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2002.11.1

★「イリーガル・エイリアン」読み終わる
 よかったCJ5始まるよりも速く読み終わって(^^;)。うんこりゃ面白い。ある意味原点回帰した「古いSF」なんですが、原点だからこそよいというか、「これでこそSF」というか。で、ちょっとネタバレるので色を背景と同じにしてしゃべくらしてもらうと、

 途中、てっきり「アルファケンタウリから来た」なんてのは嘘なんだと思っちゃったよ。あんなアクロバットみたいな軌道を考えていたとは。ちょっと設定的には無理があるだろ、と思うけど。それにしても最後はものすげー楽天的。

ってところか。

★明日からCJ5
 朝から飛行機乗って東京へ行きます。というわけで11月4日の深夜まで帰ってきません。この日記もしばらくお休み。

2002.11.2

★CONTACT JAPAN5 1日目
 CONTACT JAPAN 5レポート(1日目)を見よ。ちなみに初日の企画「恒星間宇宙船を作る」という企画のレポートをまとめている段階で、エネルギーの単位としてトンc^2(「とん・しー・すくえあ」と読む)を使うことを思いついた。200トンの宇宙船が光速度の10%で飛ぶと、その運動エネルギーは

1/2*200*(0.1)^2=1

となって、ちょうど1トンc^2になる。今回作った宇宙船がだいたい12000トンc^2ぐらいのエネルギーが必要なのである。ちなみに1トンc^2=9×10^19ジュール(^^;)。普通に恒星間宇宙船作ると10^22ジュールがどうのこうの、なんて話になるが、この単位を使えば少しは実感しやすいかも。
 けっこう気に入ってたりするので、これからあちこちで使うつもりだったりする。

2002.11.3

★CONTACT JAPAN5 2日目
 CONTACT JAPAN 5レポート(2日目)を見よ。とりあえず一言書いておくと「イリーガル・エイリアン」の影響はでかかったね。

★で、「イリーガル・エイリアン」を読んでない人をいぢめる方法
 以下のように耳元でささやく。

「あのなぁ、あのなぁ、最後は自由の女神が出てきてな、ここが地球だったということがわかるんや」

別にいぢめてないやん(^^;)。

2002.11.4

★CONTACT JAPAN5 最終日
 CONTACT JAPAN 5レポート(3日目)を見よ。

★神保町に寄る
 道に出店が出てバーゲンセールをやっている。古書まつりらしい。しかも最終日のあと1時間で終了という時期だから、投げ売り状態になっている。日頃の行いがいいとこういういいこともあるのか(^^;)。早川書房の屋台が出ていた。裳華房が一冊200円で本を売っていたので3冊ばかり買う。『昔のおもちゃ』というタイトルの出店で昔なつかし地球ゴマを見つけたので息子へのみやげに買う。娘にはテディ・ベアの人形つき写真集、普段1500円のところを200円(;^^)。他に物理の洋書をつい買い込んでしまう。

★羽田空港のYahooカフェ
 インターネットカフェに入ったりして。なんかUSB接続のキーみたいなのを渡され、それを刺してないとアクセスできないようになっているんですな。そんなのいいから自分のノートパソコンをdhcpでつながせて欲しかったな(^^;)。しかし、「CONTACT JAPAN5のレポート誰か書いてないかな」と見たが、まだこの時点(夜の7時)では誰も何も書いてないわ(^^;)。っていうか、CJ5に来ていたなぁ、と思う人の日記が更新されてないみたいな(^^;)。
 しかし、これで初めて、「自分のページにリンクをつけておくと自分が助かる」ということがわかりました(^^;)。

★誰か替わったらんかい
 空港の乗り組みゲートまで着くと、やたらとアナウンスしている。『当機は満席で、御搭乗できないお客様が出る可能性がございます。明日の飛行機に振り替えてくださる方を探してます』おいおい。わしはもう席の予約までしてあるから大丈夫だろうけど。よくよく聞いていると、『振り替えていただいた方は2万円さしあげます』とか言っている。うーむ。仕事がなかったら悩むところだな、2万もらっても宿泊代いるし、とか思っていたら、『宿泊はお世話させていただきます』とかアナウンスが入った。さっきまでそんなこと言ってなかったくせに。だんだん条件がよくなるなぁ。もう少し待ってたら値段あがったりせんかなぁ、とよこしまな心が動きかけたが、明日は仕事があるのである。って言うより早く帰りたい。
 結局何人かは申し出があり、何人かはそれでも乗れなかったようなんだが、面白いこともあるものだ。なんでそういう状況になってしまったのかが一番興味あるところだが。

2002.11.5

★CONTACT JAPAN5レポートは少しずつ更新中
 なんで、興味ある方はCONTACT JAPAN 5レポートをお読みください。ついでにトップページにイベントレポートへのリンク作ったけど、次になんかイベント行くのっていつだおい。

★アメリカの教科書間違いばっか
 というCNNの記事がそこらで話題に。しかしこの記事の中に

「米国以外の国は、選ばれた生徒だけを教育している。(成績が良い)日本やシンガポールでは、皆が高校に進学するわけではない」

なんて書いてあるのはおかしいだろ。シンガポールは知らんが、日本の高校進学率は95%以上だぞ。まぁ日本の教科書も手放しでほめるわけにはいかん状態ではあるが、この記事にあるような間違いがあったらさっさとチェックして直すメカニズムはちゃんとできているよな。もっとも直して欲しいのに直らないところがけっこうあったりするんだろうけど。

★新しい単位トンc^2だが
 「1トンの質量をエネルギーに換算したもの」と言った方がさっさと理解できたんだろうか(^^;)。そう思うと12000トンc^2のエネルギーってすげーなぁ。しかもそのエネルギーって2000トンを10光年先に送るためなんですけど。

★書き忘れていたがシェフィールドさん逝去
 CJ5の間に大迫さんから聞いたが、チャールズ・シェフィールドさんが脳腫瘍で亡くなったとか。ハードSFの雄がフォワードと続けて二人。悲しいことである。

2002.11.6

★先週のガンダム
 ビデオに取っておいたの、今日やっとみました。

 ここにあったガンダムSEEDの感想はこっちに移動しました。

2002.11.7

★ベンフォードがマイクロ波帆船の計画発表
 本家の方のslashdotを見てたら、グレゴリー・ベンフォードが地上からマイクロ波で押し上げて衛星を軌道に投入するというプランを発表したとか。といってもこれからやる実験ではマイクロ波のパワーが足りないので、実現可能性をテストするだけらしいが。それにしても記事には「マイクロ波でプッシュする」とか「地球初のsolar sail」とかだけ書いてあるのだが、光圧で押すとしたら全然力が足りないだろう。800キロの高さで帆を開いて地上からマイクロ波をあてる、ってことらしいのだが…。
 この記事からたどれるこの発表が行われたシンポジウムのページを見ると、Rectennaなるもの(rectifying antennaの略らしい)を使うと従来の一万倍の効率でマイクロ波を電気にできる、と書いてあるので、いったん電気(あるいはさらに熱)にして推進するんかな。それにしても一万倍とはびっくりするが、どういう仕掛けなんだかこれだけではさっぱりわかんない。記事の後ろに「地球に向かってくる小惑星をそらすにも使える」なんて書いてあるもんだからslashdotな人たちは「おいおい」って感じで見ているが、マイクロ波自体で押すんなら無茶だが、マイクロ波であっためて小惑星の一部からガスでも噴出させて、ってのならそう無茶でもない話になると思うんだが。
 何にせよ、もちっと詳しい話が知りたいところだ。

2002.11.8

★JBuilderで遊ぶ
 ひさびさにプログラムでもしてみっか、ということでJAVAアプレットを作り始める。とりあえずロケットの噴射速度と到達速度と質量を入れると必要な質量比と使用されるエネルギー(ジュールとトンc^2で)を計算してくれるアプレットを作ってみる。次にCJかなんかでやる時に持っていけば楽かとか思ったんで。
 ページに貼り付けてテストしてみると、

Opera:ボタンのたぐいは効くのに、数値(というか文字列)の編集ができない。
IE:アプレットが起動せず。
konqueror:プログラムは完全に動くが、漢字が文字化け。
netscape:security violationといって起動せず。

という状況。完璧に動くのはひとつもないんかい(^^;)。漢字が文字化けするのはエンコードにISO2022JPを選んだからだろうか(これが一番安全なのかと思ったのに(;_;))。

2002.11.9

★子供と学園祭へ
 うちの大学の学園祭に子供を連れて行く。うちの学科の学生がペットボトルロケットの打ち上げをしているので、息子がやらせてもらう。力入りすぎてロケットの弾道にまで頭出している息子。あぶねー奴。まぁ加速つく前にあたるから怪我はせんだろうけど。
 その後人形劇を見せて、射的やダーツ投げをやらせた後帰る。自分が学園祭をやった時のことも思い出すが、まぁ熱気だけで中身はないものであります。

★今日のガンダム
  ここにあったガンダムSEEDの感想はこっちに移動しました。

2002.11.10

★今日の仮面ライダー龍騎
 タイガ(東條)とオルタナティブ(香川)が出てきてから「英雄」というのがキーワードになっとるようですが、よっぽど「仮面ライダー龍騎のライダーは英雄じゃないから仮面ライダーじゃない」と言われたのが腹立ったのか(^^;)?

 ぶったおれた龍騎にとどめを刺そうとした東條を香川が止める。真司は大けがして病院へ。OREジャーナルでは、島田さんの取った写真に偶然写った「鏡の中のモンスター」について悩んでいた(島田さん、狙われてたんじゃなかったんか、よく無事だったな)。
 そろそろ自分がライダーバトルの重要パーツであることに気づいた優衣は「こんなことやめて」と兄に迫る。その兄は香川のミラーワールドつぶし計画(つまりは優衣抹殺計画)を阻止すべく、香川の家族にモンスターを向かわせ、「邪魔するのやめんと、おまえの家族をいてまうど」と脅迫。「一人を犠牲にしても大勢を救うのが英雄」と公言している香川は家族よりも戦いを選ぶ。タイガとナイトも出てきてなんだかわからない戦いに。
 病院のベッドでどうやって状況を知ったのかはわからんが香川の家族を助けた後やってきた龍騎。そこへ、こないだからレクター・ハンニバルのような扱いを受けていた浅倉がレクター・ハンニバルと同じ手口を使って拘置所からの脱走に成功し、神崎士郎にカードデッキもらって参戦。ゾルダも出てきて混戦状態。しかし、またいいところでミラーワールドにいられる時間が切れる。

 やぁ、今日も盛りだくさん。それにしても「英雄は一人を犠牲にしてもみんなを救うのだ」とか抜かしながら人を殺しまくろうとする東條ってのは傍迷惑つーか危ないキャラですな。で、その危なさに引きずられるかのように家族より戦いを選ぶ香川。どんどん話がどえらく重くなってきますが。それにしてもいいところまで来たらミラーワールドにいられる時間が切れてはいやり直し、ってのも何度もやりすぎのような。あの後ライダーから生身に戻って、「じゃあまた、続きは後日ということで」と挨拶して家帰るんかな。
 浅倉なんてのは生身にもどってもつっかかってきそうだが。

2002.11.11

★Javaは重いんでJavascriptに
 JavaとJavascript。この二つは別もんだということをこの間まで知らなかった間抜けな私。さらに別だと知ってからは逆のバイアスが働いて、Javascriptでは数値計算なんてできないんだと思いこんでいた。そんなことないんだねぇ。というわけで、恒星間宇宙船の燃料の噴射速度、到達速度、質量(これは到着した時の質量)を入れた後で「計算」ボタンを押すと質量比、燃料、消費エネルギーを計算してくれるJavascriptおよび入力フォームが下にあります。

 Javascriptをサポートしていないブラウザをお使いの場合、以下に入力しても答えは出ません。ごめんなさい(たいてい大丈夫とは思いますが念のため)。


燃料の噴射速度を入れてください。光速の

宇宙船の到達速度を入れてください。光速の

宇宙船の質量を入れてください。トン
(←上の数値を入れ終わったらここをPush!!)

必要な質量比はです。

燃料はトン消費します。

消費エネルギーはトンc^2です。

ジュールで言えばJです。

現代の地球人が使う総エネルギー量の年分に相当します。


 現代の地球人が使う総エネルギー量は林譲治さんのページの「宇宙SFの雑想綴」の中に2000年に全世界が1年間に消費したエネルギーが1.57×10^19Jというのがあったので、トンc^2に直すとだいたい0.18トンc^2というのを使って計算している。CJの時の計算とちょっと違うがそんなのどうせ誤差のうち(^^;)。
 こないだのCJ5での恒星間宇宙船「長征」は、最初考えられていた、全部核融合燃料を使って航行する場合は光速の20%まで加速してから静止するので、上の到達速度は20+20で40を入れなくてはいけない。「長征」の噴射速度は光速の5%。入れてみてびっくりしてみてちょうだい。
 あっとそれからこれも念のため。このプログラムの計算は非相対論的にやっているので、光速の99%とか入れたら確実に答えが狂うし、光速の200%と入れても平気で計算を実行しちゃいますが、そういう計算は当てになりません。
 まぁこんなの作って遊んでいると、恒星間飛行ってのがいかにたいへんかということがよくわかるわ(^^;)。

2002.11.12

★昨日のJavascript改良中
 日米野球をぼーっと見ながらいろいろ改変中。最終的にはCONTACT JAPANのホームページの方に載せてもらう予定。最終的にはページの説明みながらフォームでちょちょっと計算、ってのができるようになるとFCSの企画やる時だって楽なわけである。他にも惑星の軌道だとか、表面温度とかも計算できるようにしとくと楽ができてうれしい。もっとも改良中のコード載せてもなんなんで、ここにはいちいち貼りません。

2002.11.13

★息子に基本を教える
 家でコンピュータいぢっていると、息子の光紀がやってきて、ズボンのチャックの間から人差し指を出し、言う。

光紀「見てみて〜〜○ンポ〜〜」
わし「そんな子供みたいなことするな!」
光紀「・・・」

 怒られた、と思ってちょっとだけしゅんとする光紀。ん、これはいかん、と思ってわしは説教した。

わし「ええか、『そんな子供みたいなことするな!』って言われたら普通、『だって子供やし〜〜』ぐらいのことは言え」
光紀「うん、わかった」

 息子は頷いて聞いていた。やはり親子の間でも、「人がぼけたらつっこむ」という最低の礼儀は必要である。しばらくしてからまたやってきて、

光紀「見てみて〜〜○ンポ〜〜」
わし「そんな子供みたいなことするな!」
光紀「・・・」 (何と言えばいいのかわすれたらしい)
わし「遅いっ! あのぼんやりもんのねーちゃんでもこれぐらいはすぐやれるぞ!」

 なんかほめてもらったと勘違いした粒子(ぼんやりもののねーちゃん)がやってくる。

粒子「なになに、どうしたの?」
わし「おまえ、なんかアホなことして、『そんな子供みたいなことするな!』って言われたら何て言う」
粒子「『だって子供やも〜ん』って言う」
わし「そや、それが基本や」
粒子「あたりまえやん」 (得意げ)

 聞いていた光紀は納得したようだった。そしていったん向こうへ行くと、ズボンのチャックの間から人差し指を出しながら、いきなりこう言った。

光紀「だって子供やも〜ん」
わし「今度は速すぎるっ!」

 基本を教えるというのもなかなか、難しい。しかしこれ、狙ってやっているとしたらたいしたもんだ。

2002.11.14

★仕事場にマンション買いませんかと電話がある
 琉球大学に「東京駅前のマンション買いませんか」という電話をかけてくる奴がいるのである。なんでまた東京のマンションなんぞ、と言うと、「いや、住むということではなく、財テクの一環としてですね」とか説明しようとするのだが。今日も今日とてそんな電話がかかって来たので腹を立て、「マンション転がして儲かったなんて前世紀の話だろおい。沖縄の田舎もんならまだひっかかるとでも思とるんかい。というかそもそも、なんか大学の先生ってよっぽど金持っていると勘違いしてへんか。うちはもう10数年、給料日前には貯金残高が0付近をうろつく生活続けているぞ。どうだ参ったか」と言ってやった。と日記には書いておこう。
 実際はこういう電話はそうだとわかるなり「それいりません。はいさよなら」と切ることにしてます。一回切れて「もーえっちゅーねんうっとおしーわ」とどなってやったら、電話の向こうの相手もなぜか切れて「そんな言い方ないでしょー!」と怒ってた。勝手に電話掛けてきて切れられても困るねん。

★恒星間飛行のエネルギー節約
について前(10月31日)、『効率のよい解が「噴射速度が到達速度の63パーセント」という答えが出たということは、低速の時は低速の噴射を、高速の時は高速の噴射をした方が効率がよくなるに決まっているのである』なんて書いちゃっただが、やっぱりそんなことはなかった(^^;)。ちゃんと証明まで達してないけど。

2002.11.15

★アフターヌーンの「ムーン・ロスト」
 星野宣之の漫画なのだが、「膜宇宙論でブラックホール作るなんて話出てますよ」と聞いたので立ち読みしてきた。おおお。月面の加速器でブラックホールを生成する、ってネタがあるのだが、そこはちゃんと膜宇宙理論の話を使ってますなぁ(もっとも、この説明じゃ読んだ人はわけわかめじゃないかと思うが。そういうわけで漫画読んで意味わからなくて困った人はこの説明でも読んでくだされ)。で、そこはいいんだけど、それで作ったブラックホールを小惑星にぶつけると、ブラックホールが小惑星をくっちゃうから小惑星の質量が減って、ってのはちょっとまずいだろう。その分ブラックホールが太っちゃえば質量変わらないし、そもそも加速器でできたブラックホールって素粒子レベルだから小惑星を吸い込むのはだいぶたいへんだと思う。まぁしかしそれにしても最新理論(であるがゆえに逆に数年たつと間違いであることが判明しているかもしれない(^^;))を大胆に使うことである。


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