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2004.7.16

★今日の更新
 初等量子力学の講義録、第13回。「波動関数ってなんだ?」という部分の話で、やっぱりこの部分はどう話しても歯切れが悪くなっちゃうなぁ。

ラジオに出る
 TBSラジオのバツラジなる番組から「ホーキングが自説を撤回したというニュースにからめて、ブラックホールの話をラジオでやってください」と電話で依頼が。なんだかよくわからないままに引き受け、ラジオでアナとパーソナリティに突っ込まれつつなんかしゃべる。わけのわからんことを口走ったような気もするが、もう忘れた(^_^;)。
 ちなみにラジオで「いろもの物理学者の前野さんです」という紹介をされた(^_^;)。

★ちなみにホーキングが自説を云々というのは
 New Scientistに載ったこの記事が元。ホーキング輻射でブラックホールが蒸発する時、「ブラックホールに何が入ったか?」という情報が消えてしまう、という「情報消失のパラドックス」について、どうやらホーキング輻射が情報を含む場合もある(情報が失われていると言ってたのは嘘だった)ということを言いたいらしいが、肝心のホーキング自身の論文は来週の研究会で発表、ってことでこの記事見てもあまり詳しくは書いてない。何か特定のブラックホールの解に関しての話ではないのかな??

2004.7.17

★昼飯
 ハンバーグカレーセットを食う。ハンバーグとカレーライスなのはいいとして、その横に焼きそばとたこ焼きがついてくる。ついでに、マクドのハンバーガーも食う。口の中にソースとカレーとハンバーガーのスパイスと焼きそばのしょうががいっせいに広がり、自分が何を食っているんだかさっぱりわからなくなる。

★子供に映画を見せる
 息子はポケモン、娘はハリー・ポッター。面白かったか?と聞くと娘は「もう少し迫力あるとよかったんだけどねー」と生意気なことを抜かす。

2004.7.18

★お休み
 しました。

2004.7.19

★引越し祝いの宴会の中
 御近所の奥さん連中や子供たちがきてわいわいがやがやの中、javaで「高校生に相対論を理解させるための支援アプレット」を作ってすごす。いや単に光の伝播をアニメーションで見せるだけのことなんですが。

2004.7.20

★今日の更新
 「相対論」の講義録、第14回。やれやれ、E=mc^2は第15回になってしまった。かなりしんどい。

★どうでもいいことなんだが
 トイレに張ってあった「禁煙」という張り紙が一瞬、「禁便」と読めてしまった。こんな時はどーしたらいいんでしょ。

 よく見直せばいいだけのことですね。

2004.7.21

★さて、ここで問題です

 「1、9、9、1の4つの数字と四則演算を使って、10を作りなさい」

という問題を学生から出されて、かなり苦労して解いた(ちなみに1と9で19を作ったりしてはだめ)。よし、と思って今日娘にこの問題を出してみた。ちなみにこの手の4つの数字で10を作るという問題は、車で走っている時に前の車のナンバープレートを使って、よくやる。
 娘はうんうんうなった後、こんなことを言う。

「9×9して81作って、その81を8と1に分けちゃだめ?」

 だめだ。

「9をひっくり返して6にして使っちゃだめ?」

 だめだ。

「足し算はつかっていいんだから、その+を『じゅう』だと思っちゃだめ?」

 だめだと言ったらだめだ〜〜〜。

 ようこんななぞなぞ的発想が次から次へと出てくるな、おまえ。

 朝出した問題、夕食時にやっと正解が出ました。

2004.7.22

★さて、ここで問題です2
 昨日の問題が面白かった、という増田忠昭さんより、以下のような問題はいかがでしょうか、と類題をメールでいただいた。

(1)1158
(2)3478
(3)1337

 うーん、(1)と(3)が出来たが(2)ができないぞ〜〜。増田さんありがとうございます。少し楽しめそうです(^_^;)。

 で、こんな話をしながら娘に、「夏休みの自由研究、これやったらどないだ。0000から9999まで、いったいどれができてどれができないか調べるんだ」と言ったら、即座に「30日で終わるためには1日何個調べればいいと思う?」と言い返されてしまった。「333個だな・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)」とその時は応えたが、よく考えてみたら「1234」と「1324」のような並び替えは区別する必要ないんだから、もっと数は減るな(^_^;)。それでもたいへんだが。

 いっそ、「トリビアの種」にでも投稿してみようか。

「0000から9999までの中に、どんなに四則演算しても10にできない数は ん が 個ある」

みたいな(^_^;)。
 なお、これも質問が来たので応えておくと、これらの問題、一つの式で表そうとした場合に括弧を使うのはかまいません。

2004.7.23

★今日の更新
 「初等量子力学」の講義録、第14回。これで「初等量子力学」の講義日程終わり。「終わり」というよりは、「To be Continued.」だな。後期の「量子力学」でやっと、ほんとの量子力学ができる、という感じ。

★講義録を書くということ
 おれカネゴンさんの「あけてくれ - 算数できんの気にし過ぎとや日記」の7月22日分で、わしの講義録について、「気楽なようでいて、すごく丁寧に作られていてありがたいです」などという、それこそありがたいお言葉をいただく。こないだから田崎さんのHal Tasaki's logW Antenaで「清書した講義ノートを web で公開しており頭がさがる」などとここが紹介されている(その前に「脱力系の日記」という的確な紹介もついている)のも、こっちこそ頭が下がる思いであったのだが。
 で、この講義録の当初の目的は「なんとかうちの学生さんに少しでも勉強してもらうには」ということだったのだが、さてその目的は達成されたかというと、どうだろうな。まぁ今日授業中に取ったアンケートの中に「ホームページに予想問題をアップしてください!」という切実なる願いが書いてあったから、読んでいる人もいるのだろう(^_^;)。
 やっぱり今年の前期はしんどかったな。もっともたいへんだったのはテキスト自体を作ることであって、講義録を作って公開する部分に使う労力はそれ比べれば小さい。つーわけで講義録自体は気楽なもんです。
 でも今日は最後の授業だから授業評価アンケートってのを取ったんだけど、「テキストがプリントだと、板書を写さないので寝てしまいます。今度から板書にしてください」という要望が書いてあるのがあったなぁ。寝る奴が悪いのか、板書を写してないと寝てしまうような講義をしている奴が悪いのか(;_;)。でも確実に言えることは、わしの板書は字が汚いぞ。プリントないと読むのに苦労するぞ(ちなみにプリント配ったからって授業中板書してないわけではないんですが)。板書にしたらしたで「式が多くて書くのがせいいっぱいです。プリント配ってください」という要望が来るんだろうなぁ。

 今悩んでいることは、来年また「相対論」とかの講義をやったとして、その時はまた講義録をアップしようかどうしようか、ということ。だいぶ改定するはずだからアップする意味はないことはないのだが、実際に授業する相手である学生さんがあんまり読んでないようだとあまり意味がない。
 まぁ読んでもらうためには、もっとJavaアプレット増やすとか、読みに来る意味のあるような内容にせんといかんのだろうなぁ。

2004.7.24

★高校生相手に相対論講義
 琉球大学の理学部体験ツアーで主に高校生を相手に相対性理論の基礎を講義。今回は準備をきちっとして、かつ相対論的効果を見せるためのJavaアプレットなどを作っていったので、けっこう好評で終わることができた。広報委員をしていたもんだから、行事自体に関していろいろ裏方仕事もあったりして、終わったらほっとして帰ってきたら爆睡状態。この講義は似たようなのをもう一回、沖縄県内の開邦高校(スーパーサイエンスハイスクールなのである)でやることになっているので、それが終わったらまとめてここのどっかにアップする予定。

2004.7.25

★お笑いLIVEを見に行く
 「東京腸捻転 in 沖縄」なるLIVEを見に行く。長井秀和、ドランクドラゴン、ホーム・チーム(片方の与座は沖縄出身で、親戚が大挙して来てた)など。生で見るお笑いはひさびさで、楽しかった。しかし外に出たら大雨で、車を駐めたところに行くまでにずぶ濡れに。やれやれ。
 それにしても昨日の疲れがとれないままに日曜日が終わった。来週たいへんだ。

2004.7.26

★べきはだめですよ
 22日の日記の問題について、鈴木クニエさんの今日のてくてく7月24日分「「できた!」と言いたい。「べきOK」だといいなぁ。」と書かれているけど、だめです、許しません。まぁ「四則演算」という言い方をすると、「べきは掛け算だから四則のうちだぁ」と言いたくなるかもしれませんが。でもべきを使わなくても加減乗除だけで答えあります。ちなみに、式で書く時の「括弧」の使用は許します。
 昨日夜寝ながらぼーっと考えていたら3、4、7、8ができた。でも朝起きたら忘れていた。夜再発見した。

2004.7.27

★なんかものすご〜く疲れている
 全然元気でないままに学校へ行くが、授業始めると元気に口が回るから不思議だ。というわけで今日の講義は「相対論」の第15回。こちらもこれで講義終了。ほんとは電磁場のローレンツ変換まできちっとやりたかったところなのだが。来年のテキストを作る時は、もうちょっと考えて作らねば。後、来年の授業では今回高校生向けに作ったJavaアプレットを使って授業できるから、もっと面白く、かつわかりやすくできるはずである。

2004.7.28

★スーパーサイエンスハイスクールで相対論講義
 1年生もけっこういたが、内容的には「中学生でもわかる相対論」を目指して準備したので、なかなか好評を得た。それにしても作っていったJavaアプレットの一つが本番で動かないのは難儀した。帰ってからみたら、アプレットの属性指定の中のwidth=800がwidth=8y00となっていた。何かの質問(y/n)に応えたつもりのyがここに紛れ込んでいたらしい。とほほ。つまらないことで失敗したもんである。
 この内容は近日中にアップします。なかなか面白いもんができた、と自分でも思う。

2004.7.29

★明日は初等量子力学の試験
 というわけで、せかせかと試験問題を作る。家に帰ろうとすると学生さんたちが遅くまで勉強している。思わず「普段から勉強していれば試験の前だからってあせらなくていいんだぞ」とか声をかけるが、学生さんにしてみれば「明日の試験をまだ作り終えてない先生にそんなこと言われたかねーよ」と思っているかもしれん。

2004.7.30

★初等量子力学の試験
 やさしい問題にしたつもり(正確に言うとやさしいのやら難しいのやら出して選択問題にした)だったが、出来はあまりよくないなぁ。追試をやることが決定(^_^;)。
 今日中に解答例もアップするつもりだったけど、ちょっと今日はダウン。近日中にあげます(その前に採点がまだ終わってねーし)。

2004.7.31

★顔がむくんでいる
 朝起きた時に、なんか変だと思ったが、昼になるとむくむどころか、はれあがっている感じ。わしは

「病院へ行くと、長〜〜〜い間待たされて、かえって身体に悪い」

という経験を何度もしたので医者はあまり好きじゃないのだが、息子は「ほんとは怖い病気だったりして〜」とわくわくしてやがったりする(薄情な奴である)ので、とりあえず病院行った。「原因はわからんがなんかのアレルギーでしょう」という診断で、注射一本うって、「様子を見ましょう」ということになった。会計を待っていると、これがえらく遅い。結局そろそろ1時間を経過しそうな感じ。よっぽど文句言おうかと思ったが、前々から病院で1時間ぐらい待たされるのはざらだったのであきらめた気分でだまっていたら、さっき注射をうってくれた看護婦さんが「えっ、まだなんですか!」と驚いて事務の人にきいてくれた。結局わしの会計書類がどっかで止まっていたらしい。「病院ってこれぐらい時間がかかるもんだと思ってました」とその看護婦さんに言うと「うちはそんなことありません」と言われた。どうやらわしが病院に行くと必ず病院事務が滞るように、この世の中の仕組みができあがっているらしい。

 これでまた、わしは病院行くのが嫌いになったのであった。


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