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2004.4.16

★今日の更新
 今週から、毎金曜日に「初等量子力学/量子力学」の講義録がアップされます。今日は第1回。それにしても今日の授業は質問もたくさん出て、話す方もしゃべりがいのある、いい授業だった。第1回だけじゃなく、ずっとこうあって欲しいものだ。

2004.4.17

★ジャスコのゲームコーナー
 子供をたまに遊ばせる。100円で15枚メダルが買えて、そのメダルで遊ぶ方式なのだが、今日娘がウハウハ状態になった。息子の方はすっからかんになって「もう帰ろう」というのに、娘の方はメダル30枚持っている。メダル預かります、とか書いてあったので、「預かってもらえ」と言って娘に係員のところにいかせた。なかなか帰ってこないので「なにもたもたしとんじゃこのぼけなす」と思いながら見に行ったら、娘が機械に指紋を登録していた(^_^;)。
 次に来た時はこの機械に会員カード差し込んで指紋照合すると預けたメダルが返って来るそうな。
 なぜに指紋照合などという厳重なセキュリティが必要なのだろう。子供社会で通貨代わりに使われると困るとかなんだろうか。

★新しいマシン、直らないので
 起動してすぐに電源が切れるようになってしまったマシン、いろいろやったが手におえんので、とりあえず修理に出した。さて直るかなぁ?

2004.4.18

★沖縄こどもの国
という動物園の中にワンダーミュージアムなるものができたので子供を連れて遊びに行く。ちょっと科学的お遊びみたいなのもあって、けっこう楽しかった。中で惑星の運動を模した遊具があった。1/rのポテンシャルに対応する漏斗状の台の上に球を走らせるというもの。摩擦を無視すれば球はケプラー軌道を描くはずで、それを見て惑星の運動を考えましょう、という理科教材でもあるわけなのだが。
 時々見ていて「あれ?」と思うのは、楕円は楕円なのだが、太陽に当たる穴の部分が中心になっているような楕円を描いている時がある(もちろん、この軌道は長続きしない)。ケプラー軌道だと穴は楕円の焦点の一つになるはずなのだが。あれはたぶん、ほんとは双曲線軌道になって無限遠に到達するところが、端の方で摩擦に負けて、また穴の方に戻っていくという状態なのだろうな。

 これで面白く遊ぶためには、できるかぎり円軌道に近い軌道を描かせて、運動を長持ちさせたいところなのだが、当然というか餓鬼・・・もといお子様たちはそんなことを考えず、いい軌道を描いている球をむんずとつかんだり、真ん中の穴をめがけて球を投げつけてせっかくきれいな円軌道を描いている球を道づれに叩き落したり。で、なぜかうちの嫁さんが子供たちをしきって「手出したらあかん!」とか「なるべく丸く回るように投げんとあかんよ」とか指導している(本職の指導員は横にいるのだが(^_^;))。もちろん、糞餓鬼・・・もとい上品なお子様方は、そんな見知らぬおばはんの注意など聞く耳持たんのだが。

2004.4.19

★こんなところでも
 今日、ずっと前に放送されたのを取って置いた「エンタの神様」を見てたら、コントのネタの中で

Q「佐々木小次郎と宮本武蔵が戦ったのは?」
(カンペに手違いで「月」と書いてある)
A「(眼を白黒させて)自分を信じろ・・・・巌流島!」
Q「正解です」
A「そうだよなぁ、無重力じゃあ戦えないもんなぁ」

というのがあった。ここにもいました、月でぷかぷか

2004.4.20

★今日の更新
 相対論の講義録第2回を登録。今日の講義の中ではさんざん「4次元時空というのは我々が生きている、ここのことだよ」という話をしたつもりだったのだが、授業の後で回収した生徒のコメントの中に、

4次元は3次元+1次元時空と言ってましたが、それこそ自分たちの住んでいる世界なのだから、ここは4次元じゃないのかな?と思いました。

というのを発見してがっくり。そう説明してたつもりだったのだが。さらに

4次元の話はドラえもんでしか聞いたことがなかったので、どうなるか楽しみです。4次元ポケットは造れるのですか?

というのもあった。だから「相対論」で出てくる4次元ってのはドラえもんの世界じゃなくて、現実のこの時空の話なんだってばよ〜〜。

★これに限らず
 なかなかうちの学生さんのコメントは笑えるものもあったりする。今日のヒット賞は

先生は、質量のないものは光速で動くといっていました。それなら誰かを想う気持ちがなかなか伝わらない(伝えられない)のは、その想う気持がとても重いからなのでしょうか。なんちゃって。

だろうか。思わず、こんな返事書いちゃいました。

いやむしろ想う気持には重さがないので、ほっておくと光速で走り去ってしまうから、なかなか一人の人にとどまらないのではないでしょうか。なんちゃって。

2004.4.21

★無重力の使命
 鈴木クニエさんの今日のてくてく4月20日分で、一昨日の日記

A「そうだよなぁ、無重力じゃあ戦えないもんなぁ」

にコメントいただいている。確かに「6分の1の重力」ということを一言ですぱっと表すのは難しく、お笑いを得るための選択としてはわかりやすい「無重力」が多少間違ってても選択肢としてはいいじゃん、という考え方もできると思う。しかしここは「やっぱり月で宮本武蔵と佐々木小次郎が戦っちゃおかしいよね」ということを強調できればいいのだから、

A「そうだよなぁ、宇宙服着てちゃ戦えないもんなぁ」

でも、

A「そうだよなぁ、あの時代ロケットないもんなぁ」

でも、

A「そうだよなぁ、息できないから死んじゃうよなぁ」

でもいいわけである。で、問題はこれらと「無重力」で笑いの起こり具合が違うかどうか、なのである。
 わしの場合、ここで笑いより先に「月は無重力ちゃうがな」という思念が出てしまって、笑いが少し減ってしまうのである。もちろん少し減ってはしまうが、笑えることは笑える。単に脳の片隅で「ダウト!」と叫ぶ声と「よし、日記のネタできた」と喜ぶ声が聞こえるだけのことである(^_^;)。

 で、観客は「無重力」でも笑っていたわけだが、さてコントを演じる側、および観客のうちいったいどれだけの人間が、「月は無重力じゃないけど、笑えるからまぁいいや」という笑いをしていたのか、そしてどれだけの人間が、「そうそう月は無重力なんだよ」と納得していたのか、これが非常に気になるわけなんだよな。
 そんなことを気にする人間はあんただけや、という突っ込みがあるかもしれないので先に言っておく。はい、それは自覚しております。

2004.4.22

★お休み
 でした。

2004.4.23

★今日の更新
 「初等量子力学」講義録第2回更新。今回はちょっと難しくしすぎたみたいだった。特に空洞内の電磁波がどういう振動しているのかつかみにくいと言われてしまって、「来週までにアニメで見せられるようプログラムでも書いてくる」と約束してしまった。先生が生徒に宿題出されてしまったことであるよ。

★Javaアプレットがうまく動かん
 作っておいた黒体輻射の色とグラフを見せるJavaアプレットを別ファイルにしてつけたのだが、なぜかIEではうまく見えず、Operaでも画像が消えてしまうことがある(いったんOperaを最小化してから戻し、アプレットについているスクロールバーをぐりぐりすると復活する)。さていったい何が悪いのだろう。

★と書いてから1時間ほど
 Maple(数式処理のプログラム)をいじって、GIFアニメを4枚作ってページに追加した。来週はこの画像を学生さんたちに見せてやろう。

2004.4.24

★昨日のJavaアプレットの件
 IEでも、microsoft VMじゃなくSunのJava使えば、Operaの時と同じように見えますよ、という報告をいただく。IEのインターネットオプション→詳細設定でSunのJavaを有効にすると確かに見えた(Plug-inのインストールが必要)。うーむ。microsoft VMでもちゃんと動くようにすればどうすればいいのだろう。

2004.4.25

★新築マンションの入居説明会
に行ってきました。「沖縄初のITマンション」とか言う触れ込み(ほんまかいな(^_^;))だったんですが、何やら子供が家に帰ってきたらメールで知らせてくれるとか、不在中にたずねてきた客の画像を後で見れるとか、使ってみないとどれだけ役に立つのかよくわからん機能がついているようです。
 あと、インターネット関係は光ファイバーが入っていて、Bフレッツなんかに入らなくても、月3000円払えば常時接続状態だとか。ホームページ容量も10Mぐらいくれるらしい。

2004.4.26

★4次元ポケットは何が4次元なんだろう?
 夜中まで明日の授業の予習をしつつ、学生さんに書いてもらったコメントなどに目を通す。「4次元」という話をしたら「ドラえもんの4次元ポケットは作れるんですか?」という質問が続出した、という話は先週も書いたが。で、返事として「授業で話している4次元ってのは我々の住んでいるこの世界のことです。ドラえもんの4次元ポケットは、きっと空間が4次元なんでしょう」と適当なコメントを返していたのだが。
 実際問題として4次元ポケットを作ろうってんなら、適当に空間をひんまげて外から見たら小さい体積の中に大きな体積の空間を作ればいいんだから、空間3次元でいいんだよなぁ。あれに「4次元」という言葉が入っているのは、たぶんその「小さい体積の中に大きい体積の空間を作る」ためには空間を4次元方向にひんまげないとダメ、みたいなイメージがあるんじゃないかと思うんだが。つまり、「曲がった3次元の空間」を入れる場所としての平坦な4次元なんだろうなぁ。しかし実際は一般相対論での空間の曲がりってのは、別に大きい次元の空間の中で曲がっていく必要はないんだよなぁ。でもそういうことを今特殊相対論を学び始めた学生に説明してもなぁ(^_^;)。
 って、授業のことで悩むんならもっと別のことで悩めよ>わし

2004.4.27

★今日の更新
 「相対論」講義録第3回。今日はあんまり進まなかった。理由は行列計算そのほかの説明に時間かけすぎた。途中で生徒の顔見回したら呆然というか「ぽか〜ん」な顔がたくさん見えたので。というわけで、今回は全然相対論自体の話してない。

2004.4.28

★日記お休み
 しました。

2004.4.29

★親子の会話
 近所で何やら、でっかいドリルを使って縦穴を掘っている。「ボーリング調査でもしとんかな?」と嫁はんが言った。「ボーリング調査って何?」と娘が言った。以下、わしと娘の会話。

ボーリング調査っちゅーのはな、土地がまっすぐ平らかどうか確かめるために、土地に床引いて、ボーリングのボール転がすねん。ボールがどっちに投げてもまっすぐ転がったら、そこに家建ててもええねん
へぇ。ボール転がすの? じゃあ、ボーリングうまい人は、それだけで仕事があるんやね
うまいだけやったらあかんぞ、ちゃんと国家試験に通らなあかん。誰でもできるというわけやない。ボーリング調査士っちゅー資格があって、それを持っている人しかやったらあかん。まっすぐボール転がさなあかんからな
へぇ〜〜。じゃあボーリング調査士って、公務員なん?
いや、会社に勤めている人やけど、試験パスせんといかんから、たいへんなんやぞ
ふ〜ん

 信じてるのかなぁ、親に話あわしてくれているのかなぁ。うちの娘の場合、どっちもありうるだけに、ちょっと聞くのが怖い。
 それにしてもボーリング調査がそうやってボール転がすことなら、なんでドリルで縦穴掘る必要があるねん。そこに突っ込みいれんかい>我が娘。

2004.4.30

★今日の授業
 今年また「基礎ゼミ」の担当なので、例によってこのテキスト使ってゼミ。月のスポーツについての話をやったが、なんか半分ぐらいは静止摩擦力って何?って話をしてたような(^_^;)。
 「初等量子力学」第3回。先週の宿題であるところの「空洞輻射の中の電磁波のアニメーション映像」を見せながらいろいろくっちゃべっていると、質問がどかどかどかとたくさん出てどんどん時間がかかり、あまり進まなかった。活発に質問の出る授業を1時間半やり、その後10分休んでから質問タイムを1時間半。3時間くっちゃべってたらかなり疲れた。昔ならこれぐらい屁でもなかったのだが。そういうわけで今日の講義録は短くなっておりますが、何くっちゃべったか思い出したらまた追加していくかも。
 しかし今年の3年生、ずいぶんといろいろ質問してくる。元気があってたいへんよろしい。


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