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2002.4.16

★もう一冊の理科の教科書
 娘が「とーちゃん、理科の教科書、もう一冊あったよ」と見せてくれる。実はさらに一冊「理科ノート」があるのだが、これは練習帳みたいなもんで教科書とは違う。
 問題の理科の教科書、タイトルは「沖縄の理科」。なるほどなぁ。最初に普通の理科の教科書見た時、「春になると」なんて部分があって、下巻には「冬になると」というのがあることが予告されているのだが、なんせここは沖縄。冬なんてこないのだ。先生授業する時どうすんだろ、と思ってたら、ちゃんと沖縄用に沖縄の四季(四季ってほどのメリハリは実はないのだが)を勉強する教科書があったわけだ。当然植物や動物なども沖縄土着のに変えてある。たとえば沖縄の桜はソメイヨシノではなくてヒカンザクラなのでる。あと、内地ではたぶん地平線近く(下?)になって見えないはずの南十字星やカノープスがちゃんと「沖縄の星空」として載っている。沖縄でもかなり難しいらしいけど。
 これは一年もので、40ページ強。

★「タイムトラベルの哲学」
という本(青山拓央/講談社)を読んでいるのだが、なかなか進まない。なんせ哲学の本である。まぁこの本は哲学の本としてはかなりわかりやすい方に属するのだが、それでもなんかいろんな話の視点のつけ方が私とは余りに違いすぎて、読んでいていちいちつっかかるのである。著者が気にすることを私は全然気にしない。逆に彼がすっと流すところが私にはひっかかる。
 例えば物質だけがタイムトラベルするという現象について

だがこの現象には、「今」や現在性で関わる厄介な問題が含まれていない。タイムマシンという物質がタイムトラベルしたからといって、「今」や現在性に変化が生じることはない。
(太字の部分は実際には傍点)

なんて書かれてしまうと私は、ちょっと待てと思ってしまう。なんで物質だと「今」に変化が生じないのだ。哲学者ともあろうものが人間をそんなに特別視してもいいのか、などと悩んでしまう。悩んで、部屋の中をぐるぐる周り、冷蔵庫の前まで行ってダイエットコークを一杯飲んで落ち着かないと次のページに進めないのだ。そこで「今」の定義ってなんなのだ、と上の文章の少し前に戻ってそれを探す。そしてますますわからなくなる。なんでこんなことにこだわっているんだ、と不思議に思ってばかりなのである。

 さらにこの著者がよく「物理学者の考え」として紹介する考え方がまた、私にはなじめない。たとえば、

時間軸は空間軸と同様、物体の存在する座標を指定するだけのものとなり、時間軸の矢印の向きに時間は流れてなんかいないのだ。物理学者がこうした軌跡をもたらす数式を自在に扱うことができるのは、彼らが時間の流れを排除した理論を確立しているからに他ならない。

なんて書いてあったりするが、なんで時間軸が物体の存在する座標を指定するものになると、時間の流れを排除していることになるんだ?
 どうも物理学者は彼の考える「今」の概念を無視しているから、ということらしいのだが、一物理学者である私としては、物質だったら関係なくなるようなイイカゲンな「今」なんていらんぞ、と言いたくなるのである。
 とにかく、問題としている部分がこの人と私は全然違うのだなぁ、という感想しか持てなくて困っている(今のところ三分の一しか読んでないのだが)。全部読んでそれでもコメントする価値があると思ったら、また書く。

2002.4.17

★ぱらぱらとPhysical Review Dをめくってたら
Vol.65 042005に、"Null result for violation of the equivalence principle with free-fall rotating gyroscopes"というタイトルの論文(著者はJ.Luo, Y.X. Nie, Y.Z. Zhang, and Z.B. Zhou。中国の方々)が載ってた。タイトルでわかる人はわかると思うけど、例の早坂氏の「右回り回転の円盤は軽くなるよ」という実験の追試に関する報告で、結果はタイトルどうり、"Null"(なんも出まへん)。2×10^(-6)のレベルまで確かめてなぁあんも出なかったらしい。早坂氏が10^(-4)のレベルで軽くなった、と言っているのとほぼ同様の実験だそうだ。こういう例を見ても「学者は新しい話は確かめもせずに否定しようとする」なんて話は与太だということがよくわかる。むしろ「まだやってたんだなぁ、ご苦労様」って感じである。

★続・もう一冊の理科の教科書
  最近の小学四年生の理科の教科書には「インターネットで調べてみよう!」なんてページもあるんだね。インターネットエクスプローラの画面が載ってて、めいっぱい簡単にだけどブラウザの使い方が書いてある。「注意すること!」としてこんな文章も載っている。

ホームページはだれでもつくることができるので、まちがった情報がのっている場合もあります。
ほかのホームページや本など別の情報も調べてみるようにしましょう。

うん、すごく正しいぞ、この説明。

2002.4.18

★千代島雅の新刊
 大学生協の書店で「双子のパラドックスの論理」(千代島雅/晃洋書房)という本を見つけ「こんな本を学生が買ってはいかんな」と思い、自分が買ってしまう(間抜け>わし)。だいたい読んでみた。タイトルの通り、相対論で有名な双子のパラドックスについて、物理学者が本に書いてあることは間違っている、と主張している本なのだが、千代島氏がこれまで他の本で言ってたことと同じようなことしか書いてないようだ。「物理学者はこんなこともわかってない」とおかんむりなのだが、そう言っている千代島氏本人が書いてあることはやっぱり変で、ちっとも論理的には見えない。だいたい「双子のパラドックスを解決してみせるぞ」とばかりすごんでおいて、最後に出てくる結論が

宇宙に存在する多くの星を考慮に入れることによって「地球の立場とロケットの立場は加速度運動のとらえ方が異なる(対照的ではない)」ということが明らかになった。

ってどういうこっちゃねん。そんなの世間では「・・・って考え方はナイーブに過ぎるよね」とかなり早めに捨ててしまう視点じゃああ〜りませんか。
 こんなつまらん本買うんじゃなかったなぁ(ちなみに¥2300だ)。とかなんとか言いつつ、そのうちこのページのどっかにでも書評欄作って、感想(もちろん批判的なの)を書くかも。
 この本の奥付を見て千代島氏が「ダメな日本のおかしな科学者たち」という本も出していることを知り、「まったくもう、つきあいきれんな」と思いつつ、amazon.co.jpで注文してしまう(ますます間抜け>わし)。しかし、身銭切って買って読んでこそ、安心してこんなページに「つまらん」と文句垂れることができるというものだ(つきあいきれんのじゃなかったのか>わし)。

2002.4.19

★今日の更新
 千代島雅の新刊についての書評を日記の一部のつもりで書いていたらめったやたらに長くなり、さらにどうせならと図までつけたので、わざわざ書評のコーナー作って、そっちに載せた。書評というよりは批判ですがね。書評が一つだけというのも寂しいので、この日記内にあった「あなたの人生の物語」の感想をそっちの方に移し、日記にはそっちへのリンクだけ残した。htmlってのはこういうのができるからいいねぇ。

 それにしてもああしんど。

2002.4.20

★今日の更新
 昨日の書評で一部言い忘れたことがあったので、赤字で追加する。

★今日のウルトラマンコスモス
 今日のお話しは

地球に彗星が接近し、その彗星のために地球と大気圏外との通信が不可能になっていた。最近都会から田舎に引っ越して、学校で友達ができない少年は、夜な夜な前の学校の友達とチャットしている。ところがそこにまぎれ込んできた通信は、なんと遠い異星のひとりぼっちの少年異星人からのものだった。少年異星人は怪獣に父親を殺されたという。ちょうどその時、宇宙からその怪獣がやってくる。宇宙に出たら通信ができないことを承知のうえで出撃するEYES。なんと怪獣はワープして地球に現れる。EYESがいないからピンチだ、とは誰も思わなかった(すぐにコスモスが現れたから)。コスモスは怪獣からカオスヘッダー(怪獣を暴れされる寄生体みたいなもの)を取り除き、温和な怪獣に戻す。やがて彗星が地球から離れ、少年異星人との交信も不可能になる。少年はいつかすごいロケットを作って彼の星に行くことを決意するのだった。

 つっこみどころ満載ですが(^^;)。彗星のせいで地球と大気圏外との交信ができなくなるのは、まぁなんか強い妨害電波でも出してたんかな、ってことでよしとしましょう。でもどうして遠い異星との交信が可能になるの。それも、番組内では「インターネットのチャット」と言ってたけど、あれTV電話やん。遥か遠くの異星人との間でインターネットを通じて画像通信ができるとは、インターネットの技術恐るべし(リアルタイム通信だとか、どないやって翻訳できたんや、とかはもはやこの手の番組のお約束だからつっこむまい)。まぁむりやり理屈をつけるなら実は彗星ってのはワームホールだということで、ワームホールを通じて電波(かタキオン波かしらんけど)が来てたんでしょうか(でも電波だと大気圏外と地球は交信できないはずだが??)。ワームホールという小道具はウルトラマンガイアでも出した前科があることだし(^^;)。
 そういえばドイガキ隊員。地球人が知らないほど遠くの星から移動してきた宇宙怪獣がワープしたからといって「そんな馬鹿な」って驚くことはないだろう。
 設定に関するつっこみは置いておいても「お話し」として気に入らんのは、せっかく少年が異星人と会話して情報もらっているのに、全然EYESやコスモスの戦いにはその情報が生かされてないんですよねぇ。EYESは「怪獣だーー」と宇宙へ出かけていって地球がら空きにしちゃうし(まぁ防衛軍というもう一つの組織はあるんですが)。コスモスが怪獣を単に退治しなかった、という点に貢献しているのかもしれんけど、コスモスはいっつもなるべく退治しない方針で動いているし。地球人と異星人、二人の少年がもっと話にからんで活躍してくれたらもっと面白かったのにね。

2002.4.21

★今日の更新
 書評のコーナー一般向け科学書のページを作り、柳田理科雄の「空想科学読本4」の感想を追加。本の感想というより後書きへの感想だな、これ。

★親子の会話
 焼肉屋で飯食いながら嫁はんと娘が話をしている。娘がデザートのかき氷にイチゴシロップとメロンシロップを両方かけていたのだが、食べているうちに混ざって、どす黒い色になった。

わし「いろんな色が混ざると黒になるんや
粒子「へー
嫁はん「いろんな光が混ざるとどうなるか知ってるか。虹の七色が全部一緒になったらどんな色になると思う?

 娘は自信持って答えた。

粒子「虹色

 君は正しい>粒子

★今日の仮面ライダー龍騎
 仮面ライダーアギトでも「記憶喪失の主人公が記憶を取り戻すという話の流れになったので、これで謎が解明されると思ったら、視聴者には彼の思い出したことが何なのかを全部伝えないもんだから謎は解明されない(かえって深まる)」というパターンがあったんだけど。またかい。今日のお話は

優衣の調査と蓮の記憶回復により、神崎士朗と指導教官の江島の実験によりミラーワールドからモンスターが出現した(らしい)ことがわかる。そのモンスターは現在蓮が契約(モンスターと契約すると仮面ライダーになる)しているコウモリさん。その時に蓮の彼女が怪我をして入院中。神崎士朗に「俺を殺すか戦い続けるか、どちらか好きな道を選べ」と言われてカードデッキ(仮面ライダー変身アイテム)を渡されたことを思い出す蓮(その前後が画面に出ないから謎なまま)。モンスターにやられ、江島は死亡する。「神崎優衣、あんたさえいなければ〜」と言い残して。

 なぁんだかなぁ。謎ばらまきパターンはもういいんだけどなぁ。特に登場人物が「思い出した」と言っているのにこっちに伝わらないと、「引き伸ばしのためにやっとるな」と思っちゃってフラストレーション溜まるんですけどぉ。なぜ戦うのか(視聴者には)わからんけど戦うことが運命なんだ、ってのでずっと話ひっぱられると見ている方はつらいです。アギトの場合はひっぱってひっぱって後に出てくるのが「サイボーグ009天使篇」(っていうより「デビルマン」に近いよねぇ)だったのでまぁ納得しましたが(最後の方のでき自体には納得してないけど、謎ばらまき話にしたかった気持ちは納得する)。今度は最後は何になるんざんしょ。
 あ、ちなみに今日の戦闘シーンはいつもよりは少し長かったです。間に江島先生死亡シーン(あんたさえいなければ〜)がはさまってたけど。
 次回から、ウルトラマンアグルの役者、高野八誠が新仮面ライダーとして登場の予定。

2002.4.22

★「クレヨンしんちゃん  嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を観た
 ここにあった感想はここに移動。

2002.4.23

★html教科書の可能性
 ホームページ始めてからhtmlの勉強始めて、いろいろ試行錯誤している(昨日までアンカーの打ち方知らんかった)のだけど、元来ドキュメントとかを書くためのものなんだろうから、教科書作りにもっと使われてもええんとちゃうかな、と思っている。物理の教科書なんか読んでいると、作者が「自明であるので証明は読者に任せる」と書いてあるところに限って自分で証明しようとするとできなかったりする。「書くべきことは全部書いてくれよ」と思ったりするのだが、それは可能だったとしても、えらく読みにくい、分厚い本になるであろうことは間違いない。分厚くなるのを我慢したとしても、流れを損なわないようにするために、脚注にするとか付録に回すとかするわけだが、そうするとまた戻ってくるのがたいへんだったりする。これは紙の本の限界だ。htmlなら、ブラウザの「戻る」ボタンや「戻る」というリンク作っておいてもよい。
 他にもhtml教科書にはいいことがありそうだ。例えば、物理の本には定義や表示によって式の字面は変わるが、内容は同じ、というような場合がある(数学や他の分野でもあるはずだ)。こういう場合、両方書いてくれる著者は少なくて、たいていどれか一つの流儀で書いてあって「○○を使った表示でも解けるが、それは読者に任せる」とまた任されてしまったりする。これも両方の流儀で書いておいて、読者が選べるようにしておけばどうだ。あるいはフレーム使って左フレームでは表流、右フレームでは裏流でやってもいいじゃないか。ちなみに私はまだフレームは使えない。このページでも使ってないが、それはフレーム非対応ブラウザでも見ることができるようにであるということにしておこう
 問題は書くのがたいへんだということ(なんせいろんなパターンを網羅して書かなくてはいかんし)と、書いてもたぶんもうからん(コピー放題されそう)から書き手を探すのがたいへんだ、つーことかな。

2002.4.24

★amazon.co.jpから
注文しておいた「ダメな日本のおかしな科学者たち」(千代島雅)が届く。一緒に注文した架空戦記小説「太平洋決戦1942 修羅の珊瑚海海戦」(林譲治)も来た。どっちも今読んでいる途中だが、2冊並べてふと気付く。もしかして今後、誰かがamazon.co.jpで「修羅の珊瑚海海戦」を買おうとしたら、「この本を買った人はこんな本も買ってます」リストの中に「ダメな日本のおかしな科学者たち」が入ることになるのか??(あるいはその逆も)
 今試してみたところではまだ反映されてないみたいだが…。

 そうなっていてもびっくりせんでください。犯人は私です>林譲治様

★今日の更新
  すぐ上にも書いた「ダメな日本のおかしな科学者たち」の書評(というよりは批判または反論)を、書評ページに。ただし今日のところは第一章のみ。

★始めて一ヶ月
 なんとかここまでやってこれました、ってほどでもないな。まだ一月だし。カウンタがだいたい3000ほどですが、これって多いのか少ないのか。まぁこんなヤツのページにこんだけ来てくれているのなら満足すべきでしょう。気になるのはいったいどれくらいが阪神ファンで、どれくらいがSFファンで、どれくらいこの二つが重なっていて、どっちでもないのがどれくらいいるのか、ってことですが。自分でもようわからん。
 それにしてもこんなにマメに更新するだろうとは自分でも思ってなかった。これはひとえに阪神タイガースが異常に調子がいいおかげですな。物理関係のコンテンツもうちょっとがんばらんといけませんな。
 とりあえず、来てくださっている皆様、どうもありがとうございます。これからもよろしく。

2002.4.25

★今日の更新
 「いろもの書評・感想」のページ(書評というほどおおげさでもないので、タイトル変えた)に架空戦記のコーナーを作り、伊吹秀明「冥海の鋼鉄葬」林譲治「太平洋決戦1942 修羅の珊瑚海海戦」の感想を追加。

2002.4.26

★基礎ゼミ
 「講義録」に載せた基礎ゼミの第一回。何をやるかな、と思ったら「自分のしたいのしていいですか」ということで「サッカーでホームとアウェイでホームが強いのはなぜか」という考察をやってくれた。今日の彼の考察によると、ホームで強いのは地理的要因(アウェイだと移動に時間がかかる)とか観客の応援、試合に勝った時の勝利給がホームの方が高い、とかがあるそうだ(なんか最後のが一番効きそうだ)。考察というにはつっこみが甘かったが、まぁ生徒どうしで楽しみながらやっていたからよしとするか。1回めだし親睦会みたいなもんで。最後はTOTOの予想大会になってたけど(^^;)。 しかし、TOTOって13の試合の勝ち負け引き分けを当てなきゃいかんのね(全部あたらなくても二等や三等は出るんだそうだけど)。あたりそうにないなぁ(^^;)。

2002.4.27

★今日のウルトラマンコスモス
 今日のお話は

宇宙人(ノワール星人)に改造された怪獣が出現したが改造されたショック症状から何もしてないのに死んでしまう。ノワール星人は自分の星の怪獣を資源として使用していたが、乱獲で枯渇してしまったので、地球の怪獣を使いたいと言う。ムサシ隊員が宇宙人と交信する能力があるということで、ノワール星人をムサシ隊員に「一人で会いに来てください」という夢を見せる。のこのこと出かけていってあっさりつかまるムサシ隊員。フブキ隊員が助けにきて、ノワール星人を倒す。ノワール星人は最後の悪あがきでもう一匹の改造怪獣を出す。コスモスは改造パーツを破壊するが、怪獣はショック死。「怪獣は資源なんかじゃないーーー!」と叫ぶムサシ隊員。

だったんだけど。内容より、演出がウルトラセブンのメトロン星人の回を意識した感じになってたのが気になった。戦闘場面は夕焼けの街で、川の水面にコスモスと怪獣の姿が映ったりとかして。しかし、あんまりにも「ほら、実相寺みたいにやってみましたよー」という感じなのはちょっと気に入らんなぁ。
 それになぁ。わしは真面目なコスモス鑑賞者じゃないからかもしれないけど、やっぱり怪獣をクジラやトキやガラパゴスイグアナみたいな希少種と同じ扱いして、密猟者許すまじ、な話作られても感覚あわんよなぁ。なんぼそれがテーマだって言われても。
 現実に怪獣がそこらに出ていて、ノワール星人が「うちで使うんで下さい」と申し出てきたら、絶対、「えーえーうちでも困ってたんですよ。是非ひきとってください。で、お代はおいくらで?」という話になるんだよなぁ。こういう地球全体に対する交渉を、ムサシ隊員が独断で拒否してええんかい。まぁ話持っていく先を間違えたノワール星人が一番悪いが。

 でもそんなことより何よりも。謎の宇宙人に夢で「一人でこい」と言われて、素直にのこのこ一人ででかけるなよムサシ隊員。

2002.4.28

★今日の仮面ライダー龍騎
 今日のお話は二つの話が平行して進みます。

人が消えるエレベーターを取材にでかける真司(龍騎)と令子(その先輩)。エレベーターの中で悪徳弁護士の友人(舎弟?秘書?)のゴローちゃんに出会う。携帯で優衣と話し、「ゾルダの正体は弁護士の…」で電話が切れたために勘違いし、ゴローちゃんに「仮面ライダーどうしで戦うなんてやめようよ」と説教しはじめる真司。いったん帰りかけたあとでエレベーターの中のモンスターを感知して引き返すが、そこにゾルダ登場。龍騎の必殺技がゾルダにクリーンヒット。「そんな…」とつぶやく龍騎。
街角で蓮が出会った変なヤツ(ウルトラマンアグル)。カードデッキを見せ「このままではライダーどうしの殺し合いだ。俺はそれを止めたい」と言う。しかし蓮は「そんなこと言う奴は一人でたくさんだ」と二人で戦闘開始。ナイト押される。

よかった戦闘シーンが多かった(^^;)。4人の仮面ライダーが2人ずつにわかれて戦ってます。今回はモンスターはいなくてもよかったような。相変らず「なぜ殺し合いしなくちゃいかんのか」という部分は「神崎士朗の思惑」ということだけで処理されちゃってます。まぁジャンプやサンデーなどの少年漫画誌でも「宿命の戦い」って言いつつ何がどう宿命なんだかよくわからないまま話が続くことはよくあるんで、気にせずに見ればいいのかもしれんけど。
 これで「戦い止める派」ライダーが二人。もっとも「止める派」でも龍騎はわけもわからず止めているが、今日出てきた新ライダーは少なくともどうして戦わなきゃいけないか知った上で止めているみたいだ。そういえば新ライダーの名前は番組中では出なかったが、東映TVのwebサイトの龍騎コーナーに行って調べると、仮面ライダーライアと言うらしい。嘘つきか?(ちゃうやろな)そういえば「ゾルダ」って名前も「俺がゾルダだ」と名乗ってないのにいつの間にか「ゾルダ」と呼ばれているな。
 時にゾルダはほんとに死んだんですか。よりによって戦い止める派の龍騎が一人殺しちゃった、という話で次を盛り上げようとしているようですが。さんざ真司が苦悩した後で「実はまだ生きてましたー」と出てくるんじゃなかろうな。

2002.4.29

★今日の更新
 「ダメな日本のおかしな科学者たち」書評(批判)の第二章の追加。ああしんど。もうすぐ朝の4時なんですけど。そういうわけでちゃんと書けているか自信がないんで、後でまた書き直すかも。しかし、こんなのせっせと書くより、物理学者たちによるタイムマシンに関する話を解説する方がよっぽど建設的だよな(;_;)。次はそっちにかかります>タイムマシンに関するリクエストくださった方

2002.4.30

★今日買った雑誌
 沖縄では、月刊誌がだいたい五日から一週間遅れて出る。そういうわけで、今日やっとSFマガジンと数理科学を買う。

 SFマガジンの「素数の呼び声」(野尻抱介)については感想のページの方に感想というよりはツッコミ(と言っても、野尻さんがボケているというわけではない)を載せました。ちなみにネタバレ御免ですんで、未読の方はご注意を。

 数理科学の方は「物理学とポテンシャル」という特集。まだ「素粒子論とポテンシャル」(原康夫)だけしか読んでない。この中でなぜ陽子と陽子のクーロン力は反発力なのか、という説明として、電流密度jと電荷密度ρでローレンツ不変な相互作用エネルギーを作ると、

(1/c^2)j1j21ρ2

となり、ρ1ρ2の前にマイナス符号がつくからだ、という説明になっているんだけど、これだけだと

ρ1ρ2−(1/c^2)j1j2

でもいいじゃん(これだってローレンツ不変だ)と思わないかなぁ。場の理論的にいえば上のエネルギーは光子を表す場であるAとφを消去した結果現れるもので、jの方と相互作用するAが正ノルムの粒子(存在確率が正になる、つまり観測できる粒子)で、ρの方と相互作用するφはそうでない(負ノルムの粒子)ということが効いてこの符号が決まる。でもただ「ローレンツ不変」と言うだけだったら、Aが負ノルムでφが正ノルムでもいい。そうやれば相互作用エネルギーの符号もひっくり返る。もちろん光子として観測できるのはAの方だと我々は知っているからどっちか悩んだりはしないんだけど。
 そういうわけで、この符号がどっから決まるのか、という話もちゃんと説明して欲しかったなぁ。というか、これをもっと単純に説明する方法ないものか。

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