ホームに戻る

2007年5月前半へ 最新の日記兼更新記録へ 2007年6月前半へ


2007.5.17

★冷蔵庫の前で
 何か飲み物ないかと探していた娘が、ペットボトルに入ったプルーンジュースを見つけて一言。

「これで、あと10年は戦える!」

 だからおまえはいったいどこからそういうボキャブラリーを仕入れているのだ(ちなみにファーストガンダム見てないはず)。

2007.5.18

★今日の更新
  電 磁気学Iの講義録、4回目。うーむ、疲れた。10年戦える飲み物が欲しい。
 ところで、もう5月半分以上過ぎているから、ほんとは昨日の日記からファイルを変えなくてはいけなかったということに今気づいて、あわてて直した。

2007.5.20

★電脳コイル
 NHK教育で先週からやっているアニメ「電脳コイ ル」を 見てみた。娘と二人で「どんな世界観やねんこれ」と笑いながら見ていた。ネットを介した電脳バーチャル世界(特殊な眼鏡をかけると見える)に普通に(携帯 電話並の普及率で)みんながアクセスしているという世界のお話。で、イリーガルなバーチャル空間をガベージコレクタよろしくフォーマットしにくる自動シス テムなんてのも出てきて、「バーチャル」とか「電脳」とか言えば魔法使い放題、という感じのファンタジーではなさそう(もっともこのオートマトンが鳥居の 中には入れないってのはなんで?と思ったが後でなんか理屈つくのかな)。とりあえず面白そうなので連続視聴決定。

★演習問題

  電 磁気学Iの講義録、4回目を読んだ人(っていうのがうちの学生さん以外に何人いるか疑問だが)は、演習問題がえらく難しいな、と思ったかもしれな い(実際、学生さんからの感想もそう いうのがけっこうあった)。
 なんで難しいかというと、今年の学生さんは優秀で難しい問題もどんどんやってくれそうだったから・・・というのはもちろん嘘 で、むしろ逆に、授業の感想の中で「計算難しい」という声がやたら多かった。それも、まだまだ難しい計算までやっていない段階から、もう「難しい」という 声が出始めた。で、その度「この程度で難しい難しいと言ってたら、将来困るぞ」と言ってたのだが、この際だから、その“将来”を早いこと到来させてしま え、と 思ってわざと演習問題を最初に考えていた奴よりちょっと難しめにしてみたわけ。といっても、あくまで「最初考えていたより」であって、超難問というわけ じゃないんだが)。ただ問題出すだけではどうせやらないので(^_^;)、「うち1問を前野の部屋に来て黒板で説明すること」といういつもの課題を出し、 「質問 にはいくら来ても構わないし、友達に答え教わっても構わない。とにかくちゃんと自分で理解して説明をすること」と言っておいた。
 目標としては、難しい問題をみんなで教えあって理解してから発表にくる、という状況を出現させたいわけだが、さてどうなるかな(たぶん失敗しそうな気も するわけだが・・・・)。

 黒板で発表というのに慣れてない学生に発表をさせると、いろいろ「をひをひ」と言いたくなるような発表がある。何度もこの日記に書いているとは思うけ ど、ここでまとめておくと、

・「どうしてそうなるの?」と聞くと「計算するとそうなりました」と答える奴
 だからどう計算したんだよ。俺はエスパーじゃないからそんだけじゃわかんねーよ。

・「どうしてそうなるの?」と聞くと「本にそう書いてありました」と答える奴
 じゃあ本に「死ね」って書いてあったら死ぬんか。

・「どうしてそうなるの?」と聞くと「友達に教えてもらいました」と答える奴
 じゃあ友達に「死ね」って言われたら死ぬんか。っていうかあんた、それで質問に答えたことになっていると思ってるんかい。

・「どうしてそうなるの?」と聞くと「え、答違ってますか?」とあわてる奴
 あっているか違っているかという問題じゃなくて、どうしてそうなるのか理解できているかどうかが大事なんだってば。まぁ、あまりにひどい間違いっぷりに 「どうしてそうなるの?」と言ってしまうことも確かによくあるけど。

 こういう奴はさらに追求すると、

・「どうしてそうなるの?」と聞くと「そんなことまで要求するんですか?!」と切れ る奴
に進化する。要求するよ。

 さらにもっとひどくなると、

・「そこをわからなくちゃ勉強したことにならん」と言われると「勉強なんてしたくな いですよ。単位が欲しいだけです」とふてくされる奴
に進化する。あるいは、

・「わからないから質問しに来たけど、その日先生がいなかったからわからないんで す!」と責任転嫁する奴
に進化する場合もある。

 まぁ後半は極端な例であって、滅多にあるもんじゃないんだが(^_^;)。
 で、こういう極端な人たちに共通するのは「答え出したんだからなんか文句あるか」という態度ですなぁ。本を丸写しだろうが、友達のゴーストが憑依して しゃべってようが、答えを出しているんだから先生に文句言われる筋合いはねーよ、という感じ(そう挑戦的な態度ではなくても、とにかく「なぜそんなことを 聞かれるのかわからない。答え出したのに」と呆然としている人もよくいる)。
 こういうのはよく「受験教育の弊害」とか一括りで言われるんだけど、なんかそれだけでは済まない、いろんな原因が重なってこうなっちゃっているような気 がするなぁ。

 その場しのぎで終わるんじゃなくて、10年戦える力をつけて欲しいんだけどなぁ。


2007.5.22

★逃避逃避どこまでも逃 避
 仕事がうまくいかないので逃避に来てしまいました・・・・自分の日記に
どんだけ暗いんだよお前

 今「どんだけ暗いんだよお前」が「どんだけKleinだよお前」になったところに、少しだけ物理屋を感じます。

  電磁気の教科書を書こうと悪戦苦闘してたら、頭の中で突然「LOST」 のオープニングでタイトルが出るところの音楽が鳴り響きました。「じゃ〜ん」と言いながら真っ暗な中から「LOST」という文字が浮かびあがるあれです。
 なんで電磁気のことを考えていたらこんな音楽が頭に鳴り響いたのだろう?と不思議に思ったら、浮かび上がってきた文字が


rot E


でした。Eにベクトル記号がついていたかどうかは定かじゃありません。
oとtしかあってないし、順番違うし。

 私の脳は疲れている時にこういうお茶目をしてくれます。

 疲れているけどもう少しお仕事してから寝ようと思います。

2007.5.24

★密林よりのお誘い
 amazon.co.jpから、梶山 明寿の『重力の謎の解明―万物は光であり、総ての力の源は電流力である。』を買いませんかというメールが。うーむ。タイトルからして怪しげなんで すが。ちなみに、前に『ファ インマン講義重力の理論』を買ったというのがこの本のお誘いがくる理由らしい。どっちも重力とタイトルにあるには違いないが。。。。
 最近、いわゆる超科学本をあまり買ってない(昔は目の仇にして買いまくっていたのだが(^_^;))。

 ところで最近amazon.co.jpへ行くと、中川翔子のCDをやたらと勧められるんだが、そんなにわしの買っている本やCDからはしょこたん好きの 匂いがしますか。

2007.5.25

★今日の更新
  電 磁気学Iの講義録、5回目。ちょっと疲れ気味。今日はアプレットも、二つのうち一つはこないだ紹介した、物理のいろんなJavaアプレットを集めたページに あったものを借りてきて使った(^_^;)。3Dプログラムはなかなか面白い。
 自作のは複数の電荷を置いて電気力線と等電位面描かせるアプレットを作ったのだが、ちょっと重いなぁ。

★昨日の日記へのレス
 
この 間、朝日新聞に電磁力は光子のやり取りによって生じるって書いてあったんだけどそれは常識なんですか?

ってメールが来たけど、もちろんそれは常識です。

2007.5.29

★今日の更新
  相 対論の講義録、第6回
 ますます疲れ気味。
 今日はローレンツ変換について

・ローレンツ短縮
・同時の相対性
・ウラシマ効果

の3つが入っているという話をしたのだが「同時の相対性を示す実験ってあるんですか?」と質問されてちょっと困ってしまった。ローレンツ変換を元にして 作った相対論的力学が実験と完璧なマッチを見せている以上、実験的確証はもちろんあるわけだが、同時の相対性そのものを検知する実験となるとどうかな。と いうか、この3つを全部合わせたものがローレンツ変換であって、ローレンツ変換自体の正当性が完全にチェックされている以上、個別に「同時の相対性」だけ を検証する実験を考えるというのも意味がないかもしれない。

 そういえば相変わらず質問の鈍い3年生(もっとも、今日はだいぶ出た)なので、いつもならここを話す時に必ず付け加えている(付け加えてしまう)、

・超光速移動ができればタイムマシンが作れる。

という話を授業でしゃべりそこなった。これまでの学年は、たいてい上のような話をした時に「じゃあタイムマシンができますよね!?」と質問する学生がいる から、それに答える形で超光速移動ができるとタイムマシンができるよ、というところまで話を脱線させるのが常だったのである。
常に脱線しているんならそれは既定路線で はないのか>わし

 質問をしないとこういうところも損をするのだ。まぁ、来週かその先あたりでどうせ話すと思うけど。

2007.5.31

★忘れてしまいたいこと やどうしようもない寂しさに包まれて
   「酒と泪と男と女」を歌いながら、「酒を飲むのでしょう〜〜〜」まで歌った後、

「と、歌いながらダイエットペプシを呑んだりして」

と台所で言ってみた(実際、ダイエットペプシ呑みながら歌ってたのだ)。すると、向こうの方から合いの手が来た。

「なぁあるほぉどぉねっ!」

 誰かと思ったら、息子の寝言だった(^_^;)。
やっぱり、文字では伝わらんなこの面白さ。


2007年5月前半へ 最新の日記兼更新記録へ 2007年6月前半へ


ホームに戻る