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★テレビに「よくわかる量子力学」が出演する
ものすご〜〜く久々なんですが、タイトルの如く、私の著書が(「私が」じゃなく)テレビに出演するそうなので、お知らせをします。
番組は「デート/恋とはどんなものかしら」、いわゆる『月9』ですね。登場するのは2月23日(月)放送の回です。
この番組、私は妻が見ているのを後から覗いている程度ですが、杏さん演じる主人公は「理系女子の変な奴」(←テレビなどではよくあるタイプの集大成みたいなの)。出版社からもらった連絡によると、よくわかる量子力学が、その主人公の愛読書として画面に登場するとか(^_^;)。
どんな登場の仕方をするのかは全く不明(さして出てこないかもしんない)。
それにしてもこのページももっとちゃんと更新せんとなぁ。
★ドラマ見ました
『よくわかる量子力学』は17年前に母親をなくしたばかりの小学生時代のヒロインが読んでいた本として登場。小学生の小娘(^_^;)が『よくわかる量子力学』を片手に「量子力学によれば人間も物質も粒子でできているから、お母さんを作っていた粒子は今もここにある」と父親を慰める、というシーンでの登場でした。
実はドラマで量子力学の本を使うというの聞いて、一抹の不安はあったのですね。量子力学がドラマ的文脈で語られる時には、妙にスピリチュアルな方向に流れることが多いということが懸念されて。ときどき、量子力学を曲解して(たとえば「量子力学によれば世界は人間の願望で変えられる」とかね)精神世界的なものを語ろうとする人いるじゃないですか、私ああいうの大嫌いなんですよ。
「母さんはまだここにいる」という台詞はスピリチュアルなものと言えなくもないけど、量子力学を曲解してのものではないし、ただ淡々と世界が時間発展していく様を表す言葉のように思われて、不安に思う必要なかったな、と思った。
そういえばこれを書いている今日は私の母の命日でもある。母を構成していた粒子も、もちろんこの世界のどこかにある。私を構成している粒子も、きっとこれからもずっと(陽子崩壊でなくなるまでは)残り続けるのだな。まぁ、もちろん人を人たらしめているのは粒子一個一個ではなく、それによって構成された情報なのだが、大事なのは母が生きていたあの時と今は、4次元連続体としては地続きであって、情報は流れ続けているということだ。
そういう意味では人が本当の意味で残したいのは粒子1つ1つなんかではなく、その生きた証としての情報なんだろう。私が死んで粒子に還った後でも、『よくわかる量子力学』や他の本が少しの間だけでも次の世代の物理を勉強する人達に役立ってくれれば、私の生きた証としては十分過ぎるほどにありがたい話だよな、などと今は思っている。
ところで問題は『よくわかる量子力学』が出たのは2011年で、あのヒロインの小学生時代には存在してないということだ(^_^;)。
あのドラマの中での「現在」が遠い未来だと思えばよいのか(^_^;)。
★2月28日は「ラジアンの日」
と言っても私が勝手に言っているだけですが。
1年を365日として、それを一周、すなわち$2\pi$ラジアンとします。その時1ラジアンにあたる長さ、すなわち1年の${1\over2\pi}$の長さは約58.09155日です。1月が31日あるので、さらに27日経過して58日経って2月28日になると58日が経過し、あと約0.09155日(だいたい2時間と11分50秒)でちょうど1年のうちの1ラジアン分が終わるわけです。
というわけで、2月28日は「1年の${1\over2\pi}$がこの日の間に終わる日」として記念日にします(私が勝手にしただけですが)。
特にやり方は指定しませんので、各自それぞれの想いを込めて、ラジアンや弧度法に対する感謝の気持ちを表現してみてください。
なお、「ラジアンに感謝したくない」という人がいたら、
と言ってやってください。なんなら、
と付け加えましょう。それでもだめなら、
ぐらいのことは言ってやっていいです(私が勝手に許すだけですが)。
それでも感謝しない奴は、もう知らん。