間の力」の式であるによく似てるじゃん、という感じで話できたかも。ちなみに、なぜこの二つが逆符号なのか?とか、比例定数の比が誘電率と透磁率の積εμになるけどこの量にはなんか意味があるのか?とか、いろいろ面白いツッコミどころがありますな、この式には。
たぶん、こういう順番でやったらこういう順番でやったで、悩むところはあるんだろうけど。
ややこしいことにはこの式はユニークじゃなかったりするんだよな・・・・
★ところでベクトルポテンシャル
前に「電磁場なき電磁気学」なんてことを書いて「いっそベクトルポテンシャルいきなり教えた方が磁場教えるの楽じゃね?」なんてことを書いていたのだが、↑に書いたように、今回の授業ではさすがにそんな過激なことはしてない。そんな教え方したら「ベクトルポテンシャルなんて難しいものを最初に教えるなんて!」と怒られそうだ。
一つのやり方としては「アリ」だと今も思っているけど。
ただことあるごとに「電場の時には電位というものがあって便利だったね。磁場の時にも同じようなのが作れるんだよ。時間あったら後で話すけどね」というようなことは言ってきた。するとやはり食いついてくる学生さんというのはいるもので「磁場はrotが0じゃないのに、そんなことできるんですか」とか質問してくるのもいるし、「実は磁場に対するポテンシャルはベクトルなんだよ」なんて話をすると「エネルギーもベクトルになるんですか?」と心配する学生さんもいる。このあたりは引っ張るだけ引っ張ってから答教えてやろうと思ってたりするが(ちゃんと勉強する学生さんなら先になんか本見ているだろうけど)。
前回の授業でパソコンの液晶画面割っちゃったのも、「電流に対応するポテンシャルってなんだろね」という話の前振りをしてた時なんだよな(^_^;)。
とにかくこういう話にくいついてくる学生さんがいるというのは幸せなことだ。
★親子の会話
今日なぜか痴漢の話になった。沖縄には電車というものがなく、娘はバスにすらあまり乗らないから、痴漢にあったことはないらしい。嫁はんが
「もしあんたが内地言ったら絶対痴漢に遭うぞ。かーちゃんでも遭ったんだから!」
と言うと、娘は言った。
「へー、じゃあとーちゃんも痴漢したことあるの??」
なんでそいういう質問がすらっと出てきますか?>我が娘
内地の男はみんな痴漢で、女はみんな被害者かいな(;_;)。
★今日の更新
波動論講義録4回め。いつものようにjavaアニメを見せよう・・・としたらコンセントから電気が来てなかったので見せられず。最近やっているトイレ工事の人が線を切っちゃったらしい。
★Java3D
学生さんから「Java3Dインストールできません」と言われたので方法を書いておかなきゃ、と思ったのに書き忘れていた。そこで今ダウンロードの場所に行ってみると、バージョンが1.5.1に上がっていた。ここから、
・「1.5.1 Download」をクリック。
・「Download 1.5.1」をクリック。
・「Accept Licence Agreement」の前にあるチェックボックスをチェック。
・いろんな環境用のがあるので、その中から、自分の環境を選ぶ。WindowsならWindows、MacならMacなど。「x64」とあるのは64ビットバージョンなので気をつける。
・ダウンロードされるファイルをインストールする。やり方は環境によって違うが、Windowsならexeファイルをそのまま実行。
という手順でいいはずなのだが。
★買い物二つ
機種変してしまいました。Advanced esのアカデミックパック。
買ってしまいました。工人舎のSH8KP12A。
どっちもまだ来てないけど。
★壊れたパソコンの代替機
液晶に蜘蛛の巣状のひびがいっているパソコンで今これ書いてます。代わりの機械として
・LOOX P、つまり今の機械の後継機。ほぼスペック同じ
・LOOX U、ものすごくちっこい機械。軽いのはいいが、液晶画面とキーボード小さすぎ。
・工人舎のモバイルパソコンSH6かSH8。値段が一番安い。液晶画面ちょっと小さい。
のどれかを買おうかと考え中(どれもタッチパネル機)。値段的には工人舎が一番安いんだが。LOOX Uと工人舎はCPUが少し落ちるんだよなぁ。
今日電器屋でLOOX Uを触ってきたけど、キーボードの右側の記号キーが、fn同時押しでないと入力できない仕様になっているのがけっこうあってこれはTeX使いには苦しい。わしはちっこい機械好きなので惹かれることは惹かれるのだが。
慣れという意味ではLOOX Pが一番なんだが、高いのと「(ほぼ)同じ機械買うのもしゃくだ」という気持ちが出る。今のところ、LOOX Pの中古探すか、工人舎に突撃するかどっちにしよう、というところ。
ちなみに画面のひびもきついけど、このひびが入ったことによってタッチパネルが効かなくなったことが一番痛い。今もついつい、スクロールバーを指で押して動かそうとしてしまった(;_;)。
★積分
電磁気のテキストの中で、のφ =0からφ=2πまでの積分を考えていた。これはソレノイドの中の磁場を、山中鹿之助の気分になって、あえてアンペールの法則を使わずにビオ・サバールで計算するという荒行(^_^;)をやると最後に出てくる積分。
だもんで答は、R>xならある定数(実は2π)になり、R<xなら0となることはわかっている(ソレノイドの内外なので)。
ところでこの式はスケール不変になっていて、Rとxを同時に定数倍しても答が変わらない。そこでそのことを使ったら定数になることを簡単に言えないか(R=xを境に答が変わるあたり、面白いじゃないか)・・・と思って考えたが、なかなかいい方法が浮かばない(電流のからむ式の場合、こういうスケール不変性が出てくるのは当たり前と言えば当たり前なので、そんなことで積分が簡単になると思うのは甘かったかもしれない)。
結局、図形的意味を持たせて考えるとすぐに答が2πか0であるということはわかる(とはいえ説明は面倒だ)ので、これでよしとしよう。
★工人舎SH8
昨日の夜セットアップしました。まずWindows Vistaをつらつら眺めた後、ささっとハードディスクの構成を変えて空き領域をつくり、Vine Linuxをインストール。インストール自体はものすごく簡単に手順通りに終了。
それにしてもVistaの管理ツール(OSに最初からついてくる奴)って、ハードディスクのパーティションを縮めるなんていう、昔なら専用ソフトでやってたことがふつ〜にできるんだね。ちょっと驚きというか、時代に取り残されていた気分。
Vistaのブートローダの設定がめんどくせ。XPみたいにboot.iniをエディタで編集させてくれたらいいのに。
タッチパネルだの無線LANだの、標準的でないデバイスはまだ使えてないので、その辺をちゃんとしたら環境を蜘蛛の巣パソコンから移行するとしよう。「SH8をとことんいびつに使う」というページを作るかどうかはまだ考え中。
今悩んでいるのは、右にコントロールキーがないこの機械のために「¥_ろ」のキーをコントロールキーに変えてしまう方法。コンソールではすぐできたのだが、Xはちょっとややこしい。Vistaはどうせほとんど使わないだろうからどうでもいい。
★今日の更新
電磁気学IIの講義録、5回目。って、もう5回目かよ。まだ静磁場を抜け出してないというのに。しかも今回、全然進んでないし。昨日書いた積分の話までも、もちろんいかず。
なお、最初の発表課題(問題を解いてきて黒板で説明する)の〆切が今日だったので、夜までわしの部屋の前には行列ができることに。
★工人舎SH8
やっとこ無線LANをつなぐところまで行ったので、いまこの日記はSH8上で書いてます。
で、昨日悩んでいた、「ろ\_」をCTRLキーにする方法ですが、/etc/rc.localに
/usr/bin/setkeycodes 0x73 29
/usr/bin/setkeycodes 0x3a 29
と書くことで「ろ\_」とCapsLockがどっちもコントロールキーになるのでした(上が「ろ\_」用、下がCapsLock用)。これやっとけばコンソールだろうがXだろうがちゃんと変わる。
なお、アンダースコア_は「無変換」キーにマップしてあるのでなくなっても大丈夫。
Linuxから使えるようになりました。こいつのタッチパネルはpenmount6000というのがUSB接続されているのだけど、www.penmount.comのダウンロードページに行くとFedora Core5,6,7用のドライバがありました(Vineにもpenmountのドライバは入っているんだけどうまく動かなかった)。ダウンして、解凍したxdrv-advというディレクトリの中にあるpenmount_drv.soを/usr/X11R6/lib/modules/inputにコピーした後、pm_setupを実行(これxorg.confが書き直される)してXを立ち上げたのち、adv-calibでキャリブレーション。ちゃんと指タップしたところにマウスカーソルが行くようになりました。
これで全環境を以降できるかな(まだまだインストールしなきゃ行けないソフトがたくさんあるけど)。
★今日の更新
波動論講義録5回め。前回見せられなかったアプレットを見せようと、新しいSH8とプロジェクタを教室に持っていってつないだら、今度はSH8が外部CRTに出力してなかった(;_;)。しょうがないのでまた壊れたP8210に出動してもらった。
後でSH8はXの設定をやり直して外部CRTにも出力するようにした。先にやっときゃよかった。