ホームに戻る

2008年5月後半へ 最新の日記兼更新記 録へ 2008年6月後半へ


2008.6.4

★お風呂でサイエンス
 小学校6年生の息子と、お風呂でサイエンスしてた。

ねぇねぇ、なんで重力があるの?
む。むむむ。そっれは難しい質問だなぁ・・
じゃあぁん、実は万有引力があるからでした
それでええんかい!
そうです。こうすると次は『なんで万有引力があるの?』という問題になるのでした。で、なんで万有引力があるの?
空間が曲がっているからだよ
く、空間がぁああ?? ま、曲がっているぅぅぅ??
そ。曲がっている。ついでに時間も曲がっている
曲がっているぅ。でもなんで曲がると万有引力あるの?
そこで、重力があって物が落ちるというのはどういうことか、これを考えなくてはいかん
ほおほお。それはいったい?
物が落ちるということは、物体がここからここへと動く時に、こんなふうに(と放物線を宙に描いて)曲がって進むということだ。実は物体はまっすぐ動いているのだ。ところが時間や空間が曲がっているせいで、まっすぐ進んでいるつもりの物体が曲がってしまうのだ
それで落ちるのかぁ。でもどうして空間曲がるの?
そこはまだわかってないのじゃよ、ほっほっほっほ
そいつは残念じゃのお、ほっほっほ

 にやにやと笑いながら聞いていた息子は間違いなく、「このほら吹き親父子供を騙しやがって」と思っていることだろう。一言も嘘はついてないのだが。

2008.6.6

★今日の更新
 電磁気の講義録7回目。うーん、これで半分か。やっぱり時間は足りなくなるなあ。

★1年向けの授業の方は
 講義録は作ってないのだが、今日から微分のお話。前々から思うのだが、たいていの数学の授業では、先生からさんざん、

dy/dxというのはdy÷dxではないのだぞ

という話をされた後に、微分方程式を解く時には

dy=(なんとか)dx

から

dy/dx=(なんとか)

へ(あるいはこの逆)という変形を平気でやる(時には「ほんとうはいけないのだが・・」という言い訳がついてたりする)。どうせ自ら後でその禁を破るのなら、なぜ数学の先生はあそこまで「dy/dxというのはdy÷dxではないのだぞ」にこだわるのだろう。「割り算だが、微小量と微小量の割り算なのだぞ」と強調した方がよっぽどすっきりするのに。
 ちなみに今日の授業では「x→x+dxと微小変化すると同時に、y→y+dyという微小変化が起こって、この二つの微小変化の比dy/dxが微分」というスタイルで統一して教えました。

★dy÷dxと言えば
 毎年1学年に何人か、dy/dx=y/xという「約分」をやってくれる学生がいるわけだが(いるんです!)。今日は

sin x/x =sin

とかやっちゃうのもいるよ、という話をした(これはさすがに数年に一人しかいない)。
 やはり数年に一人いるのは、(解析力学でオイラー・ラグランジュの式を出す時などで)dx/dtをxで微分しようとして、

d(dx/dt)/dx=d/dt"

とやってしまう奴だな。「この後どうしましょう??」とか質問してくる。「この後」なんて考えてもどうにもこうにも。

 どこかで見たジョーク(ジョークであると信じたい)には、

sin x/n =six=6

ってのがあった。ついでにこれも紹介して笑いを取った。

 ちなみに私はいつも、dy/dx=y/xとするのは、

分子


 子 

分母
 母 

と約分するようなもんだ、と言っている(こっちはあまり笑いは取れない)。

2008.6.13

★今日の更新
 電磁気の講義録8回目。今日も進まず少し焦る。
 ちなみに先週どうもdivについてピンと来てない感じだったので、divとrot養成ギプス(と言っても、要は簡単な2次元ベクトル場をプロットするjavaアプレットなんだが)を作って見せた。
 rotも表示はしているが、とりあえずは使わない(^_^;)。


2008年5月後半へ 最新の日記兼更新記録へ 2008年6月後半へ

ホームに戻る