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2004.3.32

★なぜかあんまりニュースとかで言ってないな
 去年、あんなに大騒ぎだったのに、みんな忘れているんだろうか。

 忘れている人のために書いておこう。今年から、4月1日は存在しません。3月が32日まであり、4月は2日から始まります。なぜなら、去年アメリカ陸軍の馬鹿将官が「ミサイル発射しちゃった〜〜」とアホな嘘をついたせいで世界中で大惨事一歩寸前という事態に陥ったからである。大慌てでブッシュ大統領が国際会議を招集して、「エイプリルフールなどという迷惑な習慣は廃止しよう」ということになった。というわけで、今年から4月1日はなしにしようということになったのです。これが決まった時には大ニュースだったのに、どういうわけだか当日が近づいてからは全く報道がなくなってますが、皆さん気をつけましょう。

 おかしいなと思って世間のサイトを見て回ったが、今日が3月32日だということを知らないだけではなく、4月1日だと思って大嘘をついているところもたくさんある。うちはそんなことはしません。ええ嘘なんかついてませんとも。

2004.4.2

★やぁ、4月2日ですね
 言うまでもないけど昨日の日記は嘘ですから本気にしないように、ってこれで本気にする人はさすがにいないか。

2004.4.3

★因果律と時間の矢
 Causal paradoxes: a conflict between relativity and the arrow of time(H. Nikolic)という論文を見つけて読んでみるが、「なんじゃらほい?」な内容だった。どうも煎じ詰めて書くと「時間の矢はエントロピーが増加か減少かで決まる。閉じた時間線があるように見える時空があったとする。その時間線にそってエントロピー密度を計算すると、一周すれば戻ってくるんだから、エントロピー密度が増える時と減る時がある。減る時というのは実は時間が逆に流れているんだから、閉じた時間線になってないのだ」という論調なのだが、それは変だろう。我々の時間において、未来に向かってエントロピー密度が減少することなんていくらでもあるぞ(密度であって、トータルのエントロピーじゃないんだから!)。ローカルなエントロピーとトータルのエントロピーごっちゃにしちゃいかんと思うな。それにしてもホーキングなんかも言ってた(もう撤回した)けど、こういうエントロピー減少を無理やりに時間反転に結びつける話って多いよなぁ。

 ええと、タイムマシンで時間を逆行すると、逆行するタイムマシンの中では時間が逆に流れて、到着した時には乗組員は記憶をなくしてて、みたいなSFってどっかにありましたっけか(^_^;)?

2004.4.4

★今日の懺悔
 朝、ふと炊飯器を見ると、炊く前の米が水にひたっておいてある。嫁はんが炊こうと思って途中で忘れて放置していたらしい。「何やってんだ。ちゃんと炊飯スイッチ押さなきゃだめじゃん」と思ったわしは、「ぽちっとな」と押した。

「保温」ボタンを。

 数時間後。一度も沸騰することなくじっくりと加熱されたご飯は、水が蒸発し、表面が少しやわらかくなったものの、中身には固い芯が残ったままだった。

 そりゃ、単に温めただけだもんな。

 ああ、もったいないことをしてしまいました(;_;)。

2004.4.5

★ソーラーセール
 夜中に野尻ボードにきくちさんが「ソーラーセールは熱力学に反してる?」みたいな話について書いているのを見つける。ちょこちょこと検索してから、ちょこっと書き込む。それにしてもおかしな話である(念のため、おかしいのはきくちさんではなく、「The solar sail and the mirror」という論文を書いたThomas Goldである)。
 しかもこのThomas Goldさん、WikiPediaにページがあるほどのえらい人なんだよねぇ。えらい人でも間違えるときには間違えるということか。

2004.4.6

★ハードディスクを吹っ飛ばしてから
10日ほどたった。ショックから覚めてみると、逆に「おれは何を一所懸命、見直すこともほとんどないであろうTV番組の録画ファイルを溜め込んでいたのだろう」とむなしく感じてしまった。というわけで、TVや映画のファイルは見たら捨てる方向で考えることにしよう、と思うのだった・・・・いつまでこの決意が持つか、わかったもんじゃないが。
 んで、持ち主のそういう決意とは裏腹に、新しく作った録画用マシンは実に順調に動いていて、「予約時間が来たらサスペンドから復帰」「録画が終わったらもう一度サスペンド」もかなり安定してできるようである。

★日記に「うまくいってる」と書くと
 すぐトラブルが起こるのがこの日記の定石であるが、今回もそーだった。なぜか起動して5秒ほどですぐに電源が切れてしまうという現象が起きてしまった。電源引っこ抜いてしばらくしてから起動すると直ってた。最近買えたことというとwake on LANの設定をしたことだから、とりあえずその設定を切ってみた。これで怪現象が収まればいいが。発見したのが午前3時(つまりもう7日になってたのだが)で、寝たのは午前4時まわってから。

2004.4.7

★昨日夜更かしだったし
 阪神は大敗するし、で、すこん、と寝てしまった。

2004.4.8

★またおかしいなぁ
 なぜか、また新しいコンピュータの電源がすぐ切れる状態に。

★来週から授業
 今期から始める「相対論」「初等量子力学」の講義の内容をこのページ内にアップすることにした。テキストにあたるプリントに、講義中に補足したことを加え、さらに学生からの質問(授業の最後に書いてもらう予定の小文に、質問・感想も含める)への答えもページにアップしておこうと思っている。ちーとでも学生さんたちの勉強の助けになればいいんだけどね。

2004.4.9

★相対論の教科書を作りつつ
 アインシュタインが16歳の時に「光の速さで電磁波を追いかけたら波の形をした静電場と静磁場が見えるのか?」と疑問に思った・・・云々という話のところを書いていて、ふと「相対論以前の物理学者がこれ計算したらどういう答え出すんかな?」と思って計算してみた。結果は一瞬「え。」、しばらく考えて「む?」、よく考えると「なるほろ」だった。もちろん電磁波の話を相対論的でなく扱うというのは意味のない計算なのではあるが。回答はいずれ「相対論」の講義録の中で(今行っても答えはありません)。

2004.4.10

★新マシン起動せず
 起動してBIOS画面が出て、直後に自発的に電源がOFFになる、という状況で復帰しないので、とりあえずキャプチャーボードを全部、元のマシンに戻す。むなしい。しばらく置いておくと直るかなぁ、とか思いつつ、気力が出ないので放置。今回のマシン購入、ここまではマイナス結果しかなし(;_;)。

2004.4.11

★今日は寝て曜日
 特になんもせんままに一日が過ぎていった。

2004.4.12

★コンタクトジャパン6
 今年の11月13日〜14日にコンタクトジャパン6をやるそうである。今回はひさびさにワールドビルドとファーストコンタクトシミュレーションにみっちり時間をかけるとか。行きたいのではあるがさて行けるかどうかはまだわからない。

★さて今週から授業開始
 毎度のことだが4月は学生がやたら多くて、昼御飯食べるにも往生する。これだけたくさんいる学生が5月を過ぎるとどこへ行くのやら。なんてことを大学の先生が言ったりするもんだから余計、「大学ってのは遊ぶところだ」という誤解が広まるんだろうなぁ。
 実際、うちの学科の場合、世の中の悪い流れにのっかってしまってこなくなっちゃった学生はたいてい留年するか除籍になるか、休学してそのままいなくなるかしております、念のため。

2004.4.13

★今日の更新
 今週から毎火曜日、 「相対論」の講義録が更新されます(たぶん)。初回だから今日はとっかかりの簡単な話だけだったのだが、予定より少し時間がかかった。

2004.4.14

★あほあほあほ>わし
 「相対論」の講義録について、冬樹蛉さんよりメールをいただいた。

ところで、第一回の「学生の感想/コメントから」のところで、

「光の他には、重力子、ニュートリノなんかが常にcで走ります」

と答えてらっしゃいますが、ニュートリノって、いまは「質量がある」説のほうが支配的だと聞きます。

 ぎゃっ。これは大間違いだ。なんでこんな間違いを書いてしまったのか、自分でも理解に苦しむ。たぶん、あれを書いている時にわしの心は自分が学生だった頃に飛んでいたのだろう(;_;)。(←その頃はニュートリノは質量がなくて光速で走る、ってのが常識だったのさ)
 というわけで今さっき訂正した(^_^;)(;_;)(^_^;)(;_;)。冬樹さんには

そこで学生が気づくか、小林泰三のようにぐふふと笑いながらトラップをしかけてらっしゃるのでしょうか。

と気を回させてしまった(「あらぬ疑いをかけられてしまった」とも言う)。
 いやたまにはそういうふうにトラップしかけることもしますけどね。授業中にわざとロジックのジャンプを作っておいて、「質問ないか?」と聞いて「ありません」と言われたら、「今のを聞いて質問せんというのは君ら注意力が足り〜〜〜ん!!」とやったりとか。でも今回のはマジでほんとにうっかりしてた。

★ついでに
 「光」と対比させるのに「重力子」も変だな、と思ったので「重力波」に直しておいた。直してから考えてみると、重力波が光速で走るのは理論的にはそうだが実験的検証がないな(^_^;)。というわけで厳密な意味ではまずいかもしれんが、まぁとりあえずはこれでいいか。

2004.4.15

★小学生の4割が天動説
 ってな話がそこらほらで話題になっている。って、わしも例の講義録の第1回で話題にした、というか学生相手にいろいろ話したわけだが。実際小学生に「なんでそうなの?」と根掘り葉掘り聞かれたらけっこうしんどいだろうなぁ。実際のところ、根掘り葉掘りと「どうして攻撃」をかけられたら、小学校の先生はどれぐらいその攻撃に耐えられるのだろうか(^_^;)?
 でふと思い出したのだが、小学生の時、先生によく嘘を教えられたなぁ。「夏は地球が太陽に近いから暑い」とか「明石は標準時子午線上にあるから、太陽は必ず真東から出て真西に沈む」(ちなみにわしは明石市内で小中高校時代をすごしております)とか(^_^;)。
 小学校の場合、全教科一人で持ってた(最近はそうではなくなったらしい)から、理科が苦手な先生によくあたってしまったのだろうか。そういえば、

底辺と右の辺の長さ等しいんだけどなぁ

こんな三角形を指差して「これは二等辺三角形ではないんですか?」と言ったら「これが二等辺三角形でないことぐらい、見たらわかるでしょ!」と怒鳴られたこともあったなぁ。
 けっこう根に持って覚えているタイプ>わし
 しかし、昨日も発覚したように、わしもよく間違えて、生徒に謝っているからなぁ(^_^;)。


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