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2002.5.16

★リフター続き
 American Antigravityのページをよく見ると高圧をかけるとコロナが発生している、という写真が載っている。つまり空気がイオン化してんじゃん。これってやっぱりイオノクラフトやないんかい。しかし、そのページの横にあるリンク先の記事には「コロナの存在は浮揚に必要というわけじゃないし、浮揚には寄与していない」と書いてある。コロナが出なくなるような実験もやったみたいだが、そんなことよりいっぺん、真空中で持ち上がるかどうか実験してみてくれ。あと匂いがするかどうかも知りたいなっと。

★富士通LOOXの新製品
 わしがメインに使っているノートパソコンLOOX Sの新機種が発表になった。わしはS8という二世代前の機械を使っているのだが、その後S9が出て、今回S10が…と思っていたらなぜか数字が下がってS73が出た(いや、9から73に飛んだと思うべきなのか?)。S8からS9への変化はメモリが112MBから240MBに増えただけ。じゃあS9からS73への変化は何かというと、CPUのクロックが700MHzから733MHzに上がった(S73の73はこれから)のと、プリインストールソフトからMSOfficeが消えた(まぁこれはいいとしよう)のと、有線LANモデルがなくなった(おい)。
 なんかやる気のないバージョンアップですなぁ。それにしても有線LANをなくしちゃっていいの?
 無線LANしているところはまだまだ少ないと思うけどなぁ。何よりわし持ってないし(;_;)。
 まぁあんまり良い新型出されると欲しくなるからいいけどね。

2002.5.17

★基礎ゼミ
 今日も「基礎ゼミ」の日だったのだが、今日の担当の生徒も与えられたテーマじゃなく、別のをやるという。何かと聞いたら「プロ野球セリーグの優勝チームの予想」っておい(^^;)。
 最初にサッカーの話があったからこれでもいいかと思ったんだろうけど、あれはあくまで「ホームの有利さは何か?」という考察なんだってば。単に予想(それも考察薄い)ではちょっとなぁ。
 まぁ、別に怒ったりはせず、普通にやらせて、単なる談話会になってました。やれやれ。

★今日のドラえもん(シリーズにはしないよ)
 2個めのエピソードが「イス改良器」。どう改良してくれるんだろ、と見てたら、最初は心地よい柔らかさになる程度だったんだが、宿題をしたくないとダダこねるのび太をベルトで拘束したり、「おやつ欲しい」と言ったらケーキが出てくるし、「トイレ行きたい」と言ったら移動してくれる。さらに「空を飛べ」というと、タケコプターみたいなのが生えて空を飛ぶ。万能装置でんがな。この使い勝手のよさはドラえもん本体に匹敵するんとちゃいまっか。ま、そういう道具多いけどね、あの番組。

2002.5.18

★今日のウルトラマンコスモス
 うー、今日の話には不満たらたら。

 山奥で異星人が巨大化して苦しんで暴れていた。攻撃すると人間体に戻る異星人。つかまえようとするEYESに、村の人たちが「この人は村を助けてくれている」とかばう。隕石に乗ってやってきた花の毒素を彼が自分の身体に吸収してくれるのだと言う。「そんな花燃やしちまえ」とフブキ隊員が言うと、「燃やすともっとすごい毒が出る」と村人。この異星人はムサシ隊員がコスモスであることに気付き「次に暴れたら殺してくれ」と頼む。一方たまたまそこにいて巻き込まれ、記憶喪失になってしまった吉井ちゃん(ドイガキ隊員の恋人)。ショックのドイガキ隊員。そして異星人が暴れだす。悲壮な決意で変身するムサシ隊員。しばし戦った後、コスモスがいろんな光線を発射すると、異星人は正気に戻り、花の毒素はなくなり、どさくさで(たぶんコスモスとは無関係だろう)吉井ちゃんの記憶も戻った。万事解決。

ってなぁあんた。あまりにひねりも何にもないデウス・エクス・マキナ・ストーリーじゃあ、あぁりませんか。吉井ちゃん話と異星人話は何のからみもないし。
 わしが子供の頃、ヒーローもののストーリーで一番嫌いだったのは、こういう「どんなことがあっても超人ナントカが必殺技カンタラ光線出せば大丈夫」って話だったな。せっかく難しい状況を作ったからには、難しさに相応した解決法で解決して欲しいというか。この話だって、そんでしまいなんやったら、前半盛り上げた意味が何にもないやん。光線一発で終わるんなら、最初から悩むなよムサシ。
 ちなみに、今日はひさびさに娘と一緒に見てましたが、娘は暴れた異星人が周りに光線打ちまくって、山のそこかしこが燃え上がっているのを見て心配してました。「あのへんに、あの花あるはずやけど、燃えたらもっと毒出るんとちゃうのん?」と。その毒もコスモスの光線で一緒に消えたんでしょうけど。

 「ウルトラマンなんて所詮はデウス・エクス・マキナじゃないの」と言う人がいるかもしれんけど、問題はどこまで「ひねり」があるか、ってことなんよね。「火星には我々の嫌いなものがある」という前半の伏線の後でスペシューム光線が出てくるという程度のひねりすら、今回の話にはなかったんだよ。

2002.5.19

★JBuilderして遊ぶ
 JAVAプログラムでもやってみるかと最近、BorlandのJBuilderをダウンしてきていぢっている。しかし重い。LOOX(Crusoe 700Mhz)のLinux上で動かすとちょっと忍耐が必要。デスクトップ機(PenIII 733MHz×2)ならだいぶましですが。コンパイルとかは早いんですけどね。IDEなんて使わずにやるのが正しいやり方なのかもしれん。
 このページやあるいは授業とかで何かを説明する時に、静止画でなく動かして説明することができたらと思ったのが、JAVAプログラム勉強の動機の一つ。まぁとりあえずどんなもんか見てみるべ、って感じですけど。どうせなら単に動く絵じゃなくプログラムならではの事ができるもの、つまり「理科の部屋」の理科教育ソフト集にあるJAVAアプレットとかJAVA物理教材ML(ここは今あまり活発に動いてないようだ)で作っているものみたいなのを使って力学演習とかの時に学生にいぢらせるようなこともやりたいのではあるが。まぁ先は長い。

★今日の仮面ライダー龍騎
 今日のお話は

 龍騎の契約カードを奪った仮面ライダーガイ(サイ仮面)。真司の仕事場であるOREジャーナル(メールマガジンなのか?)の顧客リストをハッキングして「ここにウィルス送るぞ」と脅迫して編集長になる。OREジャーナルを使って例の殺人ゲームをばらまこうという企みであった。その企みは島田さんによる逆ハッキングで阻止された。サイ仮面に戦いをいどむ仮面ライダーナイト。それを止めに入った仮面ライダーライアは隙を見て龍騎のカードを奪い、真司に渡す。「俺と一緒に戦いを止めてくれ」と。二人が道すがら突然現われたモンスターを倒しているうちに、ナイトはガイをたたき伏せる。ガイ絶体絶命。

 OREジャーナルって編集長個人の持ち物なんですかね。編集部の人間(4人)脅すだけで手に入れられるってのは、社長とか別におらんのかな。ガイの持っていたノートパソコンを逆ハッキングしたら乗っ取りが阻止できるんなら、あいつ殴りつけてノートパソコンを金槌かなんかで壊せばよかっただけじゃないんでしょか。画面の中でのハッキングも、島田さんがいい味出してたやってた逆ハッキングも、ドラマなんかでよく見る、「画面に爆弾が出てコンピューターが変になる」ってワンパターンなんで、これなら殴り合いでええやん、みたいな。
 このウィルス表現のワンパターンもたいがいにして欲しいとこです。あと前回も思ったことだけど「天才的人物が何かの手段を使って人間の精神を操作して殺し合いをさせる」というのもワンパターンですなぁ。
 最後に申し訳のようにモンスターが現われてというお約束も、今回はモンスターがどんなヤツかの紹介もなく、まさに「道すがら突然モンスター」。「さしたる用もなかりせば」と早々に蹴り殺されてしまう。そこまで無理して出さんでも。スポンサーとの契約に「1話に1回、ライダーキック」ってのがあるとしか思えない(^^;)。

2002.5.20

★Unruh効果と等価原理のことなど
The Fulling-Davies-Unruh Effect is Mandatory: The Proton's Testimonyというタイトルの論文を読む。Fulling-Davies-Unruh効果というのは(Unruh効果と言うことの方が多い)、加速している観測者から見ると真空が熱浴に見える(つまり粒子がある程度の数存在してぼこぼこと沸き立っているような状態に見える)という効果で、ホーキング輻射(こっちはブラックホールのまわりで粒子が沸き立つ=熱浴になる)とよく似た性質を持つ。ちなみにどれくらいの温度になるかというと、

(加速度)÷(2.5×10^22 cm/s^2) ケルビン

という式で書ける。通常の加速度(例えば重力加速度980cm/s^2を代入してみたまい)ではとてもとても観測不可能なので、こんな効果がほんとにあるかどうかわからんよね、という感じがする。そうではない、というのがこの論文の主旨なのであった。

この論文によると、加速している陽子は

(陽子)→(中性子)+(陽電子) +(電子ニュートリノ)

のように崩壊することができるという(加速されているということはエネルギーを得ているということだからこういうエネルギー的にはおかしい現象も起きていいんだろう)。これは慣性系の中で陽子の方を加速させた計算で出てくるそうだ。一方、陽子が静止している座標系では同じ現象はどう観測されるか。この系では陽子は加速されているわけではないからエネルギー的に上の反応は起きないのでは、と思いそうになるが実はまわりが熱浴なので、沸き立った反電子ニュートリノとかがそこにいて、例えば

(陽子)+(反電子ニュートリノ)→(中性子)+(陽電子)

のような反応が起きているんだよ、ということらしい。この反電子ニュートリノ(陽電子だったりしてもいい)は熱浴から供給される。このことから、 Unruh効果というのは必須である、そんなことほんとにあるのかと疑ったりするのはけしからんというのが論文の結論。

 慣性系→加速度系の座標変換で右辺にあった(電子ニュートリノ)が左辺に移項されて(反電子ニュートリノ)になるところがなんかペテンっぽく見えるかもしれないが、その計算は別の論文にあるらしい。What happens when an accelerating observer detects a Rindler particleという論文(Unruhと Wald著:Physical Review D vol29(1984) p1047)なのだが、これが昔SFマガジンで石原藤夫さんが紹介していた、昔からある一般相対論と電磁気学のパラドックスの一つの解答になるらしい。「加速度運動する電子は電磁波を放射する(これは電磁気の常識)が、重力場中に静止した電子は電磁波を放射しないのか。しないとしたら等価原理はどうなるのか」という問題である。わしはこれの解答の手段として量子論が出てきてしまうのはなんとなくしっくりこないのだが、どうなんだろう?

★リフターその3
 夜中に野尻ボードでのリフターの話にレスしてて、またAmerican Antigravityを読みに行ったら、「真空中でも推力が出るという実験をPurdue Universityが報告した」なんて書いてあった。ほんまかいな。電場の遮蔽は完全だったかとか、空気中に比べて推力はどうだったのかとかはまったく書いてないんで、信用はできんというか、まだまだつっこむべきところはたくさん。
 さらにwww.lifterguys.comなる商用サイトもできた。トップに「We sell Lifters!」と書いてあって笑える。

2002.5.21

★親子の会話
 うちの娘の手の甲に、だいぶ前からイボができている。別に害があるものでもない(わしも昔こんなのができたことがあったが、いつの間にか消えた)。今日その話をしていた。

粒子「学校でねー、このイボ見つけられて『これ何?』って聞かれるんだよ〜
いろ「そーゆー時は『スイッチ』って答えるんやぞ
粒子「それ、もうやりました
いろ「答えたんかー。じゃあなんて言われた?」
粒子「押された
いろ「押されたんかー。じゃあそういう時は、『ピーーーー』って言うてやらんと
粒子「それ、もうやりました

 おまえはわしの娘か?>粒子   娘だからこうなるんだってば>わし

2002.5.22

★タブレットPCってどーなんだろね
 今日づけのZDnetの記事とか見ると、10月頃にタブレットPCが出るとか出ないとかなのだが、どないなもんでしょうなぁ。なんかタブレットPCの売りというとやたらと「キーボードなしで使える」ってのが出てくるんだけど、わしはそんなのにはあんまり惹かれない。わしはちょっと前までペンがマウスの代わりになっているノートパソコン(palmaxという台湾の会社が出していたPD-1000+という機械なのだが、この会社は名前が変わってしまった。今この機械のサポートはTidal Powerという会社がやっている)をメインに使ってた(今でも手元にはあって、たまに使う)。その経験から言うと、ペンは便利だ。今使っているLOOXも、ペン機能つき(ビジネス仕様では一応あるのだ。その代わりやたらと値段が高い)を買うかどうか、だいぶ悩んだぐらいだ。
 しかし、ペンだけでキーボードがない機械は使う気にならない。特に日本人の場合、手書き認識なんて使ってられんだろう。なんぼ漢字の認識率があがったとしても、たいていの人はキーボードで打つ方が手で書くより早いんだから(欧米人でもたいていそうだと思うんだがなぁ、日本人ほどじゃないかも)。この記事に載っているタブレットPCはキーボードも使えるという話になっているようだからちょっと期待が持てるが、日本人好みな軽さじゃないんだろうな、たぶん(これまでの報道の感じでは、1.5キロぐらいはありそうなヤツばっかりだったし)。
 少なくとも日本人向けには手書き入力なんてものを宣伝しても誰も買わんと思うので「マウスでクリックなんてしなくても画面を押せばおっけい」の方を強調すべきだと思うな(ばかにするなかれ、使った経験からすると、これってすげー便利だよ)。

★本日はうちの大学の創立記念日
 授業とかは休みになったが、授業がなくてもやることはいくらでもあったりするので学校行っていろいろ計算とか、テキスト作りとかして1日過ごす。
 しかし学校の創立記念日って、だいたい5月か6月の適当な日だよねえ。実際に創立っていうか、学校始めるのはたいてい4月の頭のはずだが。わしが卒業した小学校(わしが1年めの卒業生なのだ)は創立記念日というのは創立記念式典をやった日であって、それより前から創立されてた。
 そういえばうちの大学(琉球大学)はできた時は占領下だったから日本の大学じゃなかったはずだが、その時でも4月始まりだったんだろか、と思って公式ホームページの沿革のところを調べてみたら、昭和25年の5月22日に入学式をやった、と書いてあるなぁ。第一回の卒業式が3年後の3月にやっているので、日本の大学に合わせて4月始まりという制度だったのはたぶん間違いない。じゃあ最初の入学生は4月から勉強始めてないということなのか、単に入学式が後ろにずれたのか。謎である。古い人に聞いてみればいいんだろうけど。ちなみにうちの大学が最初にあったところは今の首里城(二千円札でおなじみ)の場所で、そのため首里城にいくと「琉球大学跡」という碑が立っている。琉球大学と首里城はどっちが古いんだおい、って感じである(もちろん首里城跡に大学建てて、後に首里城を復旧した時に大学は移転したんだけど)。

2002.5.23

★また変な本を買ってしまった
 自分でもいつなんでこんな本を注文しちゃったんだろ、という気がしないでもないが、amazon.co.jpから「アインシュタインの創発思考」(大井成謎・たま出版)が届く。まぁ出版社名からも著者名からもわかるようにかなり変な本である。いったい何を目指している本なのか実に謎なのだが(^^;)、本のうちのかなりの部分は、アインシュタインが平安時代に生まれ変わって亜印朱田印という名前の陰陽師になるという「なんじゃあそりゃ」な小説になっている。超科学な本というわけではないような気もするが、少なくとも「何を目的に書いたんだかよくわからん本」ではあるようだ(^^;)。

2002.5.24

★今日の基礎ゼミ
 「2次元と4次元を科学する」をやってくれたが、今日の生徒はよく調べてくる奴で二次元や四次元にはあきたらず、N次元立方体の中にm次元物体はNCm2^(N-m)個あるなんてことまで調べてきた。たとえば三次元立方体の面の数はN=3,m=2だから6。4次元立方体の面の数はN=4,m=2だから24なんだけど実感するのは難しいな。彼はさらにN次元の場合の数をmの全ての場合で足しあげると3^Nになるというところまで計算してくれた(どっかに載っていたらしいが)。
 惜しい。どうせならこの数字をmが偶数なら足して奇数なら引くようにして加算していけばNに関係なく全部1になるのに。で、生徒には「これはオイラー数って言うんだよ」と説明しておいたんだが、よく考えてみると普通、多面体に対してオイラー数は(頂点の数)−(辺の数)+(面の数)と定義するから(立体の数)を計算にいれてなくて、2になりますわな。自分で「この1をオイラー数と言って…」と説明しながら、なんかおかしいような気がしてたんだが、1ずれてたか(^^;)。

★力学演習の時間
 生徒に質問された。わしは『手が物体を押している』という図を書く時、下の一番左のように書いている。実際の質問はこれとはちょっと違うのだが、本質的なところを取り出すと、このいろもの流の書き方はおかしいのではないか、一番右のように書かないといけないのでは、ということだった。

力の絵の書き方の図
 ちなみに教科書ではどのように書かれているかというと、たいていの場合まん中のように、どっちにも見えるような書き方になっているはずだ。なぜなら、『力の矢印を書く時は、根元が作用点(力が働く場所)にすべし』というルールがあるからである。この場合、作用点は物体の方にあるのだから、右の図は誤り。左の図(いろもの流)は厳密には正しくないが、『作用点は物体にあり』を強調した図なのだ、ということでわかって欲しいなぁ、と学生には説明した。右の図のように書きたがる人はけっこういて、そういう人は『矢印の根元:力を出している人(物)』『矢印の先:力の作用点』と考えているらしい。
 なんでわしがこういう書き方をするかというと(これは予備校で高校生や浪人生に物理を教えている間に身につけた技なのだが)、こう書いた方が、いざ『物体に働く力を考えて運動方程式をたてましょう』となった時に図から働く力を見て取るのが楽なのである。下の図を見て、どっちがまん中にある楕円状の物体に働く力がどれなのかを判定しやすいか、ということ。この図ではその差がわかりにくいかもしれないが、物体が多くなってきたりすると、右の書き方をしているとつい見落としが出るのである。

周りからおされる物体の図

重力に引かれる物体の図 それにしても、『矢印の根元:力を出している人(物)』『矢印の先:力の作用点』という誤解をする人が後を断たないのは、そういう考えの方が自然だと思える部分があるからなんだろうな(特に『根元:力を出している』の方に)。いかにも「パワー送ってます」って感じの絵だからだろう。そう思って見ると確かにこの図の右側でもいいじゃん、という気はするのであるが、たとえば重力で物体が地球に引っ張られる、という時の図は絶対に右の図のように書くだろう。この図を『根本=力を出している物体』というルールで書くのは難しい(^^;)。

★今日で二ヶ月
 めでたく我がHPもオープン後二ヶ月を経過。今日から三ヶ月めに突入。相変らず充実したコンテンツとは言いがたいですが(^^;)、じわじわと充実させたり変な方向に手を伸ばしたりしつつ続けるつもりです。今後ともよろしく。
 今カウンタは6850ぐらい(月3000ペースですね)ですが、定吉九番氏より、「6666踏みました」というキリ番報告いただきました。いやこんな縁起のいいんだか悪いんだかわからない番号を踏まれるとは(^^;)。
 前にこのHPのお客さんについて「気になるのはいったいどれくらいが阪神ファンで、どれくらいがSFファンで、どれくらいこの二つが重なっていて、どっちでもないのがどれくらいいるのか、ってことですが。自分でもようわからん」と書きましたが、定吉さんの場合はまぎれもなく「この二つが重なった人」です。私同様「今年は優勝や!」なんて楽観的展望はこれっぽっちも持ってないそうです。そうだよねぇ、年季の入った阪神ファンなら、この程度と浮かれたりはしませんよねぇ。
 案外調べてみたら「この二つが重なった人」が一番多かったりして。niftyが提供しているCGIでページ上でアンケートのようなものに答えてもらうと、私んとこにメールが届く、というのがあるようなので、トップページにでも張りつけてみよかしらん。

2002.5.25

★御恵贈御礼
 土曜の朝のゼミから帰ってくると、ポストに本の入った封筒が。「ああ、bk1が頼んでおいた小林泰三の『海を見る人』を送ってきたな」と思って手に取ると、封筒に「早川書房」の文字が。開けると出てきた本は確かに『海を見る人』ではあるが、「謹呈 著者」のしおりが。

・・・・・・


 御恵贈ありがとうございます>小林さん
 ついでに、我がサイトの紹介もどうもありがとうございました。
 著者後書きに「ばりばりのハードSFファンの方々には、できれば電卓を片手に読んでもらいたい」などと書いてあることだし、たっぷりとツッコミを書評・感想ページの方にアップすることで御礼に替えたいと思います(舌なめずり)。

 それにしても今bk1から輸送中のもう一冊はどうしようか(^^;)。

★今日のウルトラマンコスモス
 わ、わからん(;_;)。ちなみにどんな話かというと、

 3年前、フブキ隊員は同僚の女性パイロット、ミサキ・アイと共にシノブ(当時は防衛軍の飛行教官?)の訓練を受けていた。積乱雲につっこんでしまって雷を受け、気絶するフブキを助けようとして、アイは行方不明に。そして現在。翼を持った宇宙人が侵略してきた日、フブキはアイに出会う。アイはフブキにEYESの防衛システムのデータを持ってくるように言う。ドイガキは宇宙人の翼の部分は別の生物で宇宙人と共生関係にあることをつきとめる。そのころEYESの警備員が血を吸われる事件が。血を吸われた後がフブキにもあったことを思い出したシノブとムサシは、データを持ち出そうとしたフブキを止める。「大切な人の姿をしてだまそうとするなんて」と怒るムサシ。約束の場所にいったフブキはアイを撃とうとするが、撃てない。巨大宇宙人登場。コスモス登場して応戦。アイは翼に変身し、宇宙人と合体して戦う。テックスピナーで翼を撃墜するフブキ。翼をなくした宇宙人は自爆。宇宙からの侵略船団も帰っていった。

 今回えらい合成が凝ってて、実写のビルの谷間に立つコスモスとか、テックスピナーを降りるフブキとか、絵はいいんですけどね。でも宇宙人のデザイン(昭和40年代の石森章太郎の怪人みたいなデザインだ)は安っぽすぎ。
 絵といえば気にいらんのは、そもそもの始まりのフブキが積乱雲につっこむシーン。シノブが「雲を避けて」と通信して、シノブもアイも避けているのに、フブキだけなああああんもせんとまっすぐ飛んでいって雲に突っ込んで遭難している。フブキって奴はただの間抜けですか。そんな奴がなんでEYESのパイロットやってんの。
 その時のアイの行動も謎。「私が行きます」と言って自分も雲の中に入り、どうするんかと思ってたら通信機で「フブキ隊員!」と叫んで寝ているフブキを起こすだけ。それなら自分が雲に入らなくてもできんかっ。雲の中でないと通信が通じない、とかいう説明もなかったし。そんで結局自分にも落雷している。防衛軍パイロットはアホの集まりですかっ。

 しかしまぁ、そんなことより何よりも。

 結局翼型生命とアイはどういう関係やねん? アイが翼型生命に変わっちゃったのか(ジャミラみたいに)、単に化けていただけなのか。ムサシは化けているだけと思ってたみたいだが、化けているだけなんならなんでフブキはなんであそこまで撃つのに躊躇する? フブキが翼を撃つシーンも、突然アイの幻がコクピットに現れて「フブキ君、また一緒に飛ぼう」とか抜かすんだが、見ている方は「あの翼はアイ本人なんか、それとも化けているだけなんか」と悩んじゃうぞ。とにかくどういうことなんか、説明せんかいっ
 なんで宇宙人は最後に自爆するねん? 翼がないと勝てないと観念したの? 「作戦に失敗したら死ね」という鉄の掟の宇宙人なの? それとも翼型生命が死んじゃって悲観したの?
 シノブリーダーだって「自爆したの?!」と不思議がっているのに、なんで自爆したんだか、説明せんかいっ

 脚本書いた人は「くだくだ説明しない方が感動を呼ぶ」とか勘違いしてんじゃねーだろーな。状況が把握できなきゃ、感動もくそもあるかっ。そもそも物語に入っていくこともできんわいっ。

 先週と二週続けてダメダメでした>ウルトラマンコスモス

2002.5.26

★今日の仮面ライダー龍騎
 さて、今日のお話は

 ガイ(淳)にとどめを刺すのをためらうナイト(蓮)。ガイ反撃して勝利。ナイトがためらったおかげで勝てたのに、「人を殺せないくせに何ライダーやってんの」とえらそうに言う淳。しかも自分もとどめ刺さずに立ち去る。その後淳は大学とOREジャーナルの件で警察に逮捕され、弁護士(当然ゾルダこと北岡)を呼ぶ。真司はそれでいいと言うが、蓮は悩む。一方優衣は兄の研究の資料を手に入れる。真司と手塚はモンスターを見つけ、共同で倒そうとするが逃げられる。その北岡は別件で拘置所にいる男に逢いに行ってた。

ってな感じでした。えらそうに「ライダーなら人殺せ」と説教するわりに自分はとどめささない淳はなんなんでしょか。「ライダー同志は殺し合え」ってのは神崎士朗の作ったルールなんだそうですが、なんでそういう話になっているのかという説明は例によって後回し。今日の優衣の話で少しは解明されるのかと思ったらまだ何もなし。気に入らんのは、手塚も蓮も淳も、なんでそういうことになっているのかはわかっているのに、真司と視聴者には全然わからんってこと。真司は我慢強いのか何も考えてないのか、「なんでそんなルールになってんだよ!」と文句言ったりしないのであった。
 ところで、さすがに最近「最後だけちょっと出るモンスター」ばっかりなのはまずいと思ったのか、今回のモンスターはちゃんと前半でもちょろっと姿出してました(^^;)。メインの話とは全く交差せんのですが(^^;)。
 おっと書き忘れるところだった、そのモンスター、手から糸出して天井からぶらさがったりして、スパイダーマンしてました。見ているこっちは「こういう猿まね的な恥ずかしいことせんかったらええのに」と思ってしまうんですが、作っている方は面白いつもりなんですかね。

2002.5.27

★あらー、不評だね〜
 スラッシュドット・ジャパンに超科学高校のスレが立ってる(^^;)。「エリート作ろうちゅーんかい」とか「どうせ失敗するよ」とか「上の考えることはあかん」という反応の方が多かった。まぁ「また文部科学省が馬鹿なことやっとるよ」と思われているような感じですな。わしは「日本の理科教育はどうなんねん」と暗澹たる気持ちになっていた時に聞いたニュースだから好意的にみたし、自分の気持ち的にも「学習指導要領に縛られず授業を」とか言われたら現場の教師は嬉しいだろうし、と思って、“現場から出てきた意見”の結果なんだと思ってたんだけどな。いや実際どうなのかはわからんし、うまくいくかどうかはもっとわからんのだけど。でもまぁ、こういうのに申請して(当然山のように書類書かされるに違いない)、実際に教育環境を整備して、という苦労をやっている現場の先生方はほんと御苦労様と、感謝と激励の言葉を送りたいところです。

★「海を見る人」読了
 なるほど、こりゃ電卓つーか、数式処理ソフトぐらいは欲しいな(^^;)。といっても勿論、わしみたいにこういうの読んだら「ええっと」と計算したくなる人は、という意味であって、小説として普通に読む分にはそんなことする必要はないわけですが。書評のコーナー使って「勝手に科学解説」でもやったろうかしらん、と思うほどネタが豊富です。ハードSFファンは文句なしのお薦め。
 ブラックホールとかスペースコロニーだとか、そういうSF・科学的ガジェットのこと全く聞いたこともないような人がこれ読んだ場合、どういう感想を持つんでしょうねぇ。それでも「なあんか不思議な世界やなあ」と面白がれるであろうことはわかりますが。小林泰三といえば世間ではホラー作家で通っているわけで、そういう読者も多いかもしれん。

★SF系日記更新時刻
 しばらく前から気付いていたんだけど、SF系日記更新時刻なるサイトでここの更新がちゃんと報告されているのですね。ありがたいことです。自分がサイト始めてから、人のも気になって見て回るところが増えたんですが、この更新時刻報告は重宝しますな。

2002.5.28

★意外に好評なのねん
 土曜日の日記でおもいっきり酷評したウルトラマンコスモスであるが、インターネットのあちこちを見ると意外にも好評が多い。というわけで「ああわしはもう世界から取り残されて愚痴り続ける老人になっているのか(;_;)」と落胆する。自分の評価と他人の評価が食い違うなんてことは別に珍しいことではないのでそれほど気にしているわけではないのだが。でも誉めている人たちも解釈はまちまちなので「わかりにくい」という点ではわしの感想と一致しているのかもしれぬ(^^;)。

★自分の日記を読み返してみる
 「まぁ」とか「でもまぁ」という接続詞がやたらとでてくることに気付く。話し言葉の癖がそのまんまに出てますな。これから気をつけよう。まぁこんなこと言っても三秒で忘れるに決まっているのだが。

2002.5.29

★今日の更新
 予告通り、小林泰三「海を見る人」の「勝手に科学解説」を開始。今回は「時計の中のレンズ」の<歪んだ円筒世界>と<楕円体世界>はどんな形をしているのか?を書いた。なお、ネタバレ爆発なので、読んでない人は決して上のリンクをクリックしないように。

★アホ>わし
 すぐに気付いて修正したので修正前を読んだ人はあまりいないはずであるが、上の計算をやっている途中、アホな回り道をしてしまっていた。ある関数が一定になる面がどのような形になるかを計算するために、わざわざその関数を微分したら0になる(つまりその関数が一定になる)条件を作ってから、「さぁ微分方程式を解こう」と、えいやぁと積分してた。微分してから積分したら元に戻るじゃろーが。もちろん、一定になるという条件をそのまま解いた方が楽に決まってますな。
 なんでそこで気付かんかっ>わし

2002.5.30

★今日の更新
 小林泰三「海を見る人」の「勝手に科学解説」、少し修正&追加。今回は「時計の中のレンズ」の<楕円体世界>は××か?を書いた。なお、ネタバレ爆発なので、読んでない人は決して上のリンクをクリックしないように。
 
昨日間違えたところやわかりにくかったところをちょっとだが、修正してある。ちなみに「崑崙」を「昆崙」と間違えていて直したのだが、図に書いてある文字は面倒で直してない(^^;)。

2002.5.31

★今日の更新
 「ハードSFのネタ教えます」に 「実験室のブラックホール」、追加。


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