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2008.12.5

今日の更新
 電磁気学IIの9回目。今日はローレンツ力、ということで磁場、電流、力を表現する3本の矢印を紙工作で作っていって、それを持って「荷電粒子はこんなふうに螺旋運動するのであります」と言いながらぐるぐると踊ってみせた(^_^;)。

2008.12.8

今日の更新
 波動論の第7回。相変わらず進まないが、まぁ仕方ない。それより気になるのは、どんどん授業に出ている学生が減っているという事実だ。そもそも40人近くいる2年生のうち、28名しか履修してなかった時点で「やばいな」と思っていたが、どんどん人が減って20人を切ってしまった。「波動論は必修じゃないがこれちゃんとやってないと量子力学で苦労するぞ」とさんざん脅したのだが、それは全く効かなかった模様。「自分が大学2年生の時に受けたかった講義」をやっているつもりなんだがなぁ(とほほ)。まぁ、来ない人間は仕方ないから、来る人相手にがんばろう。

★最近の仕事のBGMは
 マクロスFのサントラである。歌詞の中に、妙に物理なのがある。
 例えば「蒼のエーテル」(もう曲名から物理だ)には「光は粒、そして波」なんて歌詞がある(だがこの歌の一番不可解なのは「攻撃でもない防御でもない真ん中の気持ち」ってところだろう。歌自体はラブソングなのに)。
 「ライオン」には「世界の真ん中でくしゃみすれば何処かの森で蝶が乱舞」とカオスしている(っていうかこの歌の歌詞全部変)。

2008.12.9

今日も出前授業
 前原高校に行ってきた。45分×2コマをもらって、1コマめをわしの相対論講義、2コマめにいつもの低温実験、というつもりだったのだが、わししゃべりすぎて10分ぐらいはみ出した(;_;)。
 今回の生徒さんはちょっとうつらうつらしてたのはいたけど、眠り込むこともなく聞いてくれたし、つっこみも入れてくれてなかなか楽しく話せました。
さて、明日は八重山高校(石垣島)まで出前授業に行ってくるぞっと。


2008.12.10

今日の更新
 相対論説明用のJavaアプレットを集めたページと、量子力学説明用のJavaアプレットを集めたページを作った。どっちも、lhaで固めたのをダウンロードできるようにしてあります。ただし、量子力学の方は特に勢いで作ったので、説明不足なところがたくさんあります。
 なんでいきなりこういうことしたかというと、昨日行った高校の先生から「相対論のプログラム、また生徒に見せたいんだけど」と電話で依頼があったので(量子力学の方は勢いで一緒に)。

 ま、まてよ。こうなったらさらに勢いで電磁気用のを集めたページと、波動論用のを集めたページも作らないといかんな。。。。電磁気も波動論も、今年の授業の中でだいぶ作り直したり新しく作ったりする予定なので、今学期が終わった後でやるか。。。。

2008.12.11

石垣島行ってきました
 日帰りの出前授業で。
 今日は聞いてくれる生徒さんにしっかりと質問とつっこみを入れてもらうべく、始める時にこう言ってから始めた。

「言葉でわかると思いますが、私は関西人です。関西人の取り扱い注意を知ってますか。関西人は、つっこんであげないと死んでしまいます」


 わりと笑いが取れて、講演中にも質問来ました。
今度から使おう。

 関西でこれやったら間違いなく、

「死なへん死なへん」

というつっこみが即座に入ったことでしょう。

2008.12.12

今日の更新
 電磁気学IIの10回目。今日は古いCRTを持っていって磁石で画面ゆがませたりして遊ぶ(いや遊んでんじゃなくてローレンツ力のデモンストレーション)。
 それにしてもあと4回は少ない。補講が必要だな。

2008.12.15

今日の更新
 波動論の第8回。相変わらず進まないなぁ、と思ってたら今日休んでプリント取りにきた学生が「みんなが授業進むの速かった、って言ってましたよ」と言う。去年に比べ、減衰振動や連成振動を省略(これでだいたい、4週分短くなることになる)したのに、去年よりも1週分しか先に進んでいない。つまり去年は9週かけて、今年よりも4週分多い内容をやった。ということは去年の5週分を8週かけてやっている計算になるのに、それでも速いのかぁ。
 「自分らゆとりですから」なんて言ってたが、ゆとり教育受けたという意味では去年の学年も同じなんだよな。
 今年と去年の学生の一番の違いはノリだろうなぁ。今年の学生さんをうまくのせる方法がわからないままにここまで来てしまった。電磁気の方もかなり苦しい。今の状況だとかなり落とすことになりそうだ。

★「電磁気学の意味と考え方」
という本(岡部洋一著・講談社)を見つけて、つい買ってしまう。帯の「電磁気学の疑問が一気に氷解っ!」という惹句にふらふらと(^_^;)。まだ全部読んでないけど、最初に本書の特徴ってのがあげられているんだけど、1つめの「回転(rot)を面積分を基本に定義する」という方針はどうだろう?―直観的に何をやっているのかがわかるのは、線積分の方じゃないかと思う。確かに「なんで回転なんだよ」という意味では、面に働くトルク、という考え方で定義した方がいいのかもしれない。2つめの「ビオ・サバールじゃなくソレノイドの磁場を基本に置く」ってのはますます??で、電磁気を最初に勉強する人にとってはソレノイドなどというはなはだ人工的なものが基礎になっていいんだろうか、と思ってしまう(電流“素片”だって人工的じゃん、と言ってしまえばそれまでかもしれないが)。ただし、3つめの「ベクトルポテンシャルに重点を置く」という方針は賛成。どうせなら全てベクトルポテンシャルから始めちまえ、ってのがわしの(自分でも少し過激だと思う)意見なんだけど。
といいながら今年の電磁気の授業もアンペール、ビオ・サバールという順番でオーソドックスにやっちゃった。

 ぱらぱらと見ているところですが、とりあえず(少なくとも今時の)学生向けの本じゃないですね。がっちりと書かれてます(とはいえ、今時の学生だからこそがっちりと書くべきだという考えもあるわけですが)。
 ところでこの本の中で一番「あれまぁ!」と思ってしまったことを書いておくと、220頁のD.5節、文章が途中で終わってます(;_;)。後で書きたすつもりでほっておいたのがそのまま本になっちゃったのかな。ちなみに買った後で気がついたけど、これってこのページの書籍化なんですな。該当するページも文章途中で終わってます(;_;)。

★ところでamazonよ
 ↑の本といい、田崎さんの統計力学といい、いかにもわしが買いそうな本が「おすすめ」に出てこないのはどーしたことじゃ。
まぁ、田崎さんの本は御本人が勧めまくってくれているからいいけど。

 クォン・サンウの卓上カレンダーなんて勧めなくていいから、ちゃんと物理の本勧めてくれ。


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