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2009.11.17

★11月前半は全然書かなかった
ので、この期間にtwitterでつぶやいたことのうち、まあ日記に書いてもよろしかろう、な部分を書き出して11月前半のファイルに。twitterでは貼り付けしてなかったドラム缶つぶし&もどしの写真も貼り付けてあります。

 twitterでいかんなぁ、と思うのは、昔niftyserveのSFフォーラムでやっていた深夜RTCの雰囲気が再現されてしまっている時。いや楽しいんだけど。
「それより仕事しろ」と声有り。

2009.11.19

★竹内薫の「なぜ「科学」はウソをつくのか」を読んでたら
前々から彼が「擬似科学本に書いたせいで科学界から追放された」みたいなことを書いているのを見て「そんなことする「科学界」の人っているのか??」と思っていたのだが、それに関する一つの答が得られた。

 その話に入る前に、いわゆる「学会」というものをよく知らない人のために補足しておくと、よくアニメや特撮なんかに出てくる

「わしは学会から追放されたぁあ!!」と叫ぶマッドサイエンティストさん

ああいうのは実際にはほぼいないと思っていい。それはマッドな人がいないという意味ではなく、マッドの人がいたとしても追放なんてしないという意味。なぜか???
「坊やだから」ではない。

めんどくさいから。

 あたりまえだが、マッドサイエンティストな人はそれだけでめんどくさい。そのめんどくさい人を追放するのは、とてもめんどくさい。そしてさらに、どの学会にも何人かは妙にリベラルだったり、妙に原理原則にこだわったりする人がいて「そういうことをするのはミンシュシュギ的にどうか」とか「ガクモノのジユウがなんとやら」とか言い出して、めんどくささを助長してくれたりするかもしれない。
そういう考えも大事だということはわかっているが、めんどくさいものはめんどくさい。

 そういうわけで「相対論は間違っている」と主張しても物理学会を追放されることはまずない。他の学会は知らないが、たぶん「進化論は間違っている」と言っても生物学会を追放されたりしないと思うし、「ピタゴラスの定理は間違っている」と証明しつづけても数学会を追放されたりしないと思う。
いやほんとに知らんけど。

 補足が長くなったが、つまりたいていの物理学者は、たとえマッドな人が物理学会でしゃべっていても「ああまたか」程度の反応しか示さないのである。「あんな奴追い出せ!」なんてこと言う人はあまりいない。
だから「学会で発表した」って言われても信じちゃだめよ。>一般の方

 なんでこんな補足を入れたかというと、わしが「そんなことする人いるのか?」と思った背景の「その1」をちゃんと書いておきたかったから。

 竹内薫氏の場合にはもう一つ「そんなことする人いるのか?」と思った背景がある(こっちの背景の方が重要な要素だ)。

 背景「その2」というのは、竹内氏が書いてしまったという擬似科学本、おそらくは『「相対論」はやはり間違っていた』の内容である。この本、確かに擬似科学本なのだが、なんと、竹内氏が書いた部分だけはまともな科学解説なのである。ちなみにこの本の内容についてはずっと前にわしが書いた文章があるが、その中でも、「この論文はまともだ!(びっくりしたなぁ、もう)」と反応しているのだ(いろいろ批判もしているが、少なくとも記事の内容に対してではない。その後の竹内氏についても、首をかしげることはいくつかあるが、擬似科学な人とはまったく思ってない)。
ほんとに擬似科学な人ってのはもっとすげーんだよ…。

 だから、まともな「科学の世界の人」なら、あの本を読んでも「なんでこんな擬似科学本にまともな解説が?」と不思議に思うことはあっても「竹内は擬似科学者だ!!」と思うはずがない(と、思ってた)のである。ではいったいどこの誰が当時の竹内氏をバッシングしたんだろう、と不思議に思っていた(実際のところ「大げさに言ってんじゃないの?」と疑ってすらいた)。

 ところがタイトルに書いた本を読んでいると、その人物こそ、あの大槻教授だと書いてあるではないか…(実際にどうだったのかをわしが知っているわけではないが)。

 前にも大槻教授について日記に書いたことがある。その時はスカラー波の教団についての話だったが、その時も「大槻さん、あまり相手の言うこと聞かずに反論しちゃってます」と書いた。
 竹内氏の言う通りのことがあったんだとすると、これもたぶんそうだろう。よく読みもせずに本のタイトルと他の記事のでたらめさ加減から、「この竹内も擬似科学者!」と決めつけちゃったんじゃなかろうか。憶測で物を言わせてもらうと、ありそうな話なのだ。
 ただ、これで「科学界から追放された」は言い過ぎのような気もまだする。ほとんどの物理学者はこんな本があることも知らないし、誰が誰をバッシングしてたかなんてことも知らない。それだけ嫌なことが多かったのかもしれないし、伝言ゲーム式に話が大きくなっているのかもしれないが、純真な人が「擬似科学本にちょっと書いたら追放されるのが科学界だ」と思っちゃったら困る。

 なんていうか、不幸な話だよねぇ。よく読みもせずにバッシングする人が一番悪いんだが。
自分がそうならないように気をつけよう。

2009.11.20

★高校物理の研修会に参加(1日目)
 毎年行って、面白いネタを仕入れて来ている高校物理教員の研修会に、今年もおじゃまさせてもらう。宴会も楽しみのうちだが、いろんな研究発表が楽しい。
 今日の一番の収穫は、音のフレンネルレンズがちゃんと音を集めるところを、初めてこの眼で見れたこと。前々から音のフレンネルレンズは作って試してみたかったのである。
 同じく前々から試してみたいのは、携帯電話などの電波(波長は数十センチ)を金属枠で作ったフレンネルレンズで集められないか、ということ。同じ波長の音と電波を、同じ形のフレンネルレンズで集めることができれば楽しいではないか。

 もう一つ面白くて、作ってみたくなったのは、精密な電子天秤とノギスを使って作ったクーロンの法則測定器かな。

2009.11.21

★高校物理の研修会に参加(2日目)
 この日は、今年行ったサイエンス・パートナーシップ・プロジェクトの報告をさせてもらった。
 見せてもらった実験の中で一番面白かったのは、やはり「音でワイングラスを割る」の実演。100円ショップで売っている白ワイングラス(薄手の奴)が割れるとか。割るのはけっこうたいへんで、かなり大きな音の出るスピーカがいるし、割れやすいグラスを探すのもたいへんらしい。スピーカは、学校で集会の時によく使うメガホン型の奴のスピーカ部分を使っていた。

★午後は琉大に帰って、教員志望の学生に実験を見せる
 まぁここでも書いてるような奴が主なのだが。初めてやってみたのは、ネオジム磁石をライターであぶって磁性を失わせる(鉄のはさみにくっつけて持ち上げておいてから熱して、落ちるところを見せる)。
 ネオジムの方がキュリー温度が低いので、かなり早く(1分以内で)落ちた。フェライトだと2,3分はかかる。
 あと大きな違いは、フェライトは冷えると磁力が復活するが、ネオジムは磁力を無くしたまま。たぶんフェライトは、100%磁化を失う前にハサミから落下してしまうからなんだろうと思う。

2009.11.23

★WILLCOM NS壊れる
 買って一ヶ月だというのに、起動不可(;_;)。「アプリケーションの起動に失敗しました」といって、「はい」というでっかいボタンが出る。「いいえ」というボタンは出ない。「はい」を押すしかないから、「はい」を押すと電源が切れる(;_;)。
 修理に出した。とりあえず、W-SIM(通信モジュール)を引っこ抜いて引退していたW-zero3 esに差し込んで通信に使う。というわけで私は今、通話用のW-zero3 advanced esと、通信用のW-zero3 esを合計2台持ち歩いている。

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