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2002.4.1

★しまった
 四月馬鹿のネタ考えておくの忘れた(;_;)。四月馬鹿のネタって難しいよね。みんなが信じてしまうほど信憑性があっちゃいかんし、逆に誰も信じてくれないほど現実離れしててもつまらない。「現実」と「誰も絶対信じない嘘」を7:3で内分する点ぐらいがちょうどいい(その比率いまいちわかりません>わし)。
 昔なつかし、雑誌『スターログ』(今でもあります>わし)の四月馬鹿特集では、「ペリーローダン映画化。主演は宇津井健」なんてのがよかった。わしはこれを信じこんでローダンファンの友人に話しちゃいましたよ(そんな奴は君だけ>わし)。これなんかはだまされても、どう考えてもだまされた方がバカなんで、腹も立たないというか、だまされた自分がおかしくて笑ってしまう。この、

「だまされた方がだまされた自分のバカさ加減に笑ってしまう」

というのが四月馬鹿3原則の第1原則(あと二つはまだない)だと思うがどうか。そこへいくとスネオがのび太を「お前の家が火事だぞ」とだますのも、のび太が「その火事が燃え広がって今燃えているのは君のうちだぞ」とだますのもこの第1原則に反する。まぁどっちにしろ人の不幸をネタにしちゃいかんのですが。
 わしの性格が悪いからかもしれんけど、すぐにネタばらしして、下に「今日は4月1日でした〜」とか書いてあるのもあんまり好きじゃないね。そういうのがちゃんと第1原則を満たしていたりすると「ああ、惜しいっ」と我が事のように悲しい。

2002.4.2

★今日の更新
 3月の日記兼更新記録を別ファイルに。下のリンクから飛びます。こういう日記のファイルですが、わしの好みは「最新のファイルの中は新しい日付ほど上にあるべし。過去ログの中では古い日付ほど上にあるべし」なのでそういうふうにしてます。こうすると順番のひっくり返しをしなくちゃいかんので面倒と言えば面倒なんですが。ひさしぶりにひっくり返しプログラムでも書こうか。Web日記ツールをどっかで取ってくればそんなことはちょちょいでやってくれるのかな。
 「富士通LOOXをいびつに使う」ページのLinuxインストールの部分を詳しく直しました。
 ところでいちいち更新記録に書いてませんが、「あ〜ああ〜あ〜(;_;)阪神タイガース」は試合がある日は着実に更新してます。

★Q言語を考える
  『量子コンピュータと量子暗号』(西野哲朗/岩波書店)を読む。読みながら、量子コンピュータが実用化されて普及したとして、その場合はどんな言語を使うことになるんだろうかと考える。とりあえず一個、これはありそうだ、という予想をしておこう。C言語の量子コンピュータ版の名前はQ言語になるに違いない。なぜならC=classical,Q=quantumで、それぞれ古典力学と量子力学の頭文字になるからだ。実にうまくできている。今のうちにQ言語を商標登録しとこうか(なんてことを書いていると、下手するとすでにQ言語は存在してたりするかもしれない。最近の世の中は人が冗談で言うてることをほいほい実現してしまう輩がいるから油断がならない)。
 量子コンピュータのありがたいところはいろんな可能性を並列で計算してしまうところだから、一番影響を受けるのはデータ型のはずだ。Cでは整数がintだがQではqintという、その量子バージョンが使われる。qintは「いくつかの整数の重ね合わせ」が格納できる変数で、たとえば、

qint a=[ 0:3/5, 1:4/5 ];

などと書くと、 確率振幅3/5(確率に直すと36%)で0、確率振幅4/5(確率に直すと64%)で1になっている「量子的数」が変数aに代入されるわけだ。んでもって、普通のCなら、

if( a == 0 ) {なんかの操作; } else {別の操作; }

のように書くところを、いっきに

いっぺんにやっちゃえ;

と書いてしまうのだ。なんせ量子対象だから、a==0などと判断してしまったらそこで状態が収縮してしまって量子コンピュータを使う旨味がないのである。といってもこの(いっぺんにやっちゃえ)の部分がどんなコーディングになるんだ、といういっちゃん大事な部分に関してはわしもまだ全然検討つかんのだけど。

 で、こういうQ言語が当たり前に使われるようになると、if文はまるで現在のgoto文がそうであるように、蛇蠍のように嫌われるに違いない(収縮しちゃいかんところで収縮が起きてしまうから)。今若い頃BASICで勉強したせいでついついCでもgoto文を使ってしまう人が若い連中に怒られているように、Cで育ってQ世代まで生き残ってしまったプログラマが若い連中に怒られるのである。

もう、○○さん、こんなとこでif文使ってぇ。だめじゃん
そ、そうか?
こないだも言ったでしょ、こんなことしたら波動関数収縮しちゃうじゃん。このルーチン内で波動関数収縮しないことが保証されないと、おちおち呼び出せないよ
す、すまん、今度から気をつけるから
まったくもう、C世代はこれだから

って感じで。

2002.4.3

★きっとあちこちでこのネタが
 ゴジラのサイトの最新作情報。タイトルが

「ゴジラ×メカゴジラ」

 その「×」はなんだー、それだけはやめれー、それだけは勘弁してくれーじたばたじたばた。

 はぁはぁはぁ。

 これってまさか4月馬鹿のページがいつまでも残っているんじゃないよね?
 ほんとだとして、よくも(基本的に)同じタイトルの映画3つも作るなぁ>東宝

 よく考えてみると「ゴジラ×メガギラス」も「×」なのね。ということはこの時点でそのネタがいしゅつですか?

★ちょっと検索してみましたシリーズ
 「前野昌弘」とか「前野昌宏」を検索してみたついでに、「前野博士」を検索してみる。こういう呼び名で呼ばれることはたまにではあるが一応ある。そういえば子供の頃は「博士」といえばどんなにえらい人なんだろうと思ったもんだ。少なくとも今の私はだめだ。博士の風上にもおけない。物質転送機の一つも作れないで、何が博士ぞ(いや、それじゃあ世界じゅうのほとんどの博士が風下配置ですけど>わし)。

 まぁとにかく検索してみると、なんと、ウルトラセブンの登場人物にいるじゃないの、前野博士。ギエロン星獣の回に登場した女性科学者。超兵器R1号を作った人。ほらあの、なんかまるで桑田次郎の漫画に出てきそうな顔の人(その形容よけいわかりにくいぞ>わし)。あの人前野博士だったのかぁ。ああ懐かしいなぁ、うれしいなぁ。

 こんなばかな検索ばかりしているから、肝心のコンテンツの更新が進まないのだ。

2002.4.4

★Q言語を考える(2)
 某方面より、forだのwhileだののループはどないしまんねん、という質問をいただいたので、その辺も考えてみよう。for文つーと、

for( i=0 ; i<10 ; i++ ) { iにたいして「なにか」を行う; }

とやると、iが0,1,2,3,4,5,6,7,8,9まで変化しながら「なにか」が計10回実行されるわけだ。量子コンピュータならこれを一気にできるわけで、

i=[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9]の重ね合わせ状態;
iにたいして「なにか」を行う;

で一発で計算が終わるということになる。得られる結果も重ね合わせ状態だろうけど。
 問題はプログラムの性質によっては、こんなふうにいっきにやられては困るということである。i=0の処理をしてからi=1の処理をしないと困る場合があるわけだ。その場合は量子コンピュータでも上の方法を使わないといけない。いや待てよ。「 i=0の処理をしてからi=1の処理をしないと困る場合があるわけだ」と思った瞬間、もうすでに「Q言語以前の常識」にとらわれているのかもしれない。 Q時代に育ったプログラマならこともなげに、「もう、いろものさん、なんでこんなとこをループにすっかなぁ」とか嫌み言いながらわしが書いたのの1000倍速いプログラムを書いてしまうわけだ(;_;)。

 なんか私はQ言語時代に乗り遅れそうな予感がひしひしと。

 今でもペンティアムなんか、CPUが勝手に判断して、同時に実行できる命令はさっさかと同時実行したりしているところを見ると、案外人間が「Q言語以前」意識でプログラムしても、CPU(あるいはその前段階として、コンパイラ)が量子論的思考で動いてくれるかもしれないな(と自分をなぐさめる)。

★ほなま、ここはひとつよろしゅうに
 阪神タイガースのページの方に、「外人選手が『執念がバットに乗り移った』とコメントしたっちゅーけど、それ英語でどない言うねん」という話を書いたんだけど、これに限らず、対応する英語が思い浮かばん言葉ってのがありますわな。わしが外人と話していて一番困るのは頭の中の日本語脳が「よろしくお願いします」という言葉を頭の中の英語脳に渡した時。ただでさえわしの英語脳はキャパが小さいのに。英語手紙文例集だと「Thank you in advance.」(直訳:先にお礼言うとくわな)というのが「よろしくお願いします」に近い言葉として載っているんだけど、これは堅苦しい。いかにもビジネスレター的表現だ。想像だが、こんなこと言われたら、正月に「謹賀新年」と口で言われているような気分になるんとちゃうやろか。たぶん英語圏の人間はもっと具体的に「俺の車ちゃんと修理しろよ」とか「明日の資料の用意はまかせた」とか言って「よろしく」なんてええかげんなことは言わんのだろうな。日本人はいろんなことを頼むときのいわばワイルドカードとして「よろしく」を使うわけだけど。

 そういう意味では日本人の「よろしくお願いします」には深い意味なんてないんだから、所詮こんなもんはあいさつと割り切って「have a nice day!」でさよならするのがいいのかもしれんが、それですますと日本語脳の奴が、「よろしくお願いします」って言わんかい(;_;)と駄々こねる。

2002.4.5

★今日は入学式
 今年の新入生の学年の指導教官などというものを仰せつかったため、ちょこちょこと雑用を片づける。わが琉球大学には、入学式のあと保護者と教官の懇談会というのがある(学生が入っていないことに注意。学生は別の場所でオリエンテーションを受けているのである)。教官と新入生の父兄が一教室に集まって、教官が大学の説明したり自己紹介(父兄も一言自己紹介する)したりする。こういうのがある大学は珍しいと思うがどうなんだろう。自分が大学に入った時のことは忘れてしまったが、入学式の時に親はついてきたりはしなかったと思う(来るといっても拒否したと思う)。うちの大学では両親に加えて祖父母が一緒に来てぞろぞろ歩いているのを見かけたりする。親子関係が親密な沖縄なればこそかも。自己紹介しながら、「ここにいる父兄のほとんどとは、次会うのは卒業式だろうな」と思った。父兄の自己紹介聞いているとわかったけど、内地(沖縄県民は日本本土のことをこう呼びます) から「せっかくの機会だから沖縄旅行しよ」と来ている父兄もいるみたいですな。

2002.4.6

★高速道路を走りながら考える
 嫁さんの運転で高速道路を走る。嫁さんが「あ、ここ下り坂だ。加速がかかる」と言う。だが助手席に座っているわしの感覚では、上り坂に思える。「え、上り坂とちゃうんか?」と言っていてしばらくすると嫁さんが「あ、ここから上りや」と言う。その後も、嫁さんが「今度は上り」「え、下りちゃうんか?」「今からが下り」というのが繰り返された。わしは主に目で見て上り下りを判断している。嫁さんは主にアクセルの踏み込みと加速度の大きさで判断しているわけだ。そこで思ったのだが。
 よくテレビの超常現象番組などで、「上り坂にボールを置くと登っていく、ミステリースポット」という場所が紹介されている。これはだいたい「周りの景色にごまかされた、目の錯覚」と説明されているが、この目の錯覚の正体は、周りの景色の方ではなく、「人間、自分の目の前に広がっている道がどう傾斜しているかで自分の立っている場所がどう傾斜しているかを判断してしまう」ということにあるのではないか。自分の立っている場所は上り坂なのに、その前方が下り坂だと自分の立っている場所も下り坂だと判断してしまう、ということだ。実際、目で見て自分の真下にある面が下り坂が上り坂か判断するのは難しいように思う。今日車で走っていると、目で見た判断(下りか上りか)とアクセルと加速の関係からの判断(上りか下りか)が食い違ったが、目で見た判断を少し時間的に後方にスライドさせてやると、両者が一致するのである。もちろんこれも「景色の影響」ってことにはなるんだが、もう一歩つっこんで考えるとそういうことではないのかな、と感じた。

★ミステリースポットと言えば
 上で書いたような重力異常ミステリースポットがTVに取り上げられていたことがある。だいぶ前のことなんで記憶があいまいだが、やはり道路で、「上り坂をボールが登る」という話だった。TVでは続けて、「重力がおかしくなっているように思えます。しかしこれは目の錯覚なのです。これから検証しましょう」というから、いったいどんな検証をするのかな、と見ていたら。

水準器を道路において、下り坂だということを示して、それでおしまい。

 ちょ〜〜っと待て〜〜〜い

 ほたらなにかい、その水準器は重力が異常な場所でも正しく水平を示すんかい。そもそも「重力が異常な場所での水平」って何ぞ? 重力が異常かどうかを測定するのに、重力を使って測定する水準器を持ってきて測定したら意味ないだろう。重力がほんとに異常ならボールも水準器も一緒におかしな動きするに決まっとるではないか。

 この話結局、水準器、自分の目、ボールのどれを水平の基準として採用するかという問題になりますわな。TV番組を作った人はどうも視聴者は番組を見る前は「自分の目>ボール」という判断基準を持っていて、そこにもう一つ、「水準器>ボール」という判断基準があると思いこんでいるような気がする。だから、「水準器ではかったら下り坂だ」ということで「水準器>ボール>自分の目」という価値逆転が起こり、「謎は解けた。目って信用できないね」となるはずだと期待したんだろう。しかし実は水準器とボールはその原理において同じなんだから「水準器=ボール」という基準でこっちは(少なくとも私は)判断する。すると「水準器で測ったら下り坂だ」と言われても、価値逆転が起きるはずもなく、最初の謎は解けないままなのだ。

 水準器を使うなら使うで方法はある。水準器が示す「水平面」をどんどん延長していって、その水平面の断面図を書くのだ。これがなめらかな面(理想的には地球の重心を中心とする楕円体だが)になっていれば重力の異常は何も起こってない。そうでこそ、「目の錯覚でしたね」と言われても納得できると言うものだ(納得せん人もいるだろうけど、わし的には納得する)。重力が狂っている場所に重力で測定する機械を持ってきてなんか測定してみせただけで納得してもらおう、などと甘い考えを持ってはいかんのである。

★今日のウルトラマンコスモス
 今日は娘と一緒に見なかった(娘はなんか別のを見てて)。しかし娘と一緒に見ていたとしたら娘がどこにつっこみを入れるかは容易に想像できる。テックサンダーの裏返しである。テックサンダーというのはウルトラマンでいえばビートル、セブンでいえばウルトラホーク、途中とばしてガイアでいえばシグファイターなのだが、このテックサンダーは、コアモジュールという操縦席付近の部分と残りの部分(翼とかエンジンとかの他、武装もこっちに含まれている)とが分離するようになっている。必要に応じて必要な機能を含む部分をコアモジュールにひっつけるというシステムになっているわけだ(ガンダムのコアファイターシステムもそんな感じですが)。

 で、今回登場したテックサンダーの新型機が、「いつもの合体とは上下逆に合体させる」というものだった。しばらく前の回でドイガキ隊員(ウルトラマンのイデ隊員、というよりはティガのホリイ隊員なのかな)が将棋の駒をひっくり返るところを見て「ひらめいた!」という顔をしていたのでたぶんそういうメカが出てくるんだろうな、と予想してた。で、「どういう理屈で上下逆にひっつけることの利点を説明するのか」ってのがちょっと楽しみであったのだが。

 なんも説明ないのである。

 ただなんかしらんが上下逆にして「これで強くなったー」と喜んでいるのである。たぶんこれはできあがったおもちゃをいじっているうちに「お、逆にもつくじゃん」みたいな感じで思いついたんじゃないかと思う(同じようにおもちゃ見て思いついたやろ、と思うのは仮面ライダーアギトのトリニティフォームなんてのがあるが)。一応気休めでもいいから説明が欲しいなぁ。将棋の駒が飛車から龍になるみたいなもんだ、と言われても納得いかん。そもそも、ひっくり返して強くなるんなら、なんで最初からひっくり返さん?(着陸脚とかは大丈夫だったのか?)

 まぁなんか、「こういう場合は表、こういう場合は裏」という明確な性格づけがあればいいんだけどねぇ。今回のウルトラマンはこういう「うまく説明してくれればノレるかもしれないのになぁ」という感想を持ってしまうことが多いのだ。

2002.4.7

★タイムマシン製造中?
 4月7日付けのslashdotで拾ってきたネタだが、コネチカット大学のRonald Mallettが、「私はタイムマシンが作れる。この秋には実験する」ということを言っているらしい。さらに元ネタはBoston Onlineのここコネチカット大学のMallett紹介のページには、タイムマシンの模型を前に置いて変なポーズとってかっこつけているおっさんの写真があるが、理論の詳細とかはない。リング状のレーザー光線によって時間旅行が可能になる、ということらしいが、この理論の論文とかは読んでないので、ほんとかどうかは今は判断できない。
 だいたいこれまで「こうすればタイムマシンができる」という理論ってのは宇宙ひもだのワームホールだのエキゾチック物質だのがいるものばかりだったから、リング状レーザーなんて「ふつ〜」なもんでできるとしたらかなり驚きではある。Mallett自身に言わすと「現在のテクノロジーの境界部分であって、現代のテクノロジーを越えてはいない」程度の技術でなんとかなるらしいのだが…。
 Mallettは10才の時、肺癌で親父さんを亡くしたんだそうで、「タイムマシンを作って昔に戻り、父さんに煙草は危険だと言ってやりたいというのが物理学者を目指したきっかけだった」と語っているとか。とりあえず、泣かせる話ではある。
 論文とかをgetできて、紹介の価値がありそうだったら「ハードSFのネタ教えます」の方に報告しまっさ。

★今日の仮面ライダー龍騎
 第10話。先週の続きである仮面ライダーナイトと仮面ライダーゾルダの戦いは、オープニングが始まる前で終わってしまう。そして今日のお話はと言えば

誘拐の犯人は龍騎の勤める出版社に恨みを持つ男(怪人でもライダーでもなし)だった。その娘がなぜか(ほんとになぜだ?)悪徳弁護士ゾルダに父を助けてと頼みに来る。そこで自分の父の替わりに無実の男(主人公=龍騎)がつかまっていることを知った娘は警察に証言、主人公は晴れて釈放。犯人が誘拐して身代金を得ようとした理由は妻の病気の手術代のためだったと知った悪徳弁護士ゾルダは唐突にあしながおじさん化して匿名で手術代を出してやる。実は彼も不治の病にかかっていたのだった。

 うんうん、ええ話やなぁ〜〜 ってこんだけでもう23分なんですけど。今日の仮面ライダーの出番はアバンタイトルだけですか、と思ってたら唐突にモンスター登場。龍騎とナイト変身。後からゾルダが表れてモンスターをまるでマクロスかなんかのようなアニメ風ミサイル乱射であたり一帯を含め抹殺(あ、ちなみにライダーたちは鏡の向こう側、ミラーワールドという別世界で戦っているという設定なので、こういう無茶もありなのです)。とばっちりをくらって龍騎とナイトもふっとばされたところで次回に続く。
 今日も今日とて、ドラマ部分と戦闘部分が見事に分離し、かつ戦闘部分の短いこと。また同じこと言うけど、わしは面白いけど子供がついてくるかどうかが心配だ。娘(9才)は龍騎に関してこう言っている。

「とーちゃん、光紀(息子の名前)のために、戦いの場面だけ編集してあげたら?」

 TVチューナー&録画ボードを使ってパソコンのHDに録画して見ているので、一応やろうと思えば簡単ではある。

2002.4.8

★小学4年生の理科の教科書
 娘が4年生の教科書をもらってきたので、理科の教科書の上巻を見せてもらった。

薄い。

 40ページしかない。こないだ190円で買ってやった週刊学習漫画雑誌「そーなんだ!」(TVでよく宣伝している奴。1号あたり30数ページ)よりも内容的には薄いのではないか。一個一個の中身には文句はないんだが、とにかく内容が薄いのである。週刊雑誌の内容と半年間の授業の内容が同じでいいのか。激しく疑問に感じるところだ。「ゆとりの教育」かなんかしらんがこれでほんとに大丈夫なんか。
 いや「大丈夫なんか」なんて疑問文で書いたけど、ちっとも大丈夫じゃないことはとっくに知っているのだ。最近の大学生さんは明らかに学力が足りない。これにはいろんな原因があるんだけど、大学から近距離にある問題は入試科目で理科が1教科のみという時代がけっこう続いてしまったことだ。結果として、物理学科に来る人間は生物も化学も知らない(一応授業はあったけど、受験に関係ないということでついついおざなりにされているのだろう)、生物学科や化学科では逆もまた真なりという一昔前の人間からしたら「それでええんか」と言いたくなる現象が起きているのである。もちろんそれでいいわけはなく、これまでだったら生徒に「高校で習ったでしょ」と言えたことがずいぶん言えなくなってしまっている。
 さらにもっとひどい話もある。高校によっては、生物学科に行く生徒に「君は生物よりも物理の方が得意だから、試験は物理で受けなさい」と三年生の時に生物を履修させず、物理の受験勉強をさせている例があるのである(予備校の講師をして食っていた頃、実際そういう生徒に物理を教えた)。本末転倒ここに極まれり。いったいどういう顔して、「私、生物大好きなんですよ」と語る女子高校生に「三年生では生物を取らずに、物理で受験しなさい」と指導できたんだろう。この先生には風下配置を命じたいところだ。彼(or 彼女)にしてみれば「それが彼女のため」ということなんだろうけど。彼女はできる子だったのでちゃんと合格したと思うが、その後大丈夫だったろうか。似たような話はあちこちにある。受験業界を見ていると「目的のためには手段を選ばない」どころか 「目的のための手段を選んでいるうちに目的を忘れちゃった」としか思えない状況なのだ。念のために言うとくが、この場合の目的は「大学に入ること」じゃなくて「大学に入って勉強すること」だ。

 まぁちょっと話がそれたが、とにかく「ゆとりの教育」という旗印のもと、「勉強すべきことを減らそう」という政策の結果であるという点で「小学生の薄い教科書」も「理科1教科で受験おっけー」(最近、せめてセンター試験は理科2教科にしようよ、という傾向が出てきた)も問題の根っこは同じである。「勉強すべきことを減らそう」の理想は全然理解できないこともないのだが、困ったことにこの国の人間は「本末転倒」やら「目的の為に手段を選んでいるうちに目的を忘れる」のが得意なのだ。
 しかもだ。「大学4年出た時に持っているべき知識や技能」の要求は別に緩和されてないのに「勉強すべきことを減らそう」という運動をしたら、どっかで苦労しなきゃならなくなるか、何か「持っているべき知識や技能」を無くしてしまわなきゃいけないのは当然の結果なのだな。
 じゃあどうするか、つーことになると結局、これまた昔からこの国の好きな「現場で対応」って奴でなんとかしていくしかないわけで。全国の学校の先生たちが大なり小なり疑問を感じつつ対応対応また対応を続けているのであろうな。でもなんぼ現場ががんばっても「持つべき知識や技能がないまま出ていく卒業生」が出て行くことは避けられないので、全国の職場の皆さんも、現場で対応ご苦労さん、ということになるのであろう。いつか我々の世代の教育関係者全員で「君らの教育を間違えてすまんかった」と若い連中に頭下げなくてはいけない時が来る気がしてしょうがない(いや、ほんと、いつになくマジで)。

 わし個人としての心の救いは、娘が親に似たのか理科が好きで、「理科の教科書が薄いのはつまんないな」という感想を持ってくれていたことぐらいであろうか。また「そーなんだ!」買ってあげるからね>娘

2002.4.9

★一昨日書いたタイムマシン続報
 その後、USA TODAYで少し詳しい紹介を見つけた。具体的計算の載っている論文を見たわけじゃないのでまだまだ判断するのは早計なのだが…。基本的には、回転する物体のひきずり効果(周りの空間を一緒に回転させる効果)を使うのだ(ティプラーのタイムマシンとかもこれを使っている)が、その「回転する物体」としてレーザー光線を使うのが味噌らしい。ただし普通にやったのでは当然、ものすごいエネルギーが必要になる。そこでMallettが持ち出した解決策は「光速を遅くすればエネルギーだって減るのだ」ということ(論文読んでないからわからんけど、E=Mc^2cを小さくしてエネルギーを小さくしようってのか??)。なんでも1999年のRowland Institute for ScienceでのLene Huaの実験で光速を遅くすることができたから、それを使えばいい、という主張のような。
  しかしこれに対してGott(この人は宇宙ひもタイムマシンの作者)が(思いっきり意訳すると)「真空中の光速、こいつは定数や。媒質中の光速、こいつは真空中より遅い。この二つは区別せなあかん。そんな実験やったって遅うなるのは媒質中の光速だけや。真空中の光速を遅くせえへん限りエネルギー減ったりするかいな」と言っている。
 うーん、この話だけ聞いているとGottの言うことの方が至極ごもっともなんだよなぁ。

2002.4.10

★教科書検定
 今朝の朝刊を見ていると、高校教科書検定の話題が載っている。ここでも「ゆとりの教育」の旗印のもと、内容削除の嵐が吹き荒れていることに対して不満が出ている。笑うと同時に溜め息なのが、生物の教科書の著者の一人の話。「生物I」には進化論を入れない、という方針のため、進化論に関する記述を削除されてしまった。「進化の考えは生物に不可欠」と文句を言っても「範囲外だから駄目」の一点張りだったとか。で、ここからが笑える(と同時に溜め息)のだが、この著者、学習指導要領作成にもかかわっているのである。つまり、その「範囲」を作ったのはこの著者ご本人なのだ。「そんなつもりで指導要領を作ったわけではないのに…」と不満たらたらだそうである。まぁしかし、学習指導要領なんてお堅い公式書類となると、「目的のために手段を選んでいるうちに目的忘れた」運用をされてしまう危険性はすごく高いので、こうなることは予想の範疇であろう。そんなつもりで作った規則じゃないのに、ってなことは日常でも歴史上でも、いやになるくらい頻出するものなのである。
 ところで進化論が登場する「生物II」はおそらく文系学生は履修しないと思うので、今後「文系を選択した高校生」は進化論を学習しないまま卒業することになる。こんなんでほんとに大丈夫か(別にいいじゃん、と思う人もけっこういるだろうな)。

2002.4.11

★日記の日付の付け方
を間違っていたことに気付いた。つーのは、これまで12日の0時を過ぎた時に書きあがったら12日の日記にしていたのである。よう考えたら日記というのはその日にあったことを書くもんなんだから、12日の0時3分に書きあがった日記は11日の日記のはずだわな。

★スーパーサイエンスっ!
 文部省が理科離れを防ぐためのささやかな抵抗として、「スーパーサイエンスハイスクール」なるものをやるという話がもれ伝わってきてたが、沖縄では開邦高校がそのスーパーサイエンスハイスクールになるらしい(全国で23校)。この体育館が割れてそこから巨大ロボットが出てきそうな安易なネーミングはどないかならんかったんかいな。とりあえず、例の学習指導要領にはとらわれない授業ができるということで、心ある高校理科教師にとってはそれだけでも垂涎の的かも。いろいろ苦労もあることは想像つくのだが、ぜひ日本の未来のためのささやかな抵抗をお願いしますだ。

 はっ、「スーパーサイエンス」…訳すと「超科学」。ぶるんぶるん。

★「あなたの人生の物語」(未読の方はちょっとだけだけどネタバレ注意
 実に何というか、今さらなのだが、SFマガジン2001年9月号に載った「あなたの人生の物語」(テッド・チャン)を今頃になって読んだ。

 

ここにあった「あなたの人生の物語」書評は「SF短編書評のページ」に移しました。

 

2002.4.12

★英語の教科書も見てみた
 今度は娘(小学四年生)の英語の教科書を見せてもらった。今年から英語の授業が始まるのだ。学校には英米人の先生も赴任してきたらしい。
 どうせ小学四年生だから、たいしたことはやらんのだろう、と教科書を見てみたら、こりゃすごい。我々が中学1年生で習ったことの半分ぶんぐらいは習ってしまうんじゃないか。もっとも文法事項とかは入ってない。小学生に英語教えるとしたらどんどん会話とかしていく方がいいので、これは正解だろうな。それに絵と英文だけで、日本語訳だのカタカナのふりがなとかがついていないところも実によろしい。わしの中学の時の先生なんて、黒板に「アイ ハブ ア ペン」とかフリガナ書いてたもんなぁ。ひどいことに。

★今書こうとして気付いたんだが
 htmlに、ルビをつけるというコマンドないんだね。<RUBI アイ>I</RUBI>とかできたらええのに。わしが知らんだけでなんかあるのか?もしかして<TABLE>を使ってせこせこ書くのかな。

アイ  ハブ  ア  ペン
I  have  a   pen. 

ってな感じで。

★文部省やなくて文部科学省やんけ
 名前変わったことぐらい覚えておけ。飯の種じゃろが>昨日の日記のわし

★今日から授業開始
 忙しくなってきた。今季の授業は、1年に「基礎ゼミ」、2年に「力学演習」、3年に「初等量子力学演習」、大学院で「場の理論」。あと四年生のゼミが入る。いつもだとこれに修士1年のゼミと修士2年のゼミが入るのだが、幸いなことに(と言ってええんか>わし)今年は大学院生がいないのでその分だけは楽。

 「基礎ゼミ」ってのは新入生を大学の学習に慣れされる、ってことで、5人ぐらいのグループにわけて各グループごとに一人先生がついてなんか適当なゼミをする。わしは自分の趣味まるだしでSF的な題材を学生に考えさせて発表させている。たとえば「どこでもドアを科学する」とか。まぁ中身はニーブンの「テレポーテーションの理論と実際」の換骨奪胎版ですが(元ネタを指摘した奴はまだおらんな)。あと、「巨大生物を科学する」というお題でウルトラマンの理論的体重とか計算させているんだけど、毎年、これに関して「先生、柳田理科雄をぱくりましたね」と言う学生がいる。こんなことは「空想科学読本」なんて本が出るずっと前からみんなやっているってば。
 こういうのやると目を輝かせて面白がってくれる奴と、つまらなそうにする奴と、二極分化するんだよねぇ。つまらそうにする奴は「先生だけなんか面白がっているなぁ」と冷めた目されるから、とっても視線が痛い(;_;)。今年はけっこう面白がってくれそうなメンバーであったが、さてどうなるか。
 わしが学生だったころは物理の学生ともなれば、「どこでもドアを科学する」なんてのは先生に言われなくても勝手に盛り上がっていたんだけどな。もっとも「先生に言われてやるからこそ冷める」ってのもあるんだろうとは思うけど。

★今日の更新
 上で書いた「基礎ゼミ」のテーマ集を「講義録」に収録。

2002.4.13

★「えんだあ」に行く
 昼飯、家族とともにファーストフード「A&W」に行く。沖縄県民はこれを「えんだあ」と呼ぶ(ああまたルビが使いたい)。こいつは日本では沖縄にしかないらしい(アメリカにはそこらじゅうにある)。ほぼマクドナルド・バーガーキングあたりと同じような店なのだが、もっとも特徴的なのは「デフォルトドリンクがルートビアである」ということ。ルートビアってのは世間では<ゲボボドリンク>の一種と思われているんだけど、わしは好きだよ。飲みなれると、あの身体の中から肩凝りが取れそうな匂い(潔く言うならば、サロンパスの匂い)も別に気にならんし。おかわり自由なのでジョッキ二杯半も飲んじゃいました。こういうと内地の人から「」と言われる(ちなみに沖縄でも嫌な人は嫌らしい)けど、考えてみれば慣れてない人にとっちゃコーラの味だってけっこう変な味だと思うよ。

★今日のウルトラマンコスモス
 今日の話は

どっかからやってきた植物宇宙人を追いかけて戦闘ロボットが現れる。ロボットに殺された宇宙人(この宇宙人がえらいオカマっぽいのだが)が死ぬ前にオカルト研究家女子大生カスミちゃんに自分のDNAを植えつけたので、カスミちゃんは宇宙人化するピンチ。そこへ怪獣と同じ大きさのロボットがカスミちゃんを狙って出現。コスモスがロボットをやっつけ、カワヤ医師(演じるはティガのシンジョウ隊員だ)が植物宇宙人DNAを除去する方法を見つけ、カスミちゃんは無事回復。フブキ隊員とカラオケに行ったのでした。

って感じでした。これで実は、今回の主役はフブキ隊員なんですな。彼は最初の戦闘ロボット(人型)倒すのと、カスミちゃん連れて逃げ回ることしかしてない。もちろん心配して「一緒にカラオケ行こう」と励ますシーンがあるわけですが。どうせならカスミちゃんを回復させる方法を見つけるところにもフブキ隊員がいっちょかんで欲しいね。尺が足りなかったのかな。

 娘がつっこんだのはムサシ隊員がコスモスに変身したところ。普通、ナントカ隊員がウルトラマンに変身する時は、乗っている飛行機が撃墜された時とか、「一時的行方不明」状態になって、「あいつどこいった」と思わせる場合が多い。ところが今回は飛んでいるテックサンダーの中で突然「こぉすもぉおす!」と叫んで変身してしまった(今回ってほんとに尺が足りなかったのか)。ムサシしか乗ってなかったはずのテックサンダーはどこに行ったのか。

粒子「きっとそのまままっすぐ飛んでいくんやで
わし「どこへ行くねん
粒子「戦い終わってから、探しにいくねん

 ウルトラマンコスモス勝利で戦闘終了。コスモスはどこへともなく飛んでいく。

粒子(勝ち誇って)「ほおら、探しに行ったでしょ」(勝ち誇るほどのことかい)

 その点、ウルトラマンガイアこと我夢隊員はえらかったよな。ちゃんと自動操縦装置組み込んで「適当に飛んでてくれ」と言ってから変身してたし。

2002.4.14

★「フィフィスエレメント」をTVで見る
 映画館で見てなかったのでTVで見た。

 ここにあった感想はここに移動。

★今日の仮面ライダー龍騎
 うーん、ちょっと話の動きが鈍ったか? 今日のお話は

 ゾルダのミサイル攻撃にふっとばされて、仮面ライダーナイト・蓮は一年分のことを忘れるという軽い記憶喪失に。自分の記憶を求めて町をさまよえば、次から次へと「久しぶりだな、今日こそ決着を」と因縁つけてくる奴が。一方、この仮面ライダーたちの変身アイテムであるカードデッキを作った男・神崎の妹である優衣は兄のことをもう一度調べはじめた。そこで知った兄の研究室の教授は、謎の「誰も乗ってない電車」の中で「私のせいじゃないんだあ」と泣いている。誰も乗ってない電車はモンスターが乗客を食ってしまったらしい。そのモンスターは龍騎が退治。一方、戻りはじめた蓮の記憶の中にある女性も、優衣の兄の研究室にいた…。

ってところ。相変らず「アバンタイトルで戦闘+ドラマ部分+最後の2分戦闘」のパターンが続いてます。まぁこれはもう慣れたから何も言いますまい。「仮面ライダーアギト」に続いてまた「記憶喪失で戻ってくる記憶の中から呼びかける謎の女性」のパターンかい、と思わないでもないですな。しかも「アギト」の翔一君は最初から記憶喪失でじわじわ復帰したけど、蓮は今回突然記憶喪失(1年限定)。ちょっと安易な作り方にすぎませんか。相変らず謎ばら撒きパターンだなぁ。
 ところでアバンタイトルでかっこつけてたゾルダは今回その後登場なし。いずれまた絡んでくるのか?

2002.4.15

★学生と話をしていると
たとえば「エントロピー」という言葉をなかなか理解してくれない。実際わし自身だってすぐに理解できる言葉ではなかったから、「まぁ実体がないから理解しにくいのは確かだわなぁ。圧力とか体積とかは実感できるけど。でも実体がないという点ではエネルギーだって一緒だよな」とか言うと、学生が目を剥いて驚くことがある。

「え、エネルギーって実体ないんですか!」

 これで理系の学部の四年生だったりするから困ったものだ。「じゃあ君はエネルギーってどんな実体があると思うんだ」とか聞き返すとしどろもどろ。さらにつっこんで「エネルギーの定義って何だ」と聞くと、もうお手上げ状態になっている。あるいは

「なんて言うか、このどばーーっとくる、あれですよ」

とかわけのわからんことを身振り手振りで説明しようとしたりする。何がどう「どばーー」なんだ。どれが「あれ」なんだ。その身振り手振りにはいかなる意味があるんだ。

 こういう学生には、そこでとどめの一撃をくれてやることに決めている。

「エネルギーの定義って、中学の理科の教科書に載っているんだよ」

 で、この日記の本題はエネルギーの定義云々じゃなくて、なんで同じように概念的なもので実体がないエネルギーとエントロピーなのに、エネルギーだけは実体があるように思われてしまうのか、ということ。もちろん日常用語として定着している、ということが一番の理由なんだろうけど、もう一つの理由は、あまりにアニメや漫画で「エネルギー噴射〜〜」したり「エネルギー充填120%」したり、「エネルギー急速反転」したり、「エネルギー反応増大」したりすることが多いからではないだろうか。考えてみたらエネルギーを持っている物体(持ってない物体なんてないけど)を噴射することはできても、エネルギー自体は噴射できないよなぁ。エネルギー充填は、言葉自体は別にいいけど、あの「ぴーぴーぴーぴー」と音たてながら吸い込まれているあの粒子、あれがきっと「エネルギー」だと思われているんだろうな。ロボットが「エネルギーを補給しなくちゃ」と身体に入れたりするのも、あれきっと「エネルギー」そのものなんだろうな。
 と、長々書いてきたけど、わしは別にこういうのに目クジラたてて「あのような描写のせいで学生がエネルギーを誤解する。けしから〜ん」と言いたいわけでは全然ない。むしろ逆である。どうせならエントロピーもこういうふうにアニメや特撮の中で使ってくれれば、少なくとも言葉聞いただけでアレルギー反応起こす学生が減るんじゃないかと思ったりするのだ。つまり「エントロピー噴射〜〜」したり「エントロピー充填135%」したりするわけだ。「エントロピー砲」なんてのもいいかもしれない。これに撃たれるとエントロピーが増大して温度が上がって溶けてしまったり、分子配列がばらばらになってぐすぐすに崩れてしまったり、ポーカーの手がブタになったりする。何それじゃブレストファイアールストハリケーンと変わらんってか。じゃあ逆エントロピー砲。これに撃たれると温度は下がるは金属は磁石になるは、九連宝燈は天和だはでもうたいへんなのだ。
 「エネルギー反応」も「エントロピー反応」に置き換えてやるのはどうだ。どっちにしろやっていることはどうせ熱源探知なんだろうから、これでいいじゃないか。「エネルギーを補給しなくっちゃ」の反対で「エントロピーを排出しなくっちゃ」ってのはどうだろう。ロボットが尻あたりから「エントロピー」という茶色い物体を放出するとか。だめですか話になりませんかそうですか。

 日本の理科の将来のために、「エントロピー噴射〜〜」を一つよろしく>これを読んでいるかもしれないアニメ特撮その他関係者殿

 ほんまに日本の理科の将来のためになるんか?

 さあ・・・・・

★夜映画を観に行った
 沖縄の映画館は月曜日に「メンズデー」ということで男性は1100円にしてくれる。他にも「レディスデー」(女性限定。水曜)と「ファーストショー」(初回が安い。週二回)と「レイトショー」(最終回が安い。週三回)がある。ここまでするんならいっそ平日全部1100円にしたらどうだ。
 ちなみに観に行ったのは「ロード・オブ・ザ・リング」。映画はそこそこ面白かった。3時間は長かったのと、話が終わらない(三部作の一個めだし)という点が不満と言えば不満だが、まぁもともとそういう映画なんだから仕方ない。何も考えずにぶらりと入った人は終わった時に面食らうだろうな、この映画。せめて「To be continued」って出せばいいのに。

 でまぁ、この日記の本題はその帰り道でして。夜九時から三時間の映画観て帰るんで、当然12時を回った深夜、バイクを飛ばしておったんです。んで、道が暗かったせいもあって曲るべき角で曲るのを忘れてしまったんですな。そこで「おっといけね」と思って、後ろから来た車をやりすごそうといったん停止すると、その車も停まる。変だなと思いつつ「さぁ元来た道に戻るべえ」とUターンした。その時気付いた。あの車パトカーじゃん。
 んで走っていると、パトカーもUターンしてきて、赤色灯をくるくるつけ、「前のバイク、止まりなさい」。げ、わしなんかしたっけ。スピードは狭い道だったこともあって違反になるような速度は出してないし、ここは別にUターン禁止の道路ではないはず。
 「え〜、俺ぇぇ??」という顔をしながら停まると、中からおまわりさんが出てきて、こう言った。

「パトカー見るなりUターンしたけど、どういうこと?」

 誤解ですぅ。わしは道間違えただけですぅ。免許証見せて、一言二言話ししたらわかってくれたけど。

「いやぁ、何でUターンしたのか気になってねぇ、はっはっは」

と言いながらおまわりさんパトカー乗っていっちゃいましたけどね。それにしてもたまたま道間違えてUターンしたら後ろにパトカーがいて「あいつ、逃げよった」と勘違いされるとは、わしってばなんて不幸(;_;)。

 なんかわし、よくおまわりさんに職務質問されるんよね。一度なんて「おい、お前の乗っている自転車、盗品じゃないかどうか調べるから、ちょっと待ってろ」といきなり言われたこともある。ほんとに無線で防犯登録ナンバー照会してたよ。あの時は、あまりに堂々と疑いかけられたもんだから、わしは怒りも湧かず、「寒いのにおまわりさんもたいへんですなぁ」とか愛想言ってた。そんなことだから余計疑われたんかな。
 道歩いているだけで職務質問されたこともあるぞ。大学院の頃、深夜大学の前歩いてて。「こんなに遅くに大学に、何の用があるんだ」とか(まぁ大学院生の生活に夜も昼もないなんて、おまわりさんにはわからんわな)。あげくの果てに「この辺で盗難事件が起きているが、知っているか」とか。知らんっつーに。
 よっぽど人相が悪くて何かしでかしそーに見えるんでしょか、わし。

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