←2004年4月後半へ 最新の日記兼更新記録へ 2004年5月後半へ→
★今日は寝て曜日
というわけで日記もなし。
★今日も寝て曜日
まぁ家族でちょっと買い物がてら外には出ましたが。今日はうちのコンピュータは1日、「スタートレック・エンタープライズ」の第2シーズンを録画してました(途中CSチューナーが阪神戦に占拠された時間を除く)。
★今日も買い物に行き
なんだかよくわからないままに1日過ぎる。あまり実りのないゴールデンウィークである。明日あたり仕事に行きたくなる。
★おっと
★なんてことだ
★3日も日記書いてないや
ゴールデンウィークは人を怠惰にさせますね。法律で禁止しましょうよ。
★今日の授業:理学部の常識?
基礎ゼミは「どこでもドアを科学する」。途中、(熱)=(質量)×(比熱)×(温度差)という式について「そんな式あったっけ?」という話になり、おいおい理学部の学生がそれでいいのかと言うと、「高校で習ったよ」「ほんと?」なんてことを言っているので、「この式は中学の理科で出てくると思うよ」と言ったら「えっ?」という顔をされた。不安になってgoogleって見ると、我らが日本物理学会による「新学習指導要領による2006年以降の物理大学入試問題について」というページに、
という文章が。これは2003年からの学習指導要領の話なので、今大学にいる学生は中学で「比熱」を習っている、ということは間違いじゃなかったが、これで2006年以降には、このへんのこと(上に書いてあるの、大事なことばっかりなんだけど。一部は理科総合とかでもやるはずだと思うが)を知らない大学生がたくさんいる可能性が出てくるんだな。まぁ今でも「中学でやったことなんて忘れましたよ」と平気で言う学生はいくらでもいるわけだが。
思わず「君らががんばらんと日本の科学技術はもう終わりだぞ」と学生さんに訴えてしまいましたよ(^_^;)(;_;)。
★今日の授業その2
「初等量子力学」の講義録、第4回をアップ。
★続・理学部の常識?
冬樹蛉さんの5月2日の日記を読み、昨日日記に書こうかと思って結局やめてしまったことを思い出す。冬樹さんの日記は理科の教師を目指している理系の学生が「1立方メートルの水の重さは?」という質問にまともに答えられなかった(最初の答えは「10キロ」)なんて話から始まっているのだが、わしはこういう話を聞いても、もはや驚かない。実際これに近いことは何度かわしも経験しているのである(昨日もそれに近いことがあったのだが、それほど面白おかしく料理できない題材だったので書くのをやめた)。
例えば何年か前に基礎ゼミの「永久機関を科学する」というテキストを発表させた時である。このテキストは当然「この永久機関が(動くように見えて)動かないのはなぜか」という考察をしてもらうつもりで書いたものなのだが、ある学生さんは、一つ目の永久機関の動作原理(?)を説明した後、「というわけで、この永久機関は動くことがわかりました。では次の問題に行きます」と次の問題に行ってしまった。しかも、まわりの学生はうんうんと頷いて、質問もコメントも発しなかったのである。さすがに黙っていられなくなって「そんな無茶な」と突っ込みいれちゃったが。
こんなこともあった。実験の教科書のテキストにある光の波長の式の10^-7のマイナス符号がかすれていて、10^
7に見えてしまうことがあったのだが、それをバカ正直にそのまま計算してレポートに書いてくるのがたくさんいた。まぁ、光の波長なんて実感できないのは当たり前でしょう、と思うかもしれないが、この実験ではこの数値を元にしてあるレンズの曲率半径を求めるのであるが、間違った数値(10^7)を使ってしまうと、実際には数メートルであるレンズの曲率半径が10^-13メートルぐらいになってしまう。レポートにその数値を平気で書いてくる。「君ら実験の時、レンズ手に持っただろう。そんな小さいレンズが手で持てるか。おかしいと思わないのか」と言ってやっても、「だって、教科書が間違っているんだから間違えるのは当然ですよ」「仕方ないよねー」と全く動じない。思わず「ほんなら教科書に『死ね』と書いてあったら死ぬんか!」と小学生の喧嘩のようなことを言いたくなる(^_^;)(いや、実際に学生に向かってこう言ったことは3回ぐらいある)。
で、こういう間違いを平気でやる人にとっては、「学校で習う式とか法則とか」と「我らが現実世界」は全く無関係なことらしいのだ。実際には1立方メートルの水の重さの計算法だって、レンズの曲率半径だって、あるいはエネルギー保存則だって量子力学だって相対論だって、「我らが現実世界」を記述しているものなのだが、そうではなくて「学校で習った。テストに出るから覚える。テスト終わったら忘れる」ものであるらしい。だから(冬樹さんの言葉を借りれば)彼らは教科書に「1立方メートルの水の重さは256トンです」と書いてあったら蛍光マーカーで線を引いて覚える。だって教科書に書いてあること、あるいは彼らが蛍光マーカーで線を引くことは、実際の水がどれぐらい重いかという「現実」とは何の関係もないことなのだから。ゆえに彼らは、そんな現実とは関係ない教科書に「死ね」と書いてあっても死なない(いや、それはそれでいいのでは?>わし)。
なお念のために書いておくと、わしだって「教科書に書かれていること」と「現実」がイコールだなどとは思ってない。現実の方がはるかにややこくてめんどくさい。わしが困ったもんだと思うのは「教科書に書かれていること」が「現実」とは全く独立にそれこそ「どっかの髭生やしたおっちゃんが勝手に決めたこと」のように存在していると思っている連中がいることなのである。そんな「どっかの髭生やしたおっちゃんが勝手に決めたこと」を勉強して面白いかっ、と言いたくなるが、もし言ったら連中は「もちろん面白くないですよ。それが何か?」と答えるだろうな。
そういえば前に、理学部の3年生から「量子力学なんて産業の役には立ちませんよね」とまるで「聞かなくてもいいことだけど念のために確認しておきますが」という口調で言われて呆然としたこともあったな。これが「相対論なんて」ならまだよくある間違いなのだが。「量子力学なかったらトランジスター作れんぞ」と言ったら、それこそへぇ〜ボタン連打してたけど(^_^;)。
あんまり学生の悪口ばかり言っているのもよくないのでフォローしておくと、1、2年でこういう状態であった人でも、ちゃんと4年まで勉強して、卒業研究とかやるようになるとちゃんといっぱしの科学者風に物を考えるようになるもんではあります。もちろん「ちゃんと勉強」した人だけですが。
★修理に出していた録画用マシン
今日電気屋のパソコンコーナーに行ったらPentium4用のマザーボードが4980円で出ていた。で、ふらふらと「修理から戻ってない奴の代わりにこれ買って組むか」と思って買ってしまう。家に帰ってくると「修理あがりましたぁ!」という留守番電話が(^_^;)。しょうがない、今日買った奴はまた別のマシン用にしよう。
「どこが悪かったの?」と聞くと「メーカーの修理伝票にはC391パーツが不良だったので取り替えたとありましたが」と店員さんは言う。思わず二人で顔見合わせて、「番号で言われてもわからんよねぇ(^_^;)」。
というわけで戻ってきた奴に再びCPUとHDDとメモリを組み込んでスイッチオン。動かん。なぜだ。おかしいなと思いつつ、一応CPU外してみると・・・ぎゃっ、ピンが3本くにゃっと曲がっている。
泣きそうになりながらペンチやドライバーの先を使ってまっすぐに戻して再装着。動いた(;_;)(^_^;)。よかった。
とりあえず動くことを確かめた時点で脱力して本日は寝ることにする。
★最近、元気なし
というわけで日記もなし。
★今日の更新
「相対論」講義録、第4回。やっと相対論らしい話になりはじめたところか。
★物欲をそそるマシン
ソニーが550gのWindowsXPマシンを出すそうな(Vaio type
U)。小さいコンピュータ大好き人間であるわしの物欲は激しくそそられる。タッチパネルになっているのも(さらに感圧式だから爪楊枝を使っても大丈夫なところも)いい。縦画面でも使えるということもうれしい。思わず予約ボタンを押してしまいそうになるのを必死で押しとどめる(だって今お金ないんだもん)。
★家庭不和
8日に書いた「1立方メートルの水」話が、鈴木クニエさんところで家庭不和を招いたらしい。いやはや。ちなみに我が家で嫁はんに聞いてみると、ちょっと悩んでから出てきたが、「主婦は1リットルの水が1キロだということを、日々の買い物で実感しているから、1立方メートルを10キロなんて勘違いすることはありえない」と言ってました。100キロとか10トンとか勘違いすることはあるかもしれない(^_^;)。「1トンの水」は全然実感できんそうです(そりゃそうだろう)。
ちなみにうちでもこういう問答が元で家庭不和が起こる時はたまにあります。
★でふと思ったんだが
MKS単位系ってそういう意味では不整合ですわな。Kがなんでキログラムという、グラムから派生した単位なんだよ、と言いたくなる。MgS単位系(メートル、グラム、秒)か、あるいはMtS(メートル、トン、秒)の方が整合性がいいような気がする。いや、今からまた変えてくれ、と主張しているわけではありませんが。
★今日の日記は
お休み
★今日の更新
「初等量子力学」の第5回、更新。
★またもお休み
最近ほんとに元気がなくなっているな。
←2004年4月後半へ 最新の日記兼更新記録へ 2004年5月後半へ→